仕事に対するモチベーションを高める方法はいろいろありますが、今回ご紹介したいのが【全社員参加型社内コンテスト】です。
正社員はもちろん、アルバイトスタッフも含めると総勢2400名が参加対象で、そのうち約300名がエントリー。
そして最終コンテスト当日に参加した最終選考通過者、ならびに入場者500名以上のうち、約75%が「また参加したい」「今度は私が壇上に立ってスピーチしたい」と思うほど、驚くほどモチベーションアップした成果やその理由について探ってみたいと思います。
【お話を伺ったのは・・・】
株式会社ワンダーテーブル
国内外で豊かな食卓を提供し、人と人との絆をつなぐことに貢献することを目指して「オリジナルブランドと世界から誘致したライセンスブランドを展開するレストラン事業」「海外で当社のオリジナルブランドを展開する海外事業」をそれぞれ展開。
多種多様なブランド展開を通じて、質の高いダイニングカルチャーを国内外に発信している。
【インタビューにご協力いただいた方のプロフィール】
小森雅史さん
2004年入社。2020年からローマ発のモッツァレラチーズ専門店 「オービカ モッツァレラバー」 総支配人となる。
さらに2025年から全社員参加型の社内コンテスト「ワンダーテーブルフォーラム」の総監督に就任。コンテストの企画運営全般を担っている。
2007年スタート。コロナ禍以来、2025年に再開された「ワンダーテーブルフォーラム」
「ワンダーテーブルフォーラムは2005年、築地の小ホールで約70店舗/200名の社員が参加する形でスタートしました」と語るのは、2025年からワンダーテーブルフォーラム総監督に就任した小森さん。
ワンダーテーブルフォーラムは当初、各店舗で売上が伸びたり、顧客満足度が高かった成功事例を全社で共有し、主体的に活躍した社員を称賛することを目的にスタートしました。
それから年1~2回の頻度で開催されてきたものの、2020年の新型コロナウイルス感染症の影響により休止。
そして2025年2月開催に向けて再スタートした、という経緯があります。
「およそ5年ぶりの開催に向けて、以前の運営スタイルから変更を加えつつ、無事フォーラムが開催されました。そしてその翌月から、後任として私が総監督に就任。2026年2月の開催に向けて様々な企画検討や準備、そして予選の審査などをほかの運営スタッフと協力して行っています」(小森さん)
サービス・キッチン・店舗の3つのカテゴリーで競う
「ワンダーテーブルフォーラム」コンテストは大きく
■接客サービス部門(S-1)
■調理キッチン部門(K-1)
■店舗部門(W-1)
の3つのカテゴリーに分類され、各カテゴリーに正社員・アルバイトスタッフ総勢300名超がエントリー。そして各カテゴリーには毎年、明確な審査基準やテーマが設けられています。
「S-1であれば『またこの人に会いたい!』と思う接客、K-1なら『何度でもこの料理を食べたい!』と思うメニュー、そしてW-1なら『何度でもこの店に行きたい!』と思う店舗運営、といったテーマになります」(小森さん)
そして各カテゴリーにおいてそれぞれ1~3次審査があり、3次審査を通過したスタッフや店舗が2026年2月に開催予定のワンダーテーブルフォーラムに登壇して最終プレゼンを実施。そこからグランプリが選出されることになります。
「各予選では、S-1なら基本的な接客技術からスタートして、ホスピタリティを重視したロープレ審査や、さらにリアルな営業中での接客を見る審査を行います。
K-1ではまず新メニューの企画からスタートして、実食による各審査のフィードバックを参考に改良を加えながら完成度を高めていきます。
W-1に関しては7月~10月期を対象に売上目標達成率やリピート客の増加率、店舗内のスタッフ同士に対するホスピタリティ度(ES) などをポイント化することで上位店舗を選出します」(小森さん)
各審査の内容に対するアドバイスを即フィードバック
各カテゴリーの1~3次審査においては、単に審査するだけではなく審査終了後、その場で審査員たちが具体的な改善点などに関するアドバイスを行っているそうです。
「例えばS-1の審査には前回、グランプリを受賞した社員も参加。そこで審査したロープレの内容を振り返りつつ、現場目線で『ここはよかった。でももっとこうすればさらに良くなりそう』といった具体的なアドバイスを行っています。
またK-1に関しては次の審査に進むまでに、各ブランドの総料理長が中心となって味付けや盛り付け等の改善点を具体的にアドバイスすることで、さらなる改良を加えていきます。
W-1では来店されたお客様のアンケート内容などを共有することで、さらなるサービス改善につなげていきます」(小森さん)
このように丁寧なフィードバックを繰り返し受けることで、参加したスタッフや店舗のクオリティが着実に高まっていくのを実感できるといいます。
参加者の多くが「今度は自分が壇上に立ちたい!」と思えるフォーラムに
前回、2025年2月に開催されたワンダーテーブルフォーラムの会場には500名以上が来場。
S-1とK-1の最終審査を通過した各4名と、W-1の上位4店舗が壇上に上がってプレゼンをしたり、実際の接客ロープレを披露したり、調理した新メニューをその場で実食してもらうことでアピールしました。
最終的には会場にいる全員の投票により、各カテゴリーからグランプリが選出されたことで当日は大いに盛り上がったそうです。
「今回はコロナ禍以降5年ぶりに開催されたこと。また今回初めて参加した若手社員も多くいたことから、『とても感動した』『こんな素敵なスタッフがいることに刺激を受けた』『次回はぜひ私があの壇上に立ちたい』など、当日参加した方の約75%が『また参加したい』と答えています」(小森さん)
その後、実際に多くの社員がグランプリを受賞したスタッフやお店に来店して、その質の高いサービスや調理技術、店舗運営のすばらしさを客として実感したそうです。
また今回に合わせて企画開発された新メニューで、ワンダーテーブルフォーラムの登壇した4人のメニューは、すべて期間限定ながら各店舗で多くのお客様に提供されました。
努力すれば誰もが認められる。誰でもチャレンジできる。
「ワンダーテーブルフォーラムを開催する本当の意味は、社員やアルバイトスタッフ問わず、誰もが努力すれば認められることや、新たなテーマに対して自由にチャレンジできることを啓もうすることにあります。
私が担当する2026年2月開催予定のフォーラムでは、みんなが『あのステージに立ちたい』と憧れるようなイベントにできたらと思っています」と、今後の目標を語る小森さん。
ワンダーテーブルフォーラムの開催を通じて、着実に各店舗で活躍するスタッフのモチベーションアップにつながっていることを実感しました。
