建築技術で世界のモノづくりを守る。現場を知る3人が語る「専属ドクター」という仕事

猪

猪俣工業株式会社

2026/10/26

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施工管理と聞くと、新築工事の現場を転々としながら、建物を建てていく仕事をイメージする方も多いのではないでしょうか? 猪俣工業が担っているのは、それとは少し違う、大手自動車メーカーの工場で建物や設備を守る「専属ドクター」のような仕事です。腕のいい業者がたくさんいる中で、なぜ猪俣工業が頼られ続けるのか。そこには、技術だけではない、信頼される仕事のポイントがありました。今回は、施工管理として現場に立つ関谷さんと砂賀さん、そして工場で事務をしていた経験を持つ藤井さんの3人に、「専属ドクター」という仕事のリアルを語ってもらいました。
 
(右)関谷 誠(せきや まこと)さん/施工管理/2004年入社
(中)砂賀 喬之(すなが たかゆき)さん/施工管理/2016年入社
(左)藤井 佐代子(ふじい さよこ)さん/事務/2026年入社
 
【猪俣工業株式会社】
1964年創業。ボイラー整備やばい煙測定から始まり、空調・給排水などの設備工事、建築工事へと事業を広げてきました。大手自動車メーカーの工場を中心に、設備の修繕・改修から点検・メンテナンスまでを手がけています。
 

【専属ドクターという仕事】新築施工管理とは違う、「工場を守り続ける仕事」とは?


関谷さん:
私たちの主なお客様は大手自動車メーカーの工場で、建物や設備の修繕・改修を中心に、困りごとがあれば呼んでいただき、要望を聞いて形にしていきます。新築施工管理の現場なら、建物を引き渡せば次の現場へ移りますが、私たちは同じお客様のもとに何度も足を運ぶのが特徴です。工場の担当者さんは皆さん忙しく、大小さまざまな案件をできるだけ早く、私たちのような協力会社に任せたいと考えています。だからこそ、電話をもらったらすぐに行って話を聞くようにしていて、担当者さんが上司から「あの件、どうなってる?」と聞かれたときに、「猪俣さんにお願いしてあるので大丈夫です」と答えてもらえる会社でありたいと思っています。不具合があれば気軽に声をかけてもらえる、まさに「専属ドクター」のような存在ですね。工場には部署ごとにさまざまな方がいますが、その一人ひとりの要望や期待に応えて、名前で頼っていただける。そこに、この仕事ならではのやり応えがあると思います。
 
藤井さん:
私は以前、その工場で事務の仕事をしていました。何かあると、周りから「まず猪俣さんに言って」とすぐに言われていたんです。電話すればすぐに対応してくれる。工場の中で、それだけ信頼されていました。
 
砂賀さん:
私は施工管理として、現場で工事をまとめる役割を担っています。屋根の雨漏りやトイレの詰まりといった身近な困りごとから、食堂のリニューアル、排煙窓の点検まで、関わる仕事は工場の中のあらゆるところに及びますが、そのどれもが、工場が正常に稼働するために欠かせないものなんです。だからこそ、工場を守ることは、そこで働く人たちの毎日を守ることにつながります。さらに、その工場でつくられた車は、世の中のたくさんの人の暮らしを支えている。そう考えると、私たちの仕事はその先にいる人たちの生活にまでつながっていて、実はとても大きな仕事なんだと感じますね。
 

【技術は現場で受け継がれる】「大体できます」と言える施工管理は、こうして育つ


関谷さん:
工場の方からは、「よく分からないことは、とりあえず猪俣に聞けば何とかなる」と言われているんです。体のことで困ったら、まずかかりつけのお医者さんに相談しますよね。それと同じで、建物や設備で困ったら、猪俣さんに相談する。そう思ってもらえるのが専属ドクターなので、いつも「大体できます」と答えています(笑)。とはいえ、私も最初からできたわけではありません。ボイラー整備から配管、建築と段階を踏み、回転の早い現場で場数を重ねるうちに、「あの現場とは内容が違うけど、やり方は似ているな」と組み合わせられるようになっていったんです。
 
