家づくりには、設計や構造、デザインや建材など、こだわりがたくさん詰まっています。なかでも美しい外観や地震に強い設計は、住まいを購入する人が重視することの多いポイント。しかし、長く安心して暮らせる家づくりのためには、実はそれ以外の”見えないルール”も大切にされているんです。
ではここで、”見えないルール” に関するクイズです!
Q. 家づくりにおいて、「建物の中心におくと良くない」とされるのはどれ?
A. トイレ / B. リビング / C. 書斎 / D. 和室
建物の中心は、「家の心臓」と呼ばれる大切な場所。そこに金運や運気の低下を招くため、トイレをおくのは良くないとされています。建て主の多くが求める「長く安心して暮らせる、心地よい家」。その家づくりのカギを握るのが風水と家相であり、鬼門と裏鬼門なのです。
建物の中心は、「家の心臓」と呼ばれる大切な場所。そこに金運や運気の低下を招くため、トイレをおくのは良くないとされています。建て主の多くが求める「長く安心して暮らせる、心地よい家」。その家づくりのカギを握るのが風水と家相であり、鬼門と裏鬼門なのです。
今回は、兵庫県加東市に根差し、100年以上家づくりに携わる老舗企業に伺い、暮らしやすい家づくりに欠かすことができない”見えないルール”の謎に迫りました。
今回私たちが伺ったのは……
【株式会社平尾工務店】(本社所在地:兵庫県加東市)
平尾工務店の創業は1912年。人と環境に寄り添う木造建築を軸に、学校や病院、道路や橋、神社仏閣まで、地域を支える幅広い仕事に携わる建設会社です。近代建築の巨匠「フランク・ロイド・ライト」の理念を具現化した住宅など、普遍的でこだわりの詰まった建築が強み。一方で近年では「空き家」・「荒廃農地」などの課題解決にも着手し、地域に必要とされる組織を目指し続ける企業です。
家の作りを左右する「家相と風水」
お客様のご要望を汲みながら、構造やデザインを決める家づくり。しかし日本に古くから伝わる、風水や家相を重視する方も実は少なくありません。風水や家相は「目に見えない運気を整え、安心して健やかに暮らす」ための先人の知恵。この”見えないルール”が、現在の家づくりにも息づいているのです。
風水とは、空間の「場所」「方角」「形」を大切にして、金銭面や健康面・人間関係などの運気を整えるための考え方。日本の江戸、中国の北京、韓国のソウルなどアジアの主要都市も、風水に基づいて街づくりがなされています。つまり家づくりも「風水や風習」によって、その構造や形は左右されるのです。
~忌み嫌われる方角は「〇〇」と「〇〇」~
風水においては、一般的には良くないと言われる方角があります。それが「鬼門」と「裏鬼門」です。東北に位置する鬼門と、南西に位置する裏鬼門。忌み嫌われる理由は諸説ありますが、鬼門・裏鬼門は、古くから鬼の通り道とされ、災いが起きやすい方角とされてきました。そのため、玄関などの出入口や、トイレなど水回りを避けるように風習に基づいて設計されるのが一般的です。
「借金したのは間取りが悪いせい。仕事がうまくいかないのは玄関の方角が悪いから。 など、特に地方では、古くから家主の運気と家相とを関連づける風習があります。私たちも住まいを提供する限りは、家相をしっかり学ぶ必要があると当初から考えていました」
「いざ家相を学ぶと、意外と科学的であることに驚きました。たとえば、鬼門・裏鬼門は風が淀みやすい傾向にある。だから、水回りや門はそこを避け、風通しの良い場所にした方が不衛生になりにくいということです。風水や家相は、先人が暮らしのなかで得た知恵だと、私は解釈しています。」(平尾社長)
「いざ家相を学ぶと、意外と科学的であることに驚きました。たとえば、鬼門・裏鬼門は風が淀みやすい傾向にある。だから、水回りや門はそこを避け、風通しの良い場所にした方が不衛生になりにくいということです。風水や家相は、先人が暮らしのなかで得た知恵だと、私は解釈しています。」(平尾社長)
~デザインと風水・風習はどっちが優先されるの?~
「昔の家をみるとわかりますが、デザイン・構造はどの家もほとんど同じ。それは、暮らす人の経験を通して、風水や家相を踏まえて作られていたからだと思います。一方で今は、建て主様のご希望をもとに作る住まいが増えました。家づくりの際に風水や家相を重視し過ぎると、ご希望から離れてしまい”全然話を聞いてくれない会社”となってしまう。 だからこそ心から満足いただくために、バランスには十分配慮する必要があると考えていますね。」(平尾社長)
「一方で最近の若い世代の方は、風水や風習を重視されない方も増えています。だからこそ、最初はご提案ベースで、風水や家相を少しだけ考慮した設計をし、建て主様の反応やご要望に応じて追加でご提案するようにしているんです。 最新のデザインや工法、健康にも配慮した素材選びなど、お客様視点の家づくりが当社のこだわり。”見えないルール” を考慮した設計も、安心して暮らしていただくための大切なこだわりなんです。」(平尾社長)
”見えないルール”を実現する、設計・施工の技術
「現在ではトイレも、においの出にくい水洗になるなど、時代も大きく変わりました。だから本来であれば、建て主様が気にしないなら、風水や家相に注意する必要はないかもしれません。 でも建て主様の後ろにいらっしゃる、親御さんやご親族、もっといえば地域にまで配慮した家相にすることが、後々の建て主様の満足につながると考えています。ご両親やご親族・ご友人からも、いい家を建てたねと言われた方がきっと嬉しいはず。運気が味方する住まいを、できる限りご提供したい思いがあります。」(平尾社長)
「風水や家相などの”見えないルール”は、台風・地震に耐える構造を作ることと同様、安心して暮らしていただくための配慮です。当社ではたくさんの風水や風習のなかから、科学的にも理にかなっているものを、経験を通して取り入れています。 風水や家相を踏まえながら、お客様のご要望にお応えするのは、設計・施工・施工管理など、家づくりに関わる人の腕の見せどころ。安心して暮らせる住まいを提供することが、私たちの使命だと考えているんです。」(平尾社長)
