この度、製造部の有村水晶さんが、一般社団法人 兵庫県洋菓子協会主催の第67回クリスマスケーキコンテストのアントルメの部において、最優秀賞である兵庫県知事賞を受賞しました!コンテスト終了後、受賞作品はさらにブラッシュアップを重ね、本日よりプティガトーとして販売を開始いたしました。有村さんは入社5年目。現在はプティガトー、コンフィチュールを担当しています。クリスマスケーキ味覚部門でのコンテストは今回で3回目の挑戦。これまでの経験を糧に、見事最高位の受賞へとつながりました。そんな有村さんに今回の最優秀賞受賞について、そしてコンテストへの思いを聞いてきました。━━━━━━坂本:コンテストから期間があいてしまいましたが、改めて受賞おめでとうございます!クリスマスケーキコンテストに向けて、「こんなものが作りたい!」という構想はあったのでしょうか? 有村: 今回作ったケーキの発想は、マンゴーの端切れをどうにかうまく使う事はできないかな、という仕事の中で感じたきっかけから始まりました。私はプティガトーを担当しており、マンゴーは飾りでよく使います。ただ綺麗に切った後、どうしても切れ端が出てしまいます。切れ端でも味は美味しいので、エスコヤマのお菓子の様々な形で変えられているものの、自分が担当するだけあって自分のケーキにして何とか使えないかな、と日々考えるようになったのです。 また、小山シェフから日々たくさんのお菓子を学び、その組み合わせや使い方など、学んだことを最大限に生かしたお菓子にしたい!そんな思いから今回の構想が生まれました。 坂本:そうなのですね。私もいただきましたがとても美味しかったです。中にはエスコヤマでもおなじみのチョコレートであるトゥマコを使われており、ジャスミン、ナッツなどの様々な素材を使用し、味や香りの重なりがおもしろく、それでいて優しい味わいを感じました。全体のバランスや味の構成などはどう考えられたのでしょうか。 有村:実は、初めはトゥマコを使った案ではなかったのです。小山シェフに相談したときに、このケーキの構成なら、マンゴーと相性のいいトゥマコがぴったりだと教えていただきました。自分の考えているアイディアを何度も小山シェフにお伝えしながら相談し、最終的にはすごく美味しいケーキに着地することができました。 坂本:そうだったんですね。コンテストへ向かう中で小山シェフともたくさんやり取りされていたことだと思います。何か心に残っていることはございますか? 有村:シェフの味覚はほんとにすごいな、絶対だなと感じました。今回パーツの中にジャスミンを入れてアクセントを考えておりました。そこでもシェフからアイディアが。「グラサージュにもジャスミンを混ぜることで、ケーキ全体の繋がり、まとまりが良くなる。」と。やってみたらまさにその通りでした。アクセントとして、濃さだけではない事を学んだ瞬間でした。 坂本:今回のコンテストに向けて、どんなことを目標にされておりましたか? 有村:毎回そうなんですが、、、最後の最後で詰めが甘く、飾りがうまくいかない事が今まで多くありました。アントルメケーキの本体は完成するのに、飾りが全然完成しないこととか、、、飾りのパーツが当日割れていて、ちゃんとできていないケーキを提出しないといけない事もありました。今回は、仕上げ、そして作業面までよく考え、事前準備をしっかりすることで、最後に何かがあってもちゃんと対応できるようにすることを心掛けました。それが功を奏して、今回の受賞にもつながったと感じております。 坂本:今までの経験から積みあがった結果ですね。素晴らしいです。最優秀賞の受賞を聞いた時、いかがでしたか。 有村:とても嬉しかったです!コンテストの結果はホームページで見ました。昨年までは順位まで見られたのですが、今年は受賞者が2名という事のみの記載で、順位までは出てなかったんです。それでも嬉しかったのでシェフや先輩にすぐ連絡しました。順位は会場で発表だったので、ギリギリまでほんとにドキドキしていたことを今でも覚えています。 坂本:見事一位でしたね!今回、そのアントルメケーキがプティガトーとしてエスコヤマ本店で販売されます。アントルメケーキの時と、何か違いなどあるのでしょうか。サイズを変えるにあたって難しいことなどありましたか? 有村:アントルメと、プティガトーと構成は同じです。ですが、同じように考え、組み立ててみると、味わいが変わってしまったので、再度パーツのバランスの調整はしています。もともと優しいチョコレートの味わいだったのに、濃いチョコレートの味が感じられ、改めてバランスや味の感じ方の勉強になりました。そのおかげで、さらに味への考え方が深まったと思います。 坂本:ありがとうございます。これからも頑張ってください!最後にこれからパティシエを目指す学生に向けてメッセージをお願いいたします。 有村:私がコンテストを続ける理由は、自分の将来の為であり、その時の自分の技術や感覚がちゃんと通用するのか、今学んできていることが自分自身の糧になっているのかを再確認したいからです。もちろん自分自身の技術向上の為でもあります。また、やはり自分が作ったケーキをお客様に食べていただく事、そして美味しかったと言ってもらえるのがうれしいからでもあり、それが自分の考案したケーキならなおさらです。今回発売したケーキもお客様から「食べるの楽しみにしてるね。」と声をかけてもらい、とてもうれしく感じました。 小山シェフともたくさんやり取りさせていただき、改めてその味覚・感覚のセンスに驚きました。いろいろな角度から見ていただけることも、私のたくさんの学びに繋がりました。エスコヤマだからこそであると思います。小山シェフが持つ感覚の学びだけでなく、お店で扱う材料の種類も多く、レベルも高く、ここでじゃないと使えないものも多く感じます。それこそ、コンテストに向かう為のワクワクとモチベーションに繋がっていると思います。 何か作りたいものがあれば、まずは基礎から学ぶことが大切だと思いますが、ここにはその基礎がたくさん学べます。たくさんの材料から味の違いや使い方の違いが多く学べます。私は今回のコンテストでもたくさんの方にご協力いただきました。もしコンテストに興味がある方は、ぜひ私に声をかけてもらえたらと思います。一緒に頑張りましょう!━━━━━受賞、そして商品化まで。有村さんの挑戦と学びが詰まったプティガトーは、エスコヤマ本店にて販売中です。ぜひ店頭で、その想いの詰まった一品をご覧ください。