●「職親(しょくしん)プロジェクト」とは
「しょくしんって?」 みなさんにとっては、馴染みのない言葉だと思います。職親プロジェクトとは、少年院や刑務所から出所してきた元受刑者を会社に雇い入れ、再犯の防止・社会復帰を支援する取り組みのこと。カンサイ建装工業株式会社はプロジェクト発起人の一員として、2013年から組織の活動をけん引しています。
※職親プロジェクトの詳細(日本財団職親プロジェクトHP):https://shoku-shin.jp/
●人生のベクトルが180度変わった
職親プロジェクトのメンバーは、少年院・刑務所内での選考を経て職業訓練に参加。その後、企業とのマッチングを行い、入社が決定します。カンサイ建装工業(グループ会社含む)に入社した人の中には、職業訓練を受けるまで、建設の仕事とは無縁だったという人も。未経験から再スタートをしたあるメンバーは、入社を決めた理由について、次のように語っています。
「正直、(自分に務まるのか?)という不安は大きかったです。しかし、職業訓練でお世話になったカンサイ建装工業の方々が、「大丈夫だよ!」と、力強く背中を押して下さって。あの一言のおかげで、私の人生のベクトルは180度変わったと思います」
入社後はまず、会社を知る、仕事環境に慣れることからスタート。未経験でも、現場の整理整頓や近隣への挨拶、自分にできることに一生懸命取り組んだ結果、住人の方から感謝の言葉と共に、食事やおやつの差し入れが届くようになったそうです。
「仕事を通して、自分の存在意義というものを、少しずつですが自覚できるようになりました。これまで人から評価されることがなかった。けれど、会社という組織に入って、褒められたり、ありがとうと言われたり、評価される嬉しさを知りました」
自分の頑張りに応えてくれる人がいる。その喜びが、もっと人の役に立ちたいという、仕事のやりがいになっているそうです。行事やイベントなど職務以外の場でも、持ち前の知識や手先の器用さを発揮して、会社に貢献しています。
「カンサイ建装工業で、建設という後世に残る仕事と、“人生の目標にしたい”と思う方に出会うことができました。早く仕事を覚えて資格を取り、将来は営業と現場の両方で会社に貢献できる人材になることが目標です」
●大切なのは「居場所づくり」
・上司の声: 工事所長 田路 勝彦(とうじ かつひこ)さん
職親プロジェクトに限らず、若手や新人の育成では「居場所づくり」を大切にしています。右も左もわからない不慣れな環境の中で、ひとりぼっちにならないように、ひと息つける場があるように、常に目を配ることが私の役目。また、小さくても仕事の達成感を得られるよう、一人一人に合わせた対応を心がけています。
人は出会いから学ぶもの。職親プロジェクトに出会って、私も自身の世界が広がったと感じています。会社と共に、仲間と共に、これからも成長を続けていきたいですね。
