実は以前は、自社工場を持つのが当たり前だった。
内装業界では以前、どの会社も自社工場を持つのが当たり前でした。
しかし今は、維持コストの負担などから工場を手放し、ものづくりをすべて外注に切り替える会社がほとんどになってしまいました。
そんな流れのなかで、日創工芸は創業以来ずっと自社工場を守り続けてきました。
本社ビルの1・2階に木工工場と塗装工場を構え、工場と事務所が同じ敷地内に一体化しているのは、都内でも珍しい存在です。
もともとは工場主体の会社としてスタートし、大工職人の方が施工管理者より多い時代もありました。
時代とともに業態は変わりましたが、「工場と事務所が離れてしまうと、お互いに何をやっているか見えなくなる」という考えのもと、一体化した環境を今も大切に守り続けています。
「苦しくても工場は手放さない」。
そのこだわりが、今日の強みの源になっています。
自社工場があると、仕事のスピードも労力も大きく変わる。
外注の場合、部材の発注から納品まで外注先のスケジュール次第。
「ここはどうなっていますか」「この部分はどう対応しますか」といった質疑応答のやり取りだけでも、膨大な手間と時間がかかることがあります。
相手の都合が合わなければ、それだけで現場の進行が遅れてしまうこともあります。
でも、自社工場が同じ建物内にあれば話が早い。
図面の確認や部材の仕様など、施工管理担当者が工場スタッフに「ちょっと確認して」と声をかければ、その場で動いてもらえます。
図面の不備もすぐ指摘してもらえるので、コミュニケーションエラーが起きにくい。
社内で完結できるからこそ、発注から納品までのスピードが大幅に上がります。
また、現場に搬入する前に工場へ直接来て部材を確認したいというケースも少なくありません。
工場・塗装場・事務所がすべて一体になっているからこそ、その場で「色をもう少し変えたい」「ここを加工してほしい」といった要望にもすぐ応えられます。
お客様にとっても、安心して任せられる環境です。
社員からも「外注と比べると業務の工数が違う」という声が上がっており、施工管理担当者の負担軽減にも直結しています。
「もうできたの?」現場で驚かれるほどのリカバリー力。
現場では予期せぬことがよく起きます。
「搬入したら寸法が合わなかった」「急遽、仕様を変えてほしい」など。
外注に頼んでいる場合、こうしたトラブルへの対応は相手先の都合次第になってしまいます。
工期が迫っているのに、すぐに動いてもらえないというケースも少なくありません。
でも、自社工場があれば即対応できます。
施工管理担当者に話を聞いてみると、
「急ぎのサンプルもすぐ作れるし、塗装も運送も社内で完結できる。だからこそ『できます』と言い続けられる」
「自社工場があるからこそ、修正品を翌日には現場に届けられたことがある。現場で『もうできたの?』と驚かれた」
といった声が聞かれます。
難しい依頼にも応え続けられるのは、この自社工場があってこそ。
外注では難しいこのリカバリー力が、お客様からの信頼につながっています。
最新設備と国家資格。コストも品質も、妥協しない。
自社で作れば、外注先の経費や利益の上乗せがありません。
その分、コストを抑えられるのは会社として大きなメリットです。
さらに、数年前に東京都の助成金を活用して5軸制御のNCマシンを導入したことで、生産効率も格段にアップ。
以前は手作業で時間がかかっていた加工工程を機械に任せることで、大工職人はその間に別の作業を進められるようになりました。
短い時間で、より精度の高いものづくりができる環境が整っています。
また、工場の大工職人は国家資格「1級家具製作技能士」を取得しており、技術面でも高い水準を維持しています。
コストを抑えながら品質を守れる。それが、自社工場を持つ日創工芸ならではの強みなのです。