砂賀さん:
かかりつけのお医者さんも、一人で全部を治すわけではなく、必要なら専門の先生を紹介してくれますよね。私たちも同じで、専門的なところは、つながりのある職人さんに任せられます。私は前職が介護の仕事で、工具の名前も知らないところからのスタートでしたが、立ち会いから入り、見積もり、担当する現場と少しずつ任されて、今では雨漏りの調査から手配までやっています。一人で全部を抱えなくていいから、少しずつ「まず診て、つなぐ」力を身につけていけるんです。
 
藤井さん:
私は事務ですが、点検や補修に立ち会うことがあります。そのとき砂賀さんは、現場を見ただけで「ここをやれば終わるよ」と分かるんです。現場の数が多く、内容もさまざまだからこそ、経験がどんどん積み重なっていくんだと思います。私も見て覚えたことを生かして、自宅の排水の詰まりに見当がつけられるようになりました。そうやって経験を重ねてきた人たちだから、工場の方も安心して何でも相談できるんですね。
 

【任せる文化がスピードを生む】お客様の「困った」を待たせない理由


藤井さん:
工場で働いていたとき、一番ありがたかったのは猪俣さんのスピードでした。困っているときほど、早くなんとかしてほしいものです。それなのに間が空けば、その分だけ対応も遅れてしまう。だからこそ、待たずに動いてもらえることが何よりの安心でした。早く動くことは、お客様が困っている時間を短くすることなんだと思います。
 
関谷さん:
相談を受けたら、お客様の熱が冷めないうちに進めることをいつも意識しています。簡単な見積もりならその日のうちに出しますし、修繕の相談なら現場の写真と図面をもらって、その場で何案か出し、「まずこれでやってみて、結果を見ましょう」と決めてしまう。一度持ち帰ると、どうしても間が空いてしまいます。それはお客様も嫌ですし、私も嫌なんです(笑)。早く進めれば仕事の回転も上がるので、お客様にとっても会社にとってもいいことなんですよ。
 
砂賀さん:
その場で決められるのは、任せてもらえているからだと思います。うちではゴールさえ決まれば、過程は自分のやり方で進めさせてもらえる。だから現場ですぐに判断して動けます。もし判断がずれても、最後は上が責任を取ってくれる。その安心感があるから、迷わず動けるんです。お客様を待たせないスピードは、一人の腕だけでなく、チームで任せ合う関係から生まれているんだと思います。
 

【何年経っても頼られる人になる】現場で信頼されるプロの共通点


関谷さん:
正直に言うと、技術を持った人も専門の業者も、世の中にはたくさんいます。その中で選ばれ続けるかどうかを分けるのは、お客様一人ひとりとの関係なんです。お客様と会っても、仕事の話って実はあまりしないんですよ。「最近どう? 疲れてない?」と話して人間関係ができていると、ちょっとしたことでも電話しやすくなる。だから学生の皆さんには、今のうちにいろんな経験をしておいてほしいですね。旅行でも、アルバイトでも、趣味に没頭するのでも、何でもいい。仕事に直接生きなくても、それが全部、お客様と人間関係をつくるときの会話の種になりますから。
 
砂賀さん:
私が大事にしているのは、現場にいる全員が何でも言い合える空気をつくることです。職人さんの世界には怒号が飛び交う現場もありますし、よそから来た職人さんに工場の安全ルールを伝えると、最初は「今までこんなことやってない」と受け入れてもらえないこともあります。それでも信頼を積み重ねれば、対話できるようになる。お客様とも職人さんとも、話しやすい環境をつくれる人が、いい施工管理だと思います。うちの会社自体も締め付けるような空気がないので、自分のペースで技術や知識を身につけながら、自分らしく成長していけると思いますよ。
 
藤井さん:
工場の中から見ていても、猪俣さんは人間性で信頼されているんだと感じていました。私が猪俣工業に入ると工場の方に話したときも、「猪俣さんの人たちはみんな仲が良くて、いい雰囲気だよね」と言われて、迷わず入社を決められたんです。実際に入ってみても、「自分で考えてやれ」と突き放すような会社ではなく、聞けばちゃんと答えてくれる人たちがいます。やりたいことがまだ見つかっていなくても大丈夫。ここで経験を積みながら見つけていけばいいので、安心して飛び込んできてほしいですね。
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本社:埼玉県和光市本町16-2

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