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奈良県下を中心に、大阪・京都で様々な建築物の新設・改修工事や耐震補強工事、土木工事に携わってきた和光建設株式会社。
来年、創業50周年を迎える同社は3年前に、官公庁が行う建築会社の経営事項審査(注1)において5年前にAランクを獲得!より大規模な工事を請け負える資格を得たことにより、本格的な事業拡大をスタート。新たな目標に掲げる峠専務に、今後の展望、社員に対する想いなどを聞いてみました。※注1:建設会社のランクとは?公共事業を請け負いたい企業は、必ず受けなくてはならないとされる経営事項審査を受ける必要があり「売上、利益、資本力、技術力」などで決定されます。官公庁によって区分方法が異なりますが、例えば国土交通省ではA~Dの4段階で区分され、一般的にはAランクは7億2,000万円以上、Bランクは7億2,000万円まで、Cランクは3億円まで、Dランクは6,000万円までの工事が受注可能となります。
■目標は5年で社員数・売上ともに倍増!
「創業50周年までに、Aランク獲得を目指そう」と目標を掲げたのは10年前。
長年培ってきた技術力とノウハウ、そして経験豊富な技術者たちがこの目標に同調して一緒に頑張ってくれたおかげで、目標に掲げてから当初の目標よりも早く5年程で達成できました。
Aランクを獲得できたからには、より大きな現場を任せてもらえるだけの環境を整えよう…と、現場監督の業務効率化を目指して分業制を導入したり、本社社屋を新しく建てるなど環境と体制の強化に努めて順調成長。しかし、次なる目標として「5年で社員・売上共に倍増」を目標に立てた時、大きな課題にぶつかりました。
■最大の課題は“組織の若返り”。
実はこの約30年間、試用期間後に本採用になった技術者の離職者がゼロ。人材の流出が企業にとって大きな問題とも言える中で、これは当社の自慢のひとつでもありましたが、創業50年を目前に、気付けば技術者の主力メンバーは50歳前後が中心に。一昨年、建築系専門学校卒者を一名採用して活躍してくれてはいますが、今後大規模な現場を継続的にお任せいただけるようにするためには、若手を積極的に採用し、技術を継承していく必要があります。本来ならAランク獲得と同時進行で増員するべきだった…と、今は反省しています。
■「休みが少ないと、なかなか人は来ないですよ!」
建設業界も土木業界も、大規模な改修工事や耐震補強などの需要がますます高くなっていくのに人材は不足。そんな中でどう人材を確保していこうか考えている中で社員から「今の時代、土日休みじゃない上に現場によっては朝が早い…となると、なかなか人は来ないですよ!」と、事務スタッフからの声が。
とはいえ、今の就業規則でもみんな長く勤めてくれているし、この業界じゃ朝が早いことがあるのも当たり前という感覚。それに稼働日数が減ると、どうしても売上に影響があるんじゃないかという懸念がありました。それを伝えると「そこをどうするか考えるのが、経営陣の仕事じゃないんですか?」と(笑)。
こんな風に経営陣や上司にも率直に意見を言ってくれる社員が多いのも、ウチの良さではあるかと思います。
■無駄なことは一切排除。就業規則の改定にも着手!
作業開始時間には、現場監督は現場にいる必要があるので、朝は現場に直行するようにしました。そのためにも、車を一人一台ずつ貸与。現場はたいてい17時までの作業なので、勤務時間内に帰社できるようなら戻ってきてもらってますが、終業時間の18時を大幅に超えそうなら直帰もOKにしました。
休みも増やす方向で、今は就業規則の改定に向けてどうしようか検討中。DX化を進めたり、全体の技術力を高めることで、現在の年間休日105日からまずは120日に近づけたいと思っています。
■技術継承と若手が学んだ最新技術の融合でレベルUPを!
実際のところ、建設や土木の現場で使う資材や求められる工事内容は、時代が変わっても大きくは変わらないんですよね。進化しているのはその手法。パソコンやタブレットを使って仕事をする…というのは、今の若い子たちの方が詳しいですからね。
だからこそ若手を採用した際には「俺らの時代はこうだった」と、これまでのやり方を強要するのではなく、若手の意見をどんどん取り入れることで作業効率・レベルを向上していくことで、休みも増やせるんじゃないかと考えています。
またAランクを獲得できた今は、これまで以上に大きな現場を任せていただけるチャンスも増えますから、現場監督を複数人数配置して、日々の業務の中で技術を継承したり、一人が有休を取っても他がフォローできる体制を確立したい。
そんな働き方に関しても、いろいろ意見を聴きながら、これまでの当たり前を打破していきたいですね。
■次の50年。間違いなくこの業界は世の中で一番必要とされます。
これまでも災害対策や復興などで、建設・土木関連の公共事業は安定していますが、南海トラフ地震への懸念も高まっている中で、今後必要とされる事業のトップクラスの事業だと思います。社会や自分の大切な人を守る仕事の一つとして、ぜひこの業界でチャレンジしてもらいたいと思っています。
専門学校や大学などで建築土木を学んだ方はもちろん、当社には豊富な経験を積んだ技術者が多数いますし、私自身も長く現場を経験してきました。
伝えられる技術は何でも伝えていきますし、フレッシュな若手の声をどんどん反映して仕事の面でも労働環境に関しても、時代に合ったものにしていきます。
在籍中の社員も含め、本音をもっとぶっちゃけ合って一緒に成長できればと思っています。
