建築業界では近年、3Dモデルの活用が進んでいます。
これまでは2Dの設計図面が主流でしたが、3Dモデルを活用することで設計・施工の精度が向上し、プロジェクトの効率化が図られています。
これまでは2Dの設計図面が主流でしたが、3Dモデルを活用することで設計・施工の精度が向上し、プロジェクトの効率化が図られています。
本記事では、建築設計における3Dモデルの具体的な活用方法や、設計・施工に与える影響について解説していきます!
お話を伺ったのは・・・
株式会社前田組
1934年創業、大阪府寝屋川市に本社を構える総合建設会社。建築・土木工事の請負や設計・監理をはじめ、地域開発や不動産の売買・賃貸借・管理など、幅広い事業を展開しています。社員が「日本一ホワイトな会社」と胸を張るほど、働きやすい環境整備に注力している会社です。
1934年創業、大阪府寝屋川市に本社を構える総合建設会社。建築・土木工事の請負や設計・監理をはじめ、地域開発や不動産の売買・賃貸借・管理など、幅広い事業を展開しています。社員が「日本一ホワイトな会社」と胸を張るほど、働きやすい環境整備に注力している会社です。
設計部 設計課 係長 加藤 和(やわら)さん
建築プロジェクトにおける3Dモデルの活用
前田組の建築プロジェクトは、営業・設計・施工管理といったプロセスを経て進行します。
まず、営業担当が顧客のニーズをヒアリングします。その後、会社内で設計と営業担当が打合せを行い、基本的な計画を立案します。計画が進み受注となりましたら、具体的な建築設計を行い、施工管理者が現場での建築作業を統括します。
設計が提案段階から関わることもありますが、初期の段階では、柱や部屋割りを示す簡単な平面図を作成。その後、受注が確定してから仕上げの詳細を決めます。この際、3Dモデルを活用し、仕様を確定させていきます。
※当社ではArchiCAD(アーキキャド)を3Dモデリングツールとして使用しています。
3Dモデルの活用で得られる設計・施工上の利便性
3Dモデルの活用には、以下のような利点があります。
・視覚的な分かりやすさ:顧客や関係者が完成後のイメージを直感的に理解できる
・設計段階での干渉確認:施工段階で発覚する干渉チェックが可能になり、トラブルを未然に防げる
・施工の効率向上:施工手順の可視化により、現場作業がスムーズに進む
(簡易なものであれば、現場でタブレット端末を使用して確認することができ、施工の精度向上にもつながります)
断面図(セクションビュー)
- 建物を垂直または水平にカットし、内部の構造や間取りを可視化します。設備や配管の配置確認にも役立ちます。
外観パース(エクステリアビュー)
- 建物の完成予想図をリアルに表現するだけでなく、街並みとの調和、自然光や影の影響もシミュレーションできます。
メリット・デメリットはあるの?
3Dモデルの活用によるメリットは、何と言っても顧客が完成後の建物をより具体的にイメージできることです。実際に3Dモデルを導入してから、お客様と内装について話すことが格段に多くなりました。
・自然光や照明の影響をシミュレーションできる
・複数の仕上げパターンを提示することができ、比較検討が可能
・リアルな光の演出を再現し、空間の印象を確認できる
とくに壁材や床材などは、色見本やカタログで見る印象と仕上がりの印象が異なるため、事前に確認をしていただけるのは大きなメリットです。「こんなはずじゃなかった」というギャップを防ぐことができますし、より理想に近づけるため、少し高価な仕上げ材でもグレードアップしていただけることもあります。
さらに3DモデルはVRゴーグルにも対応しているため、よりリアルなイメージを持っていただくことも可能です。
一方、完成前に具体的なイメージを共有できる分、人によっては引き渡し時の「想像以上!」という感動が薄れてしまうかも(笑) それがデメリットと言えば、デメリットかもしれませんね。
3Dモデル活用の未来と学生さんへのメッセージ
今後、3Dモデルの活用はさらに進化すると思います。特にAIと組み合わせた自動設計の精度向上や、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)との連携による施工管理の最適化、さらにはメタバース空間での建築シミュレーションなどには、高い注目が集まっています。
3Dモデリングスキルを身につけることは、この世界で活躍するうえで大きな強みになります。将来的なキャリアパスの選択肢も広がると思うので、興味のある人は是非チャレンジしてください!
3Dモデリングスキルを身につけることは、この世界で活躍するうえで大きな強みになります。将来的なキャリアパスの選択肢も広がると思うので、興味のある人は是非チャレンジしてください!
