皆さんは施工管理のお仕事にどんなイメージをお持ちですか?
「上司や職人が厳しく、職場がぴりついていて怖い」「遅くまで残業して、休日出勤も多く、プライベートの時間が取れない」「仕事自体には興味があるけれど、入社1年目から本当に仕事が務まるのか不安…」など、ネガティブなイメージを持たれている方も少なくないのではないでしょうか?
今回、建築の世界に飛び込んだ専門学校卒/入社1~2年目の建築施工管理・建築事務の若手3名にインタビュー。入社前、学生時代に抱いていたイメージと、実際仕事をしてみた時に気づいた「ギャップ」について、ホンネで語ってもらいました。
【お話を伺ったのは・・・】
川口土木建築工業株式会社
1921年の創業以来、一貫して川口を拠点に時代のニーズにマッチした建築事業を展開している。
社名に「土木」とは言っているが、同社は100年以上に渡り地元の学校やマンションなど、一貫して建築事業に注力。特に最近ではマンション事業を強化することで、設計~施工まで一貫して対応しつつ、「Proposal=提案力、Technology=技術力、Trust=信頼性」の3つの力を強みに、顧客の期待を超えるサービスを提供している。
【インタビューにご協力いただいた若手社員3名】
※画像右から
※画像右から
●船生さん(2024年入社)京都建築大学校出身
●下田さん(2025年入社)東京日建工科専門学校出身
●佐藤さん(2024年入社)仙台工科専門学校出身
●下田さん(2025年入社)東京日建工科専門学校出身
●佐藤さん(2024年入社)仙台工科専門学校出身
若手3名が学生時代、抱いていた建築施工管理のイメージとは?
今回ご登場いただいた若手3名それぞれ、早い段階から建築の世界に興味を持ち、専門学校の道に進んでいます。
建築の世界や施工管理の仕事に対して興味関心が高いからこそ、逆にネガティブなイメージも少なからずあったそうです。
下田「学校の先生からは、この世界は女性が少ないことや、体力が求められる仕事ということを聞いて心配もされました。それでも地図や歴史に残る仕事がしたいと思い、この世界に飛び込みました」
船入「現場では常に怒号が飛んでいる世界だと思っていました。ただ私の場合、ずっとサッカーをやっていたこともあり、いわゆる体育会系の世界に慣れていて正直、そこまで不安はなかったですね」
佐藤「現場の職人さんは怖いけど、成果を出せば大きな達成感を得られて稼げる世界、というイメージを持っていました。不安もありましたが、自分が好きでこの世界を目指したので、ある程度の厳しさは覚悟して入社しました」
このように3名とも、建築や施工管理の仕事に対して「現場で活躍する人が厳しい」「管理といえどもそれなりの体力が求められる」といったイメージを持ちつつも、それでも「自分がやりたい仕事に就きたい」という意思を初心貫徹してこの世界に飛び込んだのです。
施工管理の現場は決してブラックじゃない。3人が現場で感じたリアルとは?
