「ベテラン監督って、ぶっちゃけどんなことを考えてるの?」
事前に準備した話じゃなくて、本音の話を聞いてみたい! そんなニーズに応えるべく、今回は現場経験20年以上の監督さんに“質問カード”をめくりながら話をしていただきました。何が飛び出すかわからないカードトークだからこそ、本音で語るリアルな話が満載です!
話をお聞きしたのは・・・・・・
エルディ株式会社(本社:福井県福井市)
Life Design「心地よい生活空間を創造する」というコンセプトのもと、大阪と京都に拠点を構える総合建設会社です。建築・不動産・介護の3事業を展開し、独自のネットワークと技術力で地域社会に貢献しています。
長野 光佑さん(工事長)2012年中途入社
修成建設専門学校卒業、施工管理歴20年以上のベテラン監督。プライベートではバレーボールチームに所属し、常に体を動かしています。
それでは早速カードをひいていただきましょう!
▶1枚目:思い出に残っている失敗談
いきなりこれですか(笑) 失敗談なんて山ほどありますよ! 正直、どれから話せばいいのか迷うくらいです(笑)。例えば、新人の頃はコンクリートの発注量を間違えて余らせてしまったり、逆に足りなくて追加注文に追われたりしていました。コンクリートの手配は、事前の計算から発注・打設まで、実際に自分で手掛けてみないと勘がつかめないんです。だから最初は、うまくいかなくて当たり前。新入社員のメンバーにも、失敗していいからやってみようと伝えています。
それから、発注した道具が違うものだった! なんてこともありましたね。建築現場って、同じものでも人によって呼び方がバラバラなんです。「ラチェット」(ボルトやナットを締めたり緩めたりする道具)も、「ガチャ」って言う人もいれば、「しの」って言う人もいて。最初は用語を覚えることが本当に大変だし、自分がわかるようになっても、次は後輩に教えるのに一苦労。ホント、難しいと思います。
いずれにしても、ミスをした時に大切なのは「そのあとどうやって立て直すか」。周りに迷惑がかかるミスなら、まずは謝って、上司に相談ですね。大きなトラブルに発展する前に、正しい状態に戻すことが最優先です。
▶2枚目:今でも胸に残るあのひと言
うーん…… (しばし沈黙) 胸に残っている言葉は、ふたつあります。
ひとつは、先輩から言われた「貸しをつくっても借りをつくるな」という言葉。この仕事は、人に動いてもらう場面が多くて、ときには無理をお願いしなきゃいけないこともある。だからこそ、普段から職人さんが気持ちよく仕事できる環境を整えたり、何か力になれることがないか気を配ったりしています。そうしていると、いざという時に助けてもらえるんですよね。職人さんから「次も長野さんの現場に行きたい」と言われると、やっぱり嬉しいです。
もうひとつは、湾岸署を舞台に描かれた某刑事ドラマの中で語られる「正しいことをしたいなら、偉くなれ」というセリフ。私も若い頃、現場で「こうしたほうがいい」と思うことが山ほどありました。でも、この言葉に出会って、「どれだけ正論を言っても、実現できる立場にいなければ変えられない」ということに気づいたんですよね。だから、まずは早く上の立場になろうと考え方を切り替えました。まだ道半ばですけどね(笑)。
▶3枚目:一番嬉しかった 思い出の現場メシ
特別にこれといった「現場メシ」の思い出はありませんが、現場を無事におさめたあと、打ち上げの食事会で飲むビールは格別です。普段の昼食は、弁当やカップラーメンが多いですね(昔は両方食べることもよくありました)。できるだけメニューや栄養が偏らないように気をつけていますが、気づけば何日も同じメニューを続けていた…… なんてこともあります。冬はやっぱり、温かいものが恋しくなりますね。
▶4枚目:監督の技術って 結局どこで差が出るの?
コミュニケーション力だと思います。スキルというより、知識とコミュニケーション力があれば、現場はちゃんと回ります。対外的には資格も大切ですが(資格がないと受注できない現場もあるので)、資格があっても実力が伴わなければ、期待に応えられず自分がしんどくなることもありますからね。逆に資格がなくても、コミュニケーションが取れていれば、周りに助けてもらいながら仕事を前に進めることができます。
コミュニケーションの中でも特に大事なのは「聞く」こと。一方的に話しても、受け入れてもらえなければ意味がないので、まずは相手の話をしっかり聞いて状況をつかむ。それから自分の考えを伝えるようにしています。新人のうちは、わからない事ばかりなので「聞く」ことが最大のコミュニケーションになりますよね。聞けばいろんなことを教えてもらえて、知識も増えます。
最後に!学生さんへのメッセージ
新人時代はとにかくわからない事ばかり。道具や資材の名前から建築の専門用語まで、覚えることは山のようにありますし、何から手を付けたらいいのか戸惑う気持ちはよくわかります。私にも新人時代がありましたから(笑)。
はじめは、わからない・できないのは当たり前なので、「わからない→だめだ」ではなく、「わからない→ だからどうするか?→ 聞いてみよう・忘れないようにメモしよう」という発想で、あせらずにひとつずつ知識を身につけ、経験を積んでほしいですね。
ひとつの建物を完成させるやりがいや喜びは大きいので、ぜひ皆さんにも体感していただきたいです。いつでも職場を案内するので、気軽に見学に来てくださいね。
はじめは、わからない・できないのは当たり前なので、「わからない→だめだ」ではなく、「わからない→ だからどうするか?→ 聞いてみよう・忘れないようにメモしよう」という発想で、あせらずにひとつずつ知識を身につけ、経験を積んでほしいですね。
ひとつの建物を完成させるやりがいや喜びは大きいので、ぜひ皆さんにも体感していただきたいです。いつでも職場を案内するので、気軽に見学に来てくださいね。
