\\\みなさんこんにちは!帯塗(タイト)くんです!///
ボクの産みの親は「鴻池ビルテクノ株式会社」という会社。
当時の社長の大林愼二パパ(現常任顧問)が中心となって、いろいろな会社の協力を経て5年間の研究・開発の末で生まれたんだ。
正式名称は“鴻池CSFP工法”。
ボクの使命は、費用面を少なく工期も短く…など、以下の6つの“お約束”を守りながら、従来の天井を大きな地震でも落下しない天井に変身させて、人の命を守ること。
え?塗るだけで、天井落下を防止できるって信じられない??
そう思う人は、きっと多いだろうね! …でも本当なんだ!
だから、ちょっと長くなるけど、できるだけわかりやすいように説明するので、ぜひ最後まで読んでね。
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◆東日本大震災での天井落下被害は約2000件!◆
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阪神・淡路大震災以降、耐震基準が見直されて建物本体の構造部材の耐震補強工事は着々と進んでいるけど、非構造部材の特定天井(天井高6m超、面積200㎡超、質量2kg/㎡超)の落下防止は、まだまだ進んでない状態なんだ。
特定天井は大規模なホールや公的施設、学校の体育館や講堂、駅・空港、ショッピングモール、物流倉庫や工場など身近な建物にある天井。
実は2011年の東日本大震災では約2000件の天井落下被害があって、天井落下が原因で亡くなった人もいたんだ。
この東日本大震災をきっかけに2014年に、建築基準関係法令で特定天井の耐震基準が定められたんだけど、それ以前の建物は、天井に関する耐震基準は実質的に存在していないも同然の状態。
法令が改正されてからも、2014年以前に建てられた建物の補強工事はなかなか進まず、2016年の熊本地震、2018年の北海道胆振東部地震、2024年の能登半島地震でも落下被害が複数あったんだよ。
特定天井のある建物は、たくさんの人が集まる場所。
特に学校体育館・講堂は子どもたちが過ごす場所だし、災害時には避難場所としても利用するよね。
またラッシュで駅が混みあっている時に大きな地震があって、耐震補強されていない天井が落ちて来たら…そう考えると怖いよね。
またラッシュで駅が混みあっている時に大きな地震があって、耐震補強されていない天井が落ちて来たら…そう考えると怖いよね。
本当は一日でも早く対策が必要なはずなのに、何故進んでないのか。
その理由はいろいろあるんだ。
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◆対策が進まない理由は?◆
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天井落下防止対策は、一般的な工法だと以下のような点が問題となっていて、なかなか進まないみたいだね。
【工期や費用がかかる】
元の天井を解体してから新設する必要があるから、学校や工場、ショッピングモールでは長期間お休みにしにくいよね。その分、工期も人件費もかかっちゃうから、学校や公共施設の多い自治体などは予算も組みにくいんだ。
【廃材が大量に出る】
解体するんだから、廃材が出るのは当たり前!ましてや清潔重視のクリーンルームの工場の天井を設置し直すとなると、その後の工場内や機械の清掃作業が大変!!
【美観が損なわれる】
天井そのものを「作品」として芸術性を追求している天井もあるし、通常の天井でも内装バランスを考えて設置してるよね。
だから落下防止用のネットを貼る工法もあるんだけど、見た目的にイマイチ…。
【対応できる形状が限られている】
音楽や演劇などを上演するホールは、音の反響を考慮して複雑な形をしている天井が多いんだ。同じ天井を新設するのは大変だし、落下防止ネット等を貼るのは音響効果や意匠性に問題があるんだ。
【工事の時の臭いが気になる】
いろいろな化学物質が工事に使われるので工事中も臭いが気になるし、完了後もどうしても独特の臭いが残っちゃうこともあるって。
……確かに、これだけ問題があったり建物本体の耐震補強工事を優先すると、なかなか着手できないのもわかるよね。
でも、ボク(帯塗くん)はこの問題を全てクリアしてるんだ!
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◆ボクの誕生に向けて、みんなが動き出した!◆
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ボクの誕生のきっかけになったのは、やっぱり東日本大震災。
震源地から遠く離れた東京都内の会館でも天井が落下して、2名が亡くなり30名以上の重軽傷者が出るなど、約2000件も被害があったんだって。
いつ起こるかわからない地震。少しでも被害を減らすために、従来の工法ではなく短工期で低コストで安全性抜群な方法ないか…と考えた時に、大林パパのもとに鴻池組技術研究所からある依頼が。
それは、
「強度の非常に強くて、外壁補強塗装に使われている“繊維入り強化塗料”を紹介してきてくれたメーカーがあるんだけど、話を聞いてみてほしい」
というもので、興味を持ったパパはその塗料の話しを聞いてみたんだって。
すると、その強化塗料は通常の3倍以上力学的に効果もあって、自動車をも吊り上げられるほどに強度のあるものだと!
…これは面白い!
もしかしたら、天井落下防止のための工法に活用できるかもしれない!
