目が覚めたら、何故か作業着を着て見知らぬ会議室に。
…あれ?ここどこ??
何で作業着を着てるの?KOYOって書いてる作業着だけど…棚に飾ってる賞状?にコウヨウ土木株式会社って書いてある。
土木の会社???スマホで調べてみよう。
…こんな会社なのか…。
<コウヨウ土木株式会社とは?> コウヨウ土木株式会社は、大阪府羽曳野市にある土木工事会社。 建物を建てたり街づくりをするための土地改良を行う造成工事や、 道路や下水道など、生活に欠かせないインフラをつくる会社で、工事の計画から管理まで一貫して行っている。 1952年創業の歴史ある会社で、地域の安全や暮らしを支える役割を担っています。 普段は目立たないけれど、人々の生活を支える大切な仕事をしている会社です。
ふむふむ、なるほど。
「起きたかー?勉強会始めるぞー」
びっくりした!…あれ、誰???ここの会社の人たちだよね??
6人とも私のこと知ってる??勉強会って何??
…って思っているうちに、「キミならこの場合、どう対応する?」と、ケーススタディ形式で勉強会が始まってしまった……。
何だかよくわからないけど、みなさんも一緒に、参加してみてください!
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【ケース① 通学時間が迫る現場】
生活道路の舗装工事。あと少し…10分、15分も作業すれば終わる。 でも近くの小学生たちが帰ってくる時間が近づいている。
▽さてどうする?▽
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A:そのまま続ける
B:一度止める
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…まだ子どもたちは通ってないんだよね?
それなら、子どもたちの姿が見えるギリギリまで作業した方が、早く終わって早く帰れるよねぇ…。
▶ ▶ ▶ 現場の判断は ▶ ▶ ▶ ▶ ▶ ▶
「現場では基本的にBやなぁ。事前に通学時間を避けて、工事許可を取ってるし」
「あと15分あれば終わるのに、と思っても止めるな」
「工程は後で調整できるけど、万が一事故があったら取り返しがつかないですしね」
【結論】
無理に終わらせるより、止めるを選択!「今」よりも先々を考えて決めるべし!
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【ケース② 天気予報では午後から雨らしい】
午前中は問題なく作業できる。 ただ、今日の工程はコンクリート作業。雨には弱い。職人も手配している…。
▽さてどうする?▽
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A:進められるだけ、進める
B:朝から取りやめる
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職人さんの手配もしてるなら断りにくいし…雨が降ってきたら、作業が終わった部分にブルーシートかけたら何とかなるんじゃないかなぁ。
▶ ▶ ▶ 現場の判断は ▶ ▶ ▶ ▶ ▶ ▶
「やっても無駄になる可能性があるなら、最初からやらないBにするな」
「手直ししたら、ムラも出るし」
「当日急変する可能性もあるから、常に天気予報はチェックしてますね」
「有料アプリも含めて、3つの天気予報アプリで比較して、前日に段取りを変更することもありますよ」
【結論】
やり直しリスクがあるなら、潔くSTOP!
事前チェックで事前に手配や工事の前倒しをしたり、雨でもできる作業を想定して予定を立てよう!
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【ケース③ 近隣からのクレーム】
工事前に周辺地域に説明会を実施し、工事期間や騒音リスク・ホコリの飛散などなども説明済み。 なのに「いつまで工事やってるんだ!」と苦情が来た。
▽さてどうする?▽
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A:ルール通りなので続行
B:説明・対応する
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こういうことって、あるよねぇ。
事前に説明した通りに約束守って工事しているんだったら、ご意見を聞くだけ聞いておいて予定通り進めればいいよね。
▶ ▶ ▶ 現場の判断は ▶ ▶ ▶ ▶ ▶ ▶
「本音では説明して了承してもらっているのに、と思うこともあるけど、想像していたよりストレスということもあるしね」
「何もせずにただ謝るだけじゃ解決しないから、クレーム内容に応じた対策を講じることが大事」
「施主さん(依頼主の企業)が対応するので、ウチが直接対応することは基本的にが無いけど、現場の防音対策強化や粉じん防止のための散水の頻度を増やすといった対策は僕らの方で考えることが多いですね」
【結論】
ご意見に対しては施主が対応。現場は100%解決できなくても、
最大限できることをすることで、信頼に繋がっていくので、謝罪だけで終わらせたらダメ!
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【ケース④ コンクリートの乾きが早い】
本日は快晴!気温も高くカラッとした良いお天気。 …予想以上にコンクリートの乾きが早いけど、どうする?
▽さてどうする?▽
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A:予定のペースで工事続行
B:乾くスピードに合わせて調整する
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お天気悪くて乾きが悪いわけでもないし、雨でも無いんだし。
早く乾くのは問題ないだろうから、予定通りのペースでいいよねぇ?
