店が変わっても活躍できる人が持つ「5つの力」

六

六三四グループ

2026/09/16

記事画像
飲食店では、店によってメニューも客層も仕事の進め方も変わります。
では、店舗を移るたびに、仕事はまた一から覚え直しなのでしょうか?
 
もちろん、新しい店ならではの料理や仕事のルールを覚える必要はあります。
 
でも、働く場所に関係なく活躍できる人は、どんな場面でも応用できる「ある力」を身につけています。今回はその力を、具体的にひも解いていきましょう。
 
 
お話をうかがったのは……
 
ウルトラ天神株式会社
毛利 拓翔 さん
 
 
 

1 第一印象をつくる力

 
店の印象は、料理が運ばれてくる前から始まっています。お客様が扉を開けた瞬間に響く「いらっしゃいませ」という声。スタッフの笑顔や、きびきびとした動き。その空気感が、「いい時間を過ごせそう」という期待につながります。私自身も学生時代、客として「すみ劇場 むさし坐」を訪れた際、店の活気が強く印象に残りました。その時の経験が、入社を志望した理由でもあります。
 
特に私たちの店はオープンキッチンなので、お客様とスタッフの距離が近く、お互いの表情もよく見えます。お客様がこちらを見ていたら、声をかけるきっかけにもなります。笑顔や挨拶はサービスのスタート地点。まず店全体に活気をつくることが、その先のコミュニケーションにつながっていきます。

 

2 全体を見る力

 
接客では目の前のお客様だけでなく、店全体を見ながらその場で必要な行動を選ぶことが求められます。ほかのお客様の様子、料理の進み具合、周囲のスタッフの動きなどにも目を配ることで、今どこに気を配るべきかが見えてきます。
 
例えば、話が合うお客様とは、長く話しすぎてしまうことがあります。会話そのものは大切ですが、ほかのお客様への目配りが薄くなれば、店全体としてよい接客とはいえません。周囲の状況まで見て自分の動きを調整する視野の広さが、臨機応変なサービス力につながります。
 
 

3 価値を伝える力

 
料理のおいしさは、味だけで決まるものではありません。その日のおすすめや、使っている食材、産地などを知ることで、お客様は料理をより具体的にイメージできます。
 
私たちの店では、「この鮎はどこで獲れたの?」「この日本酒はどこのお酒?」といった質問に答えられるよう、スタッフ全員で情報を共有しています。「今日は高知県産の鮎が入っています」「今の時期ならではの味わいです」とお伝えすることで、「それなら食べてみよう」と選んでいただけることもよくあります。
 
ただ料理を出すのではなく、その料理の背景や魅力まで自分の言葉で伝える。そうすることで、同じ一皿でもお客様に感じていただける価値は大きく変わります。

 

4 見えないところに手をかける力

 
接客というと、お客様とのやり取りを思い浮かべがちですが、サービスの質は表に出ないところの仕事にも支えられています。そのひとつが掃除です。私たちの会社でも、日々の清掃はもちろん、毎週日曜の夜は1時間早く閉店して、店内を徹底的に掃除しています。床は水を流してデッキブラシでこすり、ドリンクまわりの扉まで洗浄。さらに、物置の上や段差、椅子まわりの隙間など、普段は見落としやすい場所までしっかり手をかけます。
 
スタッフ側からは見えなくても、お客様の席からは見える場所って、意外と多いんですよ。「掃除をしたか」ではなく「本当にきれいになったか」「お客様が気持ちよく過ごせるか」を基準にすることが大切です。


 
 

5 自分を更新する力

 
日頃から学び、自分の引き出しを増やすことは、環境が変わったときの対応力につながります。私も社会人になってから、社長にすすめられて本を読むようになりました。読んでみると、自分が知らなかった考え方に触れられることが面白くなり、最近は人との話し方や、人を喜ばせるにはどうすればいいか、といったテーマの本をよく読んでいます。
 
また、休日は福岡市内の飲食店を巡り、料理や接客を研究しています。気になる店は地図アプリに保存していますが、福岡は魅力的な飲食店が多いのでフラッグだらけ(笑) 実際に足を運び、五感で得た気づきを自分の仕事に生かすことは、対応力を磨くことにもつながっていると思います。

 
 

最後に―「飲食のプロを目指すみなさんへ」

 
この会社で働いて感じるのは、料理だけ、接客だけではなく、その両方を経験できる面白さです。料理を学べば、食材や味への理解が深まります。接客をすれば、人によって伝え方を変えることや、相手の気持ちを考えることも身についていきます。
 
私自身、入社してから本を読むようになったり、人との接し方を意識するようになったりして、仕事以外の部分でも考え方が変わってきました。料理と接客の両方に向き合う中で、人としても成長できますし、働いている人がみんな元気で前向きなことも、この会社で働く魅力だと思います。
 
いまは、将来の独立に向けて、いろいろな経験をして自分自身を強くしたいと考えています。夢のある人、夢を持ちたい人は、ぜひ一度私たちに会いに来てください。一緒に頑張っていきましょう!

7
この記事が役に立ったら、いいねをお願いします!
個人が特定されることはありません。
#ディープな話ここだけ#夢への最短ルート#仕事の裏側まる見え#プロから学ぶリアル話#伝統のバトン

おすすめの記事

  • カフェって、コーヒーを飲むだけの場所? 〜C-Unitedから学ぶ、人と時間を豊かにする「珈琲文化」〜
  • 「ねむくなりにくい蕎麦」の新店は、どう生まれた?~老舗そば屋に学ぶ、お店立ち上げの考え方~
  • 同じ会社なのに、なぜこんなに違うお店があるの?お客様に合わせて答えを変える、ブランド経営の考え方とは
  • つくるから届けるまで、食をまるごとプロデュース。「食のSPA」が創るキャリアの可能性、飲食の新しい世界
  • IT・ゲーム・デザインの知識 活かせる場所は、ひとつじゃない! ― あなたがまだ知らない、キャリアの選択肢 ―
  • 教えることは、受け継ぐこと。~技術と文化を未来へつなぐ、菊屋の人づくり~
  • 【密着一年取材】若手社員と現場のリアル ~vol.5 この作業は何のため? 経験したからこそわかった“理由”~
  • 「プレイング施工管理」として世界のモノづくりを支える、入社1年目社員のリアルな1日
  • 建築技術で世界のモノづくりを守る。現場を知る3人が語る「専属ドクター」という仕事
  • 「土木×建築」で “水”から人の暮らしや命を守る 『複合構造物』とは?
  • 「旅館の料理人」から考える、料理と空間のつくり方
  • 「できる」が増えた、その先へ 6年目の若手大工と、その成長を支える人たち
  • あなたの“好き”で戦える。“趣味・興味”が最強のスキルに! 仕事にして知った、eスポーツ業界の裏側。
  • 「健康じゃないと仕事も人生も楽しくない」がモットーの IT 企業の取り組み
  • ロイヤルパークホテル(東京・日本橋)の松山昌樹総料理長に聞く!料理人の誇りと若者たちへのメッセージ
六

ムサシグループ

六三四グループ

本社:福岡県福岡市中央区渡辺通5-2-10

No image available
ムサシグループ
六三四グループ
本社:福岡県福岡市中央区渡辺通5-2-10