朝、駅のホームに立つと、ほとんどの電車は時刻表どおりにやってきます。
私たちは定刻に到着するのが当たり前…という感覚で乗り込み、学校や会社へ向かいます。
海外と比較すると、この日本の鉄道の運行状況は突出して正確で、安心して利用している人も多いでしょう。
私たちは定刻に到着するのが当たり前…という感覚で乗り込み、学校や会社へ向かいます。
海外と比較すると、この日本の鉄道の運行状況は突出して正確で、安心して利用している人も多いでしょう。
でも、少し考えてみてください。
一般的な鉄道車両には、ラッシュのピーク時には300~400名が乗車すると言われています。
そんな巨大なかつ重量のある乗り物が、時には時速100km以上の速度で毎日走り続けている…そう考えると、何かすごくないですか?
しかも、急なカーブを何度も曲がるのに、自動車のようなハンドルも無く、脱線することなく曲がりきることができる。
それは何故でしょうか?
そんな疑問に答えてくれたのが、大阪府吹田市にある総合建設会社「田中組」のみなさん。
答えてくださった内容をもとに、この秘密を紐解いていきます!
答えてくださった内容をもとに、この秘密を紐解いていきます!
<田中組とは?> 創業70年以上の歴史を持つ田中組は、軌道工事・土木工事・建築工事・上下水道工事などを手掛ける総合建設会社です。 阪急・阪神などの鉄道インフラや公共工事を数多く担い、地域の暮らしを支える重要な社会基盤づくりに貢献。 災害時の緊急対応体制も整え、「人々のくらしを支える」という使命を大切に、 確かな技術と誠実な施工で安定基盤を築いている会社です。
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そもそも「線路」って、どの部分を指すのでしょうか?
車が走るのは"道路"で、鉄道が走るのは"線路"。
「そんなこと、いちいち言われなくても知ってる!」レベルの話ですよね?
さて、その"線路"ですが、どこからどこまでが"線路"なんでしょう?
さて、その"線路"ですが、どこからどこまでが"線路"なんでしょう?
① レールだけ
② 枕木やバラスト(砕石)などを含めた、電車が走る部分
③ 鉄道が走る敷地内すべて
正解は……
▼ ▼ ▼ ▼ ▼
③ 鉄道が走る敷地内すべて
です。
一般道路と隔てるフェンスや金網を越えて一歩入った場所から"線路"になります。
一般道路と隔てるフェンスや金網を越えて一歩入った場所から"線路"になります。
知ってましたか?
もしかしたら、レールのことを「線路」と呼んでいる方も多かったのではないでしょうか。
しかし、線路の工事やメンテナンスを行う現場では、電車が走る敷地全体を「線路」と呼びます。
もしかしたら、レールのことを「線路」と呼んでいる方も多かったのではないでしょうか。
しかし、線路の工事やメンテナンスを行う現場では、電車が走る敷地全体を「線路」と呼びます。
その中でも、上のイラストの②となるレールや枕木、砕石(バラスト)など、実際に電車を支えている部分を「軌道」といいます。
今回、お話を伺った「田中組」はこの軌道工事を、関西の大手電鉄会社から請負っているのです。
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数多くのプロたちが、安全・安心を守る!
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線路の中には、
…をはじめ、様々な設備が存在しています。
高い安全性が求められているため、それぞれ専門の会社が工事・メンテナンスなどを担当。
電鉄会社が全体を管理し、軌道・信号・架線それぞれの設備ごとに専門業者がそれぞれお互いの持ち場を守り、時には連携しながら鉄道を支えています。
つまり、一つの電車を走らせるために、実に多くの人が関わっているのです。
電鉄会社が全体を管理し、軌道・信号・架線それぞれの設備ごとに専門業者がそれぞれお互いの持ち場を守り、時には連携しながら鉄道を支えています。
つまり、一つの電車を走らせるために、実に多くの人が関わっているのです。
それでも時折、脱線事故のニュースがありますが、事故が起きると、「なぜ?」と感じるでしょう。
実際には、車両・線路・信号・運転など、さまざまな要因が複雑に絡み合っているため、なかなか原因が明らかにならないことも多いのです。
実際には、車両・線路・信号・運転など、さまざまな要因が複雑に絡み合っているため、なかなか原因が明らかにならないことも多いのです。
だからこそ、鉄道業界では日々の点検や整備を何よりも大切にしており、レールの幅や高さは数ミリ単位で管理。
少しでも異常があれば補修工事をしているのです。
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電車が脱線しない最大の理由は何でしょう?
