建設の仕事には、土木と建築、現場とデスク、仕事と私生活など、さまざまな“二つの世界”が存在します。そして、それぞれの世界には異なる視点や役割があり、理解を深めることで自身の視野を広げることができます。
今回は、現場で働く人々の声をもとに、建設の世界にある三つの“二刀流”をひもといてみました。その中にどんな学びや面白さがあるのかをみていきましょう!
お話をうかがったのは
日本土木建設株式会社(本社:大阪府泉佐野市)
左:岩間俊哉さん(建築部 部長) 右:林幸博さん(建築部 現場監督)
■ 二刀流①:土木 × 建築 ~まちを支え、暮らしをつくる~
土木と建築、一見すると同じ“建設”の仕事に見えますが、実際にはまったく異なる専門性と感覚が求められます。
▶ 土木は“見えない世界”をつくる仕事
土木は、道路・上下水道・造成・擁壁・橋など、まちの基盤を形づくる仕事です。
地中の状況は掘るまで完全には分からないため、現場の状況や資料から慎重に読み解き、見えない部分を正確に設計・施工する力が求められます。
地中の状況は掘るまで完全には分からないため、現場の状況や資料から慎重に読み解き、見えない部分を正確に設計・施工する力が求められます。
また、大規模なエリアを扱うからこそ、精度が求められるという一面もあり、ダイナミックな重機作業のイメージとは裏腹に、実は非常に繊細でロジカルな判断が求められる仕事でもあります。
▶ 建築は“見える世界”をつくる仕事
建築は、病院・学校・住宅・商業施設など、暮らしを支える空間そのものをつくる仕事です。
図面の線や数字を、壁・床・窓という形あるものに立ち上げ、使う人の動線や居心地までをも空間に反映させていきます。用途・デザイン・周辺環境に応じて、安全性だけでなく、見えるものをどう美しく、使いやすく仕上げるかも重要です。
図面の線や数字を、壁・床・窓という形あるものに立ち上げ、使う人の動線や居心地までをも空間に反映させていきます。用途・デザイン・周辺環境に応じて、安全性だけでなく、見えるものをどう美しく、使いやすく仕上げるかも重要です。
完成した建物は人の目に触れ、日常的に使われるため、「形として残るやりがい」を強く感じられることも建築の魅力です。
▶ 土木と建築、両方を知る“強み”とは?
日本土木建設では、土木と建築、どちらの分野にも関われる体制が整っています。
建築と土木の専門性はまったく別のものですが、一方ではお互いを補完し合う関係。両方を経験することで、敷地・地中・外構・建物内部を一体で捉えられるようになり、完成までの流れがより立体的に理解できます。
どちらか一方だけでは得られない視点を持てることが、二つの領域を知るメリットです。
建築と土木の専門性はまったく別のものですが、一方ではお互いを補完し合う関係。両方を経験することで、敷地・地中・外構・建物内部を一体で捉えられるようになり、完成までの流れがより立体的に理解できます。
どちらか一方だけでは得られない視点を持てることが、二つの領域を知るメリットです。
■ 二刀流②:現場 × デスク ~動く”と“考える”を行き来する仕事~
施工管理の仕事というと、「ずっと現場に立っている体力勝負の仕事」というイメージがあるかもしれませんが、実際の施工管理は“現場に立つ仕事”であると同時に、“デスクで考える仕事”でもあります。
▶ 現場:みずから“動き”判断する
現場では、作業の進み具合、安全、品質を確認しながら、協力業者へ指示を出し、日々の流れをコントロールします。材料が搬入される日や、確認作業が多い日は現場に立つ時間が増えますが、日によって状況は変わります。
土木の場合は現場のエリアが広く、1つ判断を間違えると影響が大きいため、現場での確認作業も多くなりがちです。
土木の場合は現場のエリアが広く、1つ判断を間違えると影響が大きいため、現場での確認作業も多くなりがちです。
▶ デスク:工程を“考える”
図面の読み取り、書類作成、写真整理、工程表の作成、発注・段取り、協力業者とのやり取りなど、現場を円滑に動かすための準備と管理はデスクで進めます。実際には想像以上にデスクワークが多く、工事によっては 「デスク 8:現場 2」 という比率になることもあります。
どの職種がいつ現場に入るのか、どの材料をどのタイミングで発注するのか、そうした判断を先回りして考え、全体の流れをつくるのが施工管理の“頭脳の仕事”。現場とデスクを行き来しながら、「安全に、品質よく、工程通りに進めるための最適解」を日々導き出すことが、施工管理の役割です。
▶ 一、二年目は現場経験を積もう
新人時代は、資材の名前や危険箇所、作業内容を理解するために、まず現場で経験を積むことが中心になります。現場での実体験があるからこそ、「この図面では安全が確保できない」「この工程では職人さんが動けなくなる」といった気づきが生まれ、段取りの質も向上するからです。
現場でのスキル、デスクでのスキルを両輪で磨いていくことは、施工管理としての成長には不可欠。日本土木建設では、新人にも早い段階から「自分で考える」仕事を少しずつお任せして、判断の幅を広げられるように育成しています。
現場でのスキル、デスクでのスキルを両輪で磨いていくことは、施工管理としての成長には不可欠。日本土木建設では、新人にも早い段階から「自分で考える」仕事を少しずつお任せして、判断の幅を広げられるように育成しています。
■ 二刀流③:仕事 × プライベート ~自分らしい時間を大切にできる働き方~
建設の現場は体も頭も使います。リフレッシュできる時間がないと、心身の健康や仕事の質にも影響が出るため、オフの時間をどう過ごすかはとても大切です。建設業には「忙しい」「休みにくい」というイメージが根強くありますが、実際には段取り次第でプライベートの時間をきちんと確保できる場面も多いんですよ。事前に予定を共有しておけば連休の取得も可能ですし、地元泉州のお祭りに参加するためのお休みも大丈夫です。
また日本土木建設では、「働き方は一人一人違っていい」という社長の考えのもと、プロ野球の観戦ができる福利厚生等もあり、仕事と私生活のバランスを取りやすい環境が整っています。
いかがでしたか?
建設の仕事は、想像以上に多面的で自由度の高い世界です。それぞれの領域に触れることで、興味のある方向性が見えやすくなると思います。あなたはどんな“二刀流”を手に入れたいですか? 今回の記事が、その一歩を考える手がかりになれば幸いです。
建設の仕事は、想像以上に多面的で自由度の高い世界です。それぞれの領域に触れることで、興味のある方向性が見えやすくなると思います。あなたはどんな“二刀流”を手に入れたいですか? 今回の記事が、その一歩を考える手がかりになれば幸いです。