現在、3名は川口土木建築工業株式会社の社員として、その内2名はすでにマンション建築工事の施工管理の業務に担当しています。
すでに2年目を迎えた今、改めて気づいた「入社前のイメージとのギャップ」について、このように感じているそうです。
船生「今入っている19階建マンションの新築工事現場には、私含めて7名の施工管理社員が入っていますが、その多くが私と同じ20代。この業界では珍しいことで、当社ならではの特徴でもあるのですが、年が近い先輩ということもあって話しかけやすく、また先輩も丁寧に教えてくれるので、入社前にイメージしていた厳しい人間関係のある世界とは、大きく異なっていました」
佐藤「私が現在、11階建マンションの建て替え工事を担当していますが、職人さんがとにかく優しいことにギャップを感じました。見た目はちょっと怖そうでも(笑)、ベテランの職人さんから積極的に声をかけてくれて、わからないことを聞いたら自分の作業を止めてまで、丁寧にわかりやすく教えてくれます」
下田「私は現在研修中で現場を担当していませんが、研修期間中に現場に出て学ぶ機会があったとき、佐藤さんが話したように職人さんや先輩たちが手を止めて教えてくれたのがとても印象的でしたね」
また船入さんのコメントにもあったように、特に川口土木建築工業が一般的な建築企業と異なる点として、「年の近い先輩が多くいる」ことも職場の雰囲気の良さにもつながっているようです。
同社では毎年、継続して専門学校卒の新卒社員を複数名規模で採用して、入社後の教育研修、そして1年目から現場に配属して1~2歳上の先輩がメンター役としてサポートする体制ができています。
「現場サポートチーム」の存在によって、施工管理の負担が大幅削減
現場の人間関係の厳しさ以外にも、彼らが入社前にイメージしていた「過酷な労働環境」に関しても、3名からは「定時に帰れることも多い」「土日もしっかり休めて、休日出勤する際は振替休日をとれる環境が整っている」「工事がひと段落したタイミングで有休を多く取得~7連休とって実家に帰省した」など、しっかりお休みが取れる環境だと話しています。
その要因の一つとして挙げられるのは、同社独自の「現場サポートチーム」の存在。
下田さんはこのチームに配属されていますが、現場サポートチームの役割は工事に伴う煩雑な事務作業を一手に引き受け、円滑な工事をサポートすることにあります。
下田「チームには20&30代の女性社員で構成されていて、先輩たちは現場で活躍する施工管理の皆さんと頻繁に電話などでやり取りされています。はたから見るととても楽しそうに話していて、現場の皆さんとの強いつながりや信頼関係を実感できますね。
私はまだ研修中の立場ですが、身近な先輩たちがとても親切に教えてくれますし、またサポートチームの皆さんは比較的早く退社しているので、安心して働ける環境があります」
また、現場でサポートチームとやり取りしているほかの2名からは「現場の撮影画像をわかりやすくまとめて管理してくれたり、必要なデータをすぐ取り出せるようになっているなど、きめ細かくフォローしてくれるので、とても助かっています」と、現場作業の負担削減効果を日々実感しているそうです。
建設業界では通常、「現場で活躍する施工管理が多忙を極め、常に残業に追われている」といったイメージがあります。しかし同社では、今回ご紹介したサポートチームの活躍もあって、業務効率化&働きやすい環境づくりが実現しています。
川口土木建築工業で感じる、施工管理の仕事の醍醐味とは?
改めて「施工管理という仕事の魅力や醍醐味」を、現場で活躍する若手社員たちはどう感じているのでしょうか?
船生「現在、内装工事にとりかかっていますが、私自身が学校でも学んでいない分野なので、毎日新しい発見があり、日に日に知識が身につくことが楽しいですね。
そして人が住む場所がどのように作り上げられていくのか?その様子をリアルタイムで実感できるやりがいもあります」
佐藤「学生時代に学んだ工具や施工方法などの知識が今、実際に作業している仕事と結びつくことにワクワク感を得ています。
また数十の外部業者・職人さんと連携して工事が進みますが、一つでも欠けたら安全かつ円滑に工事は進みません。だからこそ施工管理として、事前の準備や緻密な段取り設計が大切なんだと改めて実感しています」
最後に今後、施工管理の仕事を目指す学生の皆さんに対するアドバイスとして、3名からは「とにかくあらゆることに興味を持つこと」「自分で考えて、トライしてみる姿勢が大切」「施工管理技士や建築士などの資格に関して、取れるものはとっておいた方がいい」といった点を挙げていただきました。
特に資格取得に関しては今後、建設業界を取り巻く環境が変化(人材不足/様々な施設の老朽化に伴う改修ニーズ増大など)によって、ますます建設人材の市場価値が高まっていくことが予想されます。だからこそ今のうちに資格や専門スキルを磨くことで、「業界で重宝される貴重な人材」になることが重要です。
