建設の現場では、初めて聞くと「え、今なんて言った?」と思ってしまう言葉が日常的に使われています。その多くは、作業を正確に、スムーズに進めるための現場の共通語。今回は、そんな業界ならではの専門用語を、クイズ形式でご紹介します。
【出題者】
株式会社三木組 西岡さん
それでは、さっそくいってみましょう!
★第1問
現場で先輩にこう言われました。「この壁の位置、先に出しといて」
この作業を何と呼ぶでしょう?
A. 駄目を見る
B. 墨出し
C. 割り
▶建物や壁の位置を、線で正確に現地へ示す作業です。
正解:B. 墨出し
正解:B. 墨出し
★第2問
施工誤差を考えて、ぴったりにせず少し余裕を持たせたい場面で
「ここはちょっと◯◯◯納めよう」◯◯に入る言葉は?
A. まるく
B. 逃げて
C. 割って
▶ 誤差を見込んで余裕をもたせることを「逃げる」と言います。
正解:B. 逃げて
正解:B. 逃げて
★第3問
コンクリート打設前。鉄筋が型枠にくっつかないよう、丸いプラスチック部材を取り付けています。この部材の名前は?
A. リング
B. まるちゃん
C. ドーナツ
▶ 鉄筋スペーサーの一種で、見た目がドーナツ状です。
正解:C. ドーナツ
正解:C. ドーナツ
★第4問
基礎工事の現場で先輩に「その鉄筋の下、◯◯入れといて」と言われました。
鉄筋と床の間隔を確保するために使う部材はどれ?
A. しかく
B. サイコロ
C. キューブ
B. サイコロ
C. キューブ
▶ 鉄筋と床(または地面)の間に入れて、コンクリートを打設する際の高さを正しく保つための部材(コンクリートスペーサー)です。
主に基礎や床の配筋で使われ、鉄筋が地面に近づきすぎるのを防ぎます。
主に基礎や床の配筋で使われ、鉄筋が地面に近づきすぎるのを防ぎます。
現場では、40・50・60ミリのサイズをまとめて「シゴロのサイコロ」と呼ぶこともあります。
正解:B. サイコロ
正解:B. サイコロ
★第5問
現場の最終段階。先輩からこう言われました。
「一回、全体の◯◯見といて」◯◯に入る言葉は?
A. ケバ
B. 駄目
C. 無駄
▶ 仕上がりや未施工、不具合がないかを確認することです。
正解:B. 駄目
正解:B. 駄目
★第6問
足場の下に、道路側へ向かって斜めに取り付けられている落下防止の棚。
この名前は?
A. アンチ
B. 朝顔
C. 犬走り
▶ 資材や工具の落下を防ぐための安全設備を「朝顔」と言います。
ちなみに「アンチ」は、足場の床材(滑り止め加工された板)。
ちなみに「アンチ」は、足場の床材(滑り止め加工された板)。
「犬走り」は、建物外周の細い通路のことを言います(猫走りということも)。
正解:B. 朝顔
★第7問
現場で「猫、持ってきて」と言われました。何も持っていけばいいでしょう?
A. 作業台
B. 一輪車
C. ネズミを捕まえるための猫
▶ 砂や資材を運ぶ手押し車。逆さに置いた姿が丸まった猫に似ていたり、狭い場所を通れたりすることから「猫」と呼ばれています。なお、選択肢Aの「作業台」は、現場では「馬(うま)」と呼ばれることもあります。
正解:B. 一輪車
正解:B. 一輪車
★第8問
この写真に写っているのは、配管を直角(90度)に接続するための部材です。
現場では何と呼ばれているでしょう?
A. チーズ
B. エルボ
C. クランプ
▶配管を90度に曲げるための継手(つぎて)で、肘(ひじ)=elbow の形に似ていることから、この名前で呼ばれています。なお、T字型につなぐ部材は「チーズ」、「クランプ」は足場や単管を固定するための金具です。
正解:B. エルボ
正解:B. エルボ
★第9問
先輩から「この配線、殺しといて」と言われてびっくり!さて、どんな意味?
A. 撤去する
B. 通電しないよう処理する
C. 角を丸める
▶ 本来の機能を止める、使えない状態にする、という意味で用いられます。
正解:B. 通電しないよう処理する
正解:B. 通電しないよう処理する
★第10問
タイル工事の前に行う、タイルの配置や目地のバランスを考える作業を何という?
A. タイル割り
B. タイル調整
C. タイル仕上げ
▶ 現場で言う「タイル割り」とは、タイルを実際に割る作業ではなく、タイルの割付(配置計画)を考える工程のことです。仕上がりの印象を大きく左右する、重要な事前作業として行われます。
正解:A. タイル割り
いかがでしたか?
耳慣れない現場用語も、意味や使われ方を知ることで、少し身近に感じられたのではないでしょうか。
現場にはたくさんの専門用語が飛び交っていて、最初はそれらの言葉を覚えることが仕事、と言えるかもしれません。もちろん、はじめから分かる人はいないので、焦らなくて大丈夫。「覚えられるかな」という不安よりも、「なんだか面白そうだな」という好奇心をもって、飛び込んできてくれたら嬉しいです。
現場での会話が聞き取れるようになると「自分もプロの一員になったんだ」と、うれしく感じる瞬間がきっとあります。分からないことは遠慮せず、先輩にどんどん聞いてくださいね!
耳慣れない現場用語も、意味や使われ方を知ることで、少し身近に感じられたのではないでしょうか。
現場にはたくさんの専門用語が飛び交っていて、最初はそれらの言葉を覚えることが仕事、と言えるかもしれません。もちろん、はじめから分かる人はいないので、焦らなくて大丈夫。「覚えられるかな」という不安よりも、「なんだか面白そうだな」という好奇心をもって、飛び込んできてくれたら嬉しいです。
現場での会話が聞き取れるようになると「自分もプロの一員になったんだ」と、うれしく感じる瞬間がきっとあります。分からないことは遠慮せず、先輩にどんどん聞いてくださいね!
