国内4拠点を展開し、大手企業の基幹システムの開発やビジネスのDX化を中心に手掛けてきた、株式会社アイ・エス・アイソフトウェアー(以下、ISI)では、毎年新卒者を中心とした採用活動を行っています。
自社製品も複数有し、事業として【安定】した基盤を築いている一方で、企業としてさらなる飛躍を目指して新規事業や新たなサービス、積極的な新技術の導入など、常にチャレンジをし続ける風土。
そのため、人材採用においてもちょっと特殊な採用フローを取っているそう。
そんな同社の代表・前田氏に、求める人物像を含め、どのような形で採用活動を行ってるか訊いてみました。
Q.1:採用フローにある【安定コース】とは?
A.1:当社の既存事業で柱となる人の採用に向けたコースです。
【安定コース】は会社説明会と一次選考にはじまり、最終選考で私と1対1で話す…という流れです。それまでの二次・三次選考では、これまで学んできたことや経験をお聞きしたり、当社でどんなことに挑戦したいか、どう成長したいか…など、未来に向けた話をお聞きするといった感じですかね。その際は、当社の採用チームのメンバーやエンジニア、いろんな人に立ち会ってもらうことにしています。
安定コースの採用フローを選ばれた方には、当社の既存事業の中で、今後の柱となり事業の安定成長を支える一人になってもらいたい、というイメージです。安定した事業基盤がなければ、新しいチャレンジはできませんからね。
Q.2:では【反抗コース】は?
A.2:新しいチャレンジの先頭に立つ「候補生」を採用したいですね。
会社説明会と一次選考は同じですが、二次選考からガラッと変わります。
二次選考の時点で「ITを用いた新規事業」のアイデアポートフォリオを提出してもらいます。テーマは何でもいいんです。趣味や最近話題になっていることをテーマにしてもらってもいい。当社の実績や事例に捉われず、自由な発想力、クリエイティビティを求めています。そのポートフォリオを見て「面白そうな人だな」と感じた方に、「きまぐれ社長面談」と称した最終選考に進んでいただいているんですが、ぜひ提出していただいたアイデアについてのプレゼンを、この場でも聞いてみたいですね。
そのプレゼンが面白ければ、最終…と言いながら何度かお会いして会話を重ねるかもしれません(笑)。
そのプレゼンが面白ければ、最終…と言いながら何度かお会いして会話を重ねるかもしれません(笑)。
入社当初は既存チームに入ってもらいますが、「これこそ!」と思ったアイデアをどんどん発信してもらって、一緒に面白い仕事をしたいと思っています。1年目でも任せていきますので。
あ、もちろん【安定コース】で入社した人からの提案も大歓迎ですよ。
Q.3:ということは、全く異なる2つのタイプの人を採用したいと?
A.3:いえ、実はどちらも大差はないんです。
仕事に誠実に向き合う、お客様の満足度を第一に考えることができる…という点では、どちらも同じです。ただアプローチの仕方や手法が異なるだけ。
【安定コース】の人は、既に顧客が課題とされていることを、当社のこれまでの技術や自社製品によって解決するプロジェクトで、ご期待にお応えする。【反抗コース】の人は新たな手法や技術を用いてコミットしたり、これまで対象としていなかった企業や業界にITの力で事業の発展・成長にコミットしたり…。
いずれも根っこで「ITビジネスは、お客様に喜んでいただくためのサービス業である」ということを理解している人を採用したいと考えています。
Q.4:では「臆病であれ」の真意は?
A.4:怖がる、尻ごみする…という表面上の意味ではありません。
「臆病であれ」というのは、任されたことを完成・成功させるために「細心の注意をはらい、最善を尽くせ」ということ。
だって、失敗はしたくないでしょ?納期に遅れたり、ご要望に副わないモノを納品してしまったり…。
お客様に対しても申し訳ないですし、取引先の社員の皆さまにも、がっかりさせてしまう。
失敗を恐れて何もしない、というのは臆病でもなんでもなく、ただの無責任。
「これで本当に大丈夫かな?」「独りよがりなモノの見方になってないかな?」「もっと熟考した方がいいのかも」…と、多角的な視点でとことん考え、問題が見つかればリトライする…と、ある意味“臆病”なくらい、一つのことを徹底的に考える臆病さ、ビジネスを成功に導くと思っています。
Q.5:このような採用スタイルを取って、何か会社に変化はありましたか?
A.5:積極的に自分の意見を言う人が増えましたね。
社員の声での新たなチャレンジが増えました。
新卒社員の声で、新たなフレームワークを使用することになり、その社員がプロジェクトの中心になったこともありますし、新サービスの立ち上げを若手メンバーが主導したり。…でもまだまだ、ビジネスの中での【反抗】的なものは、なかなか形になっていないので、エンジニア志向よりもクリエイター志向の学生さんを大歓迎しています!
あ、でも社内制度や社内での取り組みは、社員の声で色々変わってきています。社員教育制度の面しかり、社内イベントしかり…。でも、まだまだみんな大人しい!どんどん「やりたいこと」をぶつけて欲しいですね。
Q.6:最後に。就活中の学生の皆さんに一言お願いします。
A.6:画面の中じゃわからない世界を、五感で感じてほしいです。
内定を出した学生さんから「入社までに何か勉強した方がいいですか」と聞かれます。
プログラミング技術は、入社後でいいんです。それよりも、もっと“五感”を磨くことで、センスやクリエイティブ力を高めてほしい。技術は練習すれば着実に身に付きますけど、センスやクリエティブ力といった感覚に近いものは、やはりその人のそれまでの体験や経験に大きく左右されますからね。
パソコンやスマホで何でも見ることはできる時代ですが、例えば世界遺産…富士山でも、写真で見るのと、現地周辺から「見る」、5合目から山頂を「見る」、山頂から「見る」…全ての景色が違いますし、気温も酸素量も、口にする食べ物や飲み物の味も何もかもが違う。またそこに行くまでの「時間」も様々な景色を楽しみ、五感に刺激を与える貴重な時間なんです。
その違いを実感することが、クリエイティブ力や想像力を磨くには必要不可欠だと思います。
「時間のムダ」を楽しみ、五感を磨くことを大切に、残りの学生時代を過ごしてください。