そう考えた大林パパのアイデアに賛同した仲間10名が集結してプロジェクトがスタート!
その後塗料メーカーを、さらなる高機能を持つメーカーに変更したりして、試行錯誤を繰り返していったんだ。
その後塗料メーカーを、さらなる高機能を持つメーカーに変更したりして、試行錯誤を繰り返していったんだ。
ゼネコン『株式会社鴻池組』、耐震天井全国シェア約45%の『株式会社桐井製作所』、コンクリート建造物の仕上げ材の落下防止や美観向上などの各種工事を行う専門工事業者団体『日本樹脂施工協同組合』の技術力を結集させ、5年かかって完成したんだ。
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◆「本当は1~2年で開発したかった」◆
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…というのは、大林パパの談。
地震はいつ起こるかわからないもの。それだけに一刻も早く完成させたい!と思っていたものの、プロジェクトメンバーは全員本来の自分の仕事がある中で開発に携わってて、なかなか集まれなかったり、天井に関する専門的な知識を協力会社から学びながらだったので、時間がかかっちゃったらしいんだ。
そしてもう一つは、施工方法にあった塗料の性質。
充分にボクの効果を発揮するためには、45ミリ幅で厚さ0.3ミリの厚さに塗らないといけないんだ。刷毛で重ね塗りをすると乾燥と塗り重ねの繰り返しで時間がかかってしまうので、一気にその厚さにしなくてはならない。
でも、そうなると今度は壁に塗料を塗るのと違って、天井はどうしても液体の塗料は垂れてしまうよね。
均一の幅・厚さに濡っても垂れ落ちないよう、塗料の粘度を改良したり塗り方を工夫したり…そしてようやく、従来の工法の工期の約半分、費用面も大幅に軽減できる理想の商品が完成!
そして工法の信頼性を高め、場合によってはお客様の費用負担を軽減するために、一般財団法人日本建築総合試験所(GBRC)から「建築技術性能証明第17-27号」を取得して、補助金対応を可能にもしたんだ。
初めて『施設リノベーションEXPO 2018』に出展してボクを紹介した時には、130社・団体から「もっと詳しく話を聞きたい!」と連絡をもらえるほど大反響!同年に某大学から依頼のあった工事もあったりと、少しずつボクの活躍する場所が増えています♪
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◆天井に合わせて自由自在に!◆
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ボク(鴻池CSFP工法)での工事の方法は、天井の広さやカタチ、設置場所によって少しずつ違うんだ。
[ワイヤレスタイプ]
システム天上を対象として繊維入りの強化塗料をTバーをまたいで、ボード間に帯状に塗ることで天井を強化(天井裏に入らず施工)
[ワイヤタイプ1]
一般天上では繊維入り強化塗料を帯状に塗って膜を作り、野縁に直交する方向に落下防止用ワイヤを設置(天井裏に入らず施工)
[ワイヤタイプ2]
または、繊維入り強化塗料を帯状に塗って膜を作り、野縁に直交する方向に落下防止用ワイヤを設置(穴なしで天井裏からも施工)
[拡頭ワッシャータイプ]
あらゆる形状に対応するための繊維入り強化塗料を帯状に塗って膜を作り、拡頭ワッシャー付きビスや耐震クリップで補強し、吊りワイヤを設置(穴なしで天井裏からも施工)
図で表すとこんな感じだけど…わかるかな?
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◆実際の施工例がこちら!◆
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ね!すごくいろんなところにボクがいるでしょ?
え?どこが?だって??
……もとの天井をそのまま使って、できるだけ見た目が変わらないのがボクの特徴なんだもん!仕方ないよ!!
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◆もっともっと、ボクのことを知ってほしい!◆
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ボク、帯塗くんのこと、少しでも知ってもらえたかな?
でも、まだまだ知ってくれている人は少ないんだよね…それがこれからのボクの課題。これから建築業界を目指すみんなに、どうやったらボクをもっと知ってもらえるか、一緒に考えてほしいんだよね。
ボクと一緒に、どんな大きな地震が起こっても落下しない天井をもっと増やして、大勢の人の命を守っていこう!
じゃあ、またね!
【鴻池ビルテクノ株式会社とは?】
大手ゼネコン 株式会社鴻池組の完全子会社として1983年に創業。
建物の改修・再生工事を主体に、小規模物件の設計・施工・保守管理業務まで一貫して行っている。また省エネ化工事、耐震化工事、宿泊施設の高付加価値化工事などの国の補助金対応の提案から設計・施工に至る一連の業務も手掛け、近年はその中の耐震化工事においては、建物本体の耐震化と同時に、義務化された既存建物の「特定天井」の耐震化に対応できるだけではなく、工期・美観・コストパフォーマンスの観点でも優れた鴻池CSFP 工法(帯塗くん)の施工技術を独自開発。親会社の技術・ノウハウを引き継ぐと同時にこの新たな取り組み・技術を若手世代に引き継ぐべく、若手の採用・育成に注力している。
