一歩ずつ、前へ
建設の最前線に立つ2人。大変なこと、やりがい、お互いの存在について、率直に語ります。
思い出の現場
藤原:塩見君の「思い出の現場」はどこかな。
塩見:やっぱり、去年の大阪の新築現場ですね。藤原さんとは別々のホテルを担当していましたけれど、事務所が同じで毎日顔を合わせていましたね。
藤原:僕たちの仕事は、工期に間に合わさなければいけない。そこがしんどいよね。特に新築は長丁場だから。
塩見:ちょっと雨が降りそうだと、来るはずの職人さんが来なかったり。朝の電話でそれをされると、仕事がストップする。
藤原:建物ができて仕上げの段階になると、3キロくらい体重が落ちる。
塩見:最後の方は、業者さんもどっと増えますし。狭い事務所に何十人といるだけで、雰囲気にやられますよね。でも、事務所で藤原さんと話ができて、気持ちが楽でした。
藤原:「そっちは終わるの?」「終わらせますよ」「ホンマ?」とか言いながら(笑)。
塩見:仕事が終わって、2人でビールを買いに行って事務所で飲んで。楽しかったですね。ホテルが完成した時はうれしかった。いい思い出です。
資格取得のモチベーション
塩見:藤原さんは2年前に、一級建築施行管理技師の資格を取られましたよね。
藤原:あの時は電車通勤だったから、朝と帰りに本を読んで勉強して。2回目の挑戦で受かったんだ。
塩見:僕の方が先に試験を受け始めていたのに、先を越されてしまった。来年絶対に受かろう、という強い気持ちになって本気で勉強を始めました。5回目でやっと受かりましたよ。
藤原:会社でも、もっと資格を取る人が増えてほしいよね。そういう環境を作りたい。資格があれば、現場代理人になれて仕事の幅が広がる。試験で勉強したことが現場で確認できて、「あ、本に書いてあったヤツこれや」なんて発見もあって役に立っている。
塩見:僕も、若い人がちょっとでも資格に興味をもってくれたら、現場で教えながら協力していきたいと思っています。
ハードな仕事のやりがいとは
藤原:作業の打ち合わせをして、行程が「バチッと」はまる時がある。そんな時は、何も考えなくても順調にいくよね。
塩見:そうですね。
藤原:はまって流れたら「よっしゃ」と。
塩見:結局、僕たちの仕事は人を動かすことなんですね。そこがしんどいですよね。僕なんか新築の経験が1、2年。職人さんは何十年のベテランで、仕事の知識や力をめちゃめちゃ持っている。
藤原:あいまいな指示をすると、とんでもない方向にいってしまう。分からないことは調べて、職人さんに納得してもらうまで話す。電話ではなく顔を見て。そこはこだわっているな。
塩見:それがうまいことはまって仕事が進んでいくと、気持ちがいい。工期までに終わって無事に引き渡せた時が、一番うれしいですね。
若い人を育てるのは『サケ』!?
塩見:ところで藤原さん、この前『ゆとり世代とのコミュニケーション』のセミナーを受けて、どう思いました?
藤原:それまでは「若い人は、怒られてやめるって何やねん」と思っていた(笑)。
塩見:僕もセミナーを受けて考えが変わりました。
藤原:今の若い人は、「競争しない」「上下関係がない」という教育を受けているんだってね。カルチャーショックだった。
塩見:30代から20代が「サケ」。川で生まれて海でもまれ、また川に帰ってくる。純粋なゆとり世代は「川魚」。
藤原:僕ら世代は海の「サメ」。がぶーっといく(笑)。塩見君は世代としては「サケ」。若い人とベテランのどっちとも話ができて、どっちの気持ちもわかるそうだね。橋渡し役として、期待しているよ。
塩見:僕も性格はサメなんですが(笑)。若い人をうまく育てていけるように頑張ります!
