世界中のVIPが集まる街、東京・六本木。この日本随一ともいえる国際色豊かな街で、日本を代表する数々の施設を運営するのが、株式会社森ビルホスピタリティコーポレーションです。
一見、敷居が高そうに感じるかもしれませんが、実は今、大規模な職場改善を進めている最中。社員の働きやすさを追求しながら、いつまでも健康でイキイキ働ける職場を目指し奮闘中とのこと。
今回は、そんな職場改革を先頭に立って指揮する、人事部部長の室岡雅幸様にお時間をいただき、同社の現状と今後の方針などについて、詳しくお話をお伺いしました。
■会社概要
株式会社森ビルホスピタリティコーポレーション
森ビル株式会社の子会社として、東京港区六本木を中心としたエリアで、「ホテル事業」、「会員制クラブ事業」、「ウェルネス事業」、「レジデンスフロント事業」を展開。国際色豊かな街、東京・港区を象徴するさまざまな施設のホスピタリティを手掛けている。「世界で一番のホスピタリティ企業を目指す」という経営理念の下、それぞれの社員が自ら考え、自分にとって一番のおもてなしを提供する、オンリーワンのホスピタリティを目指し、日々お客様の期待に応え続けている。
■人事部長紹介
株式会社森ビルホスピタリティコーポレーション 人事部 部長 室岡 雅幸 様
大学卒業後、ホテルへ就職するも、3年後には家庭の事情で地元へ戻ることに。地元では、教員として就業。7年間の教員生活を経て、再度ホテル業界へ戻るため、大学院でホテルマネジメントの修士課程を修了。株式会社森ビルホスピタリティコーポレーションには、2011年に入社。入社当初は、総務人事部に所属。その後、会員制クラブの接客部門へ異動し、2023年現在の人事部部長に就任。趣味は、ジムでのトレーニング。休日は、ジムやスーパー銭湯へ出かけ、ボディーメンテナンスを怠らないとのこと。
職場環境の改善に取り組んだきっかけをお聞かせください
私が、人事部長になる前から、社内の制度が旧態依然のままアップデートされていないのが、ずっと気になっていました。
実際、今の時代に合っていないものや同業他社と比べて遅れているようなものもあったので、そういうところから改善したいと考えたのがきっかけです。
ただ、私自身管理部門から3年離れていましたし、自分の感覚が現在のトレンドにあっているのか不安でもありました。そこで、私の人事部への異動と同じタイミングで中途入社してきた担当部長に助けを求めました。
その担当部長は、他のホテルでも人事を経験してきた者です。当然、彼の方が時代に合った感覚を持ち合わせているので、私がやりたいことやそれに対する彼の見解などを話しながら、二人ですり合わせていきました。
その中で、最初に取り組んだことは何ですか?
最初に、取り組んだのは給与です。これまで使用していた給与テーブルは、一旦すべて破棄し、ゼロベースで作り直しました。
今の業界の平均給与はどうか?給与サーベイから、マーケット全体の平均給与はどうなのか?などのデータを収集。その上で、平均よりも上をいく給与体系を作成し、役員に提案していきました。
役員への説得は、大変だったのでは?
そうですね。役員の方々には、同業他社の状況や自社の現状、それによる社員の流出や機会損失などを丁寧に説明しました。
これまでより、純粋に人件費が増加する今回の提案。経営陣としては、慎重にならざるを得ないのは、こちらもよく理解できました。
しかも、コロナ禍がようやく明けた時期でしたので、売上の回復もまだまだ追い付いていない状況でもあったのです。
それでも、役員の方々は、新給与体系の実現に向け、前向きに検討してくださいました。そして、幾度かの修正を繰り返し、最終的に実現へと至りました。
そのほかに、取り組まれたことはありますか?
あとは、休日についても取り組んでいます。当社は、厚生労働省の「健康経営優良法人 2024」および「健康経営優良法人 2025」の認定を受けていますが、これもその一環で、休日の取得をしやすくする取り組みを進めています。
その一つが、「フレキシブル休暇制度」です。
「フレキシブル休暇制度」について、詳しくお聞かせください
通常、入社後3か月間は試用期間ということで、有給休暇が付与されません。その3か月間は、体調不良だったり、突発的な事態が起こったりしてお休みすると、欠勤になってしまいます。
そういった事態をカバーするために、入社と同時に6日間の有給休暇を認めました。これが、「フレキシブル休暇制度」です。
入社後、すぐに有給休暇がもらえる制度で、新入社員でも安心して働くことができるようにしています。
また、有給休暇だけでなく、公休数も現在の年間115日から120日へと、引き上げたいと考えています。
ここまで、環境改善に取り組んできて、社員の方たちの反応はいかがですか?
社員たちの反応は、とてもいいですね。以前、働いていた事業所に出向くと、かつて一緒に働いていた仲間たちから、「最近、会社が変わりました」とか「変わろうとしている雰囲気が伝わって、期待が持てます」といった声をもらいます。
実際に、いままで定期昇給しかなかった給与が、ここ1、2年でグッと上がったりしているので、単純に嬉しいといった声もあります。
環境改善に取り組んだことによって、もたらされた効果はありますか?
まずもって、顕著なのは退職者が減りました。やはり、先ほどの社員の声のように、会社が変わろうとしている期待感が大きいのだと思います。
また、一旦退職した人が戻ってきたり、社員が友人や知人を紹介したりするケースも増えています。会社に変化が生じたことで、既存の社員が、会社に対して自信や誇りを持てるようになったのではないでしょうか。
今後の方針についてお聞かせください
もちろん、まだやらなくてはならないことはたくさんありますが、ここ2年で、大分足場が固まりつつある印象です。
これからは、その足場固めを着実に進めながら、そのもう一つ上位にある、仕事へのやりがいや成長にフォーカスした制度作りに着手したいと考えています。
社員全員が、健康でイキイキと夢をもって働ける職場づくりを、今後も停滞することなく、推し進めてまいります。
最後に、ホスピタリティ職を目指されている学生のみなさんに、メッセージをお願いします
今の時代は、学生さんにとってたくさんの選択肢が用意されています。そういった選べる状況においては、とにかく体験が重要です。
企業選びに失敗しないためにも、インターンや会社見学などへ積極的に参加し、自分の五感で感じ、その感覚を信じて進んでください。
私たち、株式会社森ビルホスピタリティコーポレーションでは、個人からの職場見学やインターンのリクエストにも柔軟に対応しています。
ぜひ、その一歩を踏み出して、あなたの未来を切り拓いてください。あなたに、会えることを楽しみにしています。