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それでは、今回のテーマの本題に入りましょう!
電車は1両で30~40トン、8両編成になると300トンを超えることもあります。ラッシュのピーク時、そこに大勢の人が乗っているとなると、その重量はさらに重くなります。
大きなカーブを何度も曲がると、それだけの重力が同じ方向に働くにも関わらず、電車は安全に走りつづけています。その理由は何だと思いますか?
それは「重いから安定している」わけでも「運転士の技術が高い」という理由ではなく、実は、
車輪とレールがぴったり組み合う構造になっているからなのです。
電車の車輪をよく見ると、内側に「フランジ」と呼ばれる出っ張りがあります。
この出っ張りがレールの内側に引っかかることで、カーブの際に車輪が横へずれない仕組みになっています。
…といっても、常にレールにぴったりとくっついているのではなく、フランジとレールの間には、隙間があります。この隙間の広さやレールの形、傾きも細かく計算されているんです。
…といっても、常にレールにぴったりとくっついているのではなく、フランジとレールの間には、隙間があります。この隙間の広さやレールの形、傾きも細かく計算されているんです。
電車の走行時の、車輪・車輪のフランジ・レールの位置関係は上記のようなイメージ。
つまり、電車はただレールの上に乗っているのではなく、「脱線しにくい構造」を何重にも組み合わせて走っているのです。
普段見えない部分に、実は様々な技術が詰まっているんですね。
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レールは「生き物」のように伸び縮みする
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実はレールにはまだまだ秘密があります。
鉄でできているレールは、とても頑丈に見えますが、実は気温によって伸びたり縮んだりしています。
真夏の炎天下では、レールの温度が50℃以上になることも!すると、鉄は膨張して長さが変わります。
もし何も考えずにレールをつないでいたら……伸びたレール同士が押し合い、線路が盛り上がってしまうことがあります。最悪の場合、それが脱線事故につながることもあるのです。
だからこそ、軌道工事ではレールのつなぎ方や隙間を、数ミリ単位で調整しています。また、レールのメンテナンスの時期も重要。
夏場の"鉄が伸びている状態"の時期に工事を行い、隙間を空けて設置すると、今度は冬場の寒い時期に縮んでしまい、隙間が大きくなってしまう…ということも!そこで重要になってくるのが、長年の経験。
数字だけでは測れない、マニュアル化もできない、まさに職人の世界です。
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カーブでも脱線しない理由は「石」にあった?
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線路の下に敷き詰められている石を見たことがありますよね。あの石は「バラスト」と呼ばれていて、実はとても重要な役割を持っています。
一般的な役割をあげると…
◆レールをしっかり固定する
◆電車の振動を吸収する
◆雨水を逃がす
◆地盤を安定させる
などです。
もしバラストがなければ、何百トンもの電車が通るたびにレールはすぐに変形してしまったり、ズレてしまいます。レールの幅が広くなったり狭くなってしまえば、カーブを曲がれないだけではなく、直線でも脱線してしまいます!
つまり、安全に走行できるのは、このバラストがしっかりとレールを支えているからなのです。
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「当たり前」を守る仕事
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毎日何百万人もの人が利用する鉄道。その安全を守るために、目立たない場所で働いている人たちがいます。
そして、その人たちの仕事があるからこそ、私たちは今日も安心して電車に乗ることができるのです。
そして、その人たちの仕事があるからこそ、私たちは今日も安心して電車に乗ることができるのです。
「今日も一日、安全に多くの乗客を運ぶことができた。」
実は、それこそが鉄道の世界では最高の結果です。事故もなく、遅れもなく、いつもどおり電車が走る。
それを支えているのが、線路の構造を知り尽くし、数ミリの違いにもこだわり続けるプロたちです。
普段はただのレールに見えるかもしれません。
でも、その一本一本には、多くの人の知恵と技術、そして「安全を守りたい」という思いが詰まっています。
でも、その一本一本には、多くの人の知恵と技術、そして「安全を守りたい」という思いが詰まっています。