▶ ▶ ▶ 現場の判断は ▶ ▶ ▶ ▶ ▶ ▶
「コンクリートは早く乾きすぎるのも問題やから、その日の気温で計画を変えないとダメなんでBやね」
「厚みによるけど、打設スピードを全体的に上げたり、表面だけが先に乾燥するのを防ぐために、水打ちすることもあったり」
「風が強い日も表面は早く乾燥するから、工程組み替えたりするな」
【結論】
コンクリートは意外にデリケート!その場その場で、状況に合わせて柔軟な対応が必要!
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【ケース⑤ ごくごく、わずかなズレ】
全長300mほどの工事で現在10m付近。 図面と道路工事現場の進行を照らし合わせて確認したら、道路幅が2~3ミリ広くなってしまっている。 工事進行には問題ないし、この幅で工事を進めてきていたし…。
▽さてどうする?▽
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A:工事を一旦止める
B:そのまま進行する
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2~3ミリなら、道路全体の幅から考えたらほんの少しだし、問題ないんじゃないのかな?
ここまでの工事がムダになるのももったいないし…?
▶ ▶ ▶ 現場の判断は ▶ ▶ ▶ ▶ ▶ ▶
「そのまま勧めることは絶対に無いな。A一択!」
「10mの位置で2~3ミリのズレでも、そのまま同じ方向にまっすぐ進行すると3ミリが5ミリ、8ミリ…と、ズレが拡大することもありますから」
「ウチの工事を次の工程を担当する業者にも迷惑やしな」
【結論】
違和感があればその場でSTOP!こまめに図面を再確認し、一人で確認するのではなく複数人でチェックすることで、ミスを防止。
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【ケース⑥ 資材が間に合わない】
交通渋滞に巻き込まれて、時間までに到着しない…ということは時々あるものの、 近年は諸々の事情で、資材の到着が数日~数週間遅れることも。 工期も限られている中…どうしよう?
▽さてどうする?▽
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A:届くまで待つ
B:代替品で進める
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代替品でも強度とか品質に大差ないのであれば、代替品で充分なんじゃ?
土木工事に使う資材って、地面の中だったり、外観を損なうようなものは、そんなになさそうだし…。
▶ ▶ ▶ 現場の判断は ▶ ▶ ▶ ▶ ▶ ▶
「これは難しいところあるなぁ。施主さんの判断次第かなぁ、工期を最優先にするか、品質に大差なければ代替品にするか」
「自分はAにしたいところかな。セメントの仕入れ先によってコンクリートの仕上がりが微妙に違ったりもするので見た目にもこだわる施主さんもいらっしゃるし」
「数日の遅れなら作業日程を組み替えてでも待つけど、長引くようなら施主さんや現場の職人さん・業者さんとも相談して仕切りなおすかな」
【結論】
当初の品質を最優先するか、強度に問題が無ければ代替品にして工期を優先するか…工事の依頼主次第。
ただし、構造物は長く残るものだし上下水道や道路は経年劣化していくもの。「ものづくり」として品質を優先したいが、ケースバイケースなる。
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【ケース⑦ ベテランが体調不良に!】
気温35度以上に“酷暑日”という名がつくほど、気温の高い日もある昨今。 熱中症対策を万全にしていても、不調をきたす人も…。 そんな中でベテランスタッフが明らかに体調が悪そう。本人は「ちょっと休憩したら大丈夫」と言うが……。
▽さてどうする?▽
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A:本人の意思に任せる
B:何がなんでも休ませる
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体調のことは本人にしかわからない…とはいえ。
これは絶対に休ませなきゃ!
でも、現場の職人さんは暑い中の作業に慣れてるし、なかなか休んでくれなさそう…。
▶ ▶ ▶ 現場の判断は ▶ ▶ ▶ ▶ ▶ ▶
「これはBしかないね。責任感強い人多いから、なかなか“うん”とは言ってくれないけど、何を言われても休んでもらう」
「倒れてからじゃ遅いですからね。引きずってでも休ませる!くらいの気持ちで説得します」
「こういう時、普段からのコミュニケーションって大事。不調にこちらが気付きやすくもなるし、“○○さんがそこまで言うなら、今日は帰らせてもらうわ”って職人さんも言いやすい。なので日々現場の職人さんと会話をするようにしています」
【結論】
命以上に大切なものは無し!
日々のコミュニケーションが、命を守るきっかけになるかもしれない。
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「さて、これまでのケースには全て共通点があるけど、何だと思う?」
「無理しない」
「急がない」
「ちゃんと確認する」
…ですよね?
「その通り。施工管理は何をおいても“安全”に配慮しないといけない仕事。言い換えたら、心配りや気配りができれば、知識は少しずつ身に付いてくるし、職人さんも俺らもみんな教えていくから、安心してくれたらいいよ」。
へー、じゃあ私でもできそうな気がする。
……って、あれ?そもそも私、何でここにいるんだっけ??????
あれれ……?
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……………… ( 。- -。)zzZ
