ゲームやCG、プロダクトデザインを学んでいると、将来はゲーム会社や映像制作、デザインの仕事へ進むイメージを持つ人が多いと思います。
でも、学んできたことを活かす道は一つではありません。3DモデリングやCADの知識・技術はもちろん、学びの中で身につけた考え方や力は、さまざまな仕事に役立てることができます。
今回お話をうかがったのは、SOLIZE PARTNERSで製品設計の仕事に携わる先輩たち。
3人のキャリアをたどりながら、進路の選択肢を広げるヒントを探っていきましょう。
3人のキャリアをたどりながら、進路の選択肢を広げるヒントを探っていきましょう。
CASE Ⅰ: プロダクトデザインから、エンジン部品の設計へ
床井 隆太 さん (2025年入社)
出身校:日本工学院専門学校 デザイン科プロダクトデザイン専攻
① 学生時代の専攻
子どもの頃はプラモデルのパーツが形になる過程に興味があり、学生時代はCADを使った製品デザインやプレゼンテーションなどを学んでいました。この会社を選んだのは、デザインだけでなく、アイデアを実際の製品として成立させる設計のスキルも身につけることで、ものづくりのより幅広い工程に関われると考えたからです。CADの経験を活かせること、3Dプリンターや樹脂製品を使ったものづくりに関われることが決め手になりました。
② 現在の仕事について
バイクのエンジン部品の設計をしていて、案件によっては製図から発注、納品まで担当します。既存の部品をベースに仕様を変える仕事もあれば、マフラーを吊るす治具のようにゼロから形を考える仕事もあり、案件によって設計の進め方はさまざまです。自分で考えたものが実際の部品になるところに面白さを感じています。
③ 学生時代の学びが活きていること
CADを使って3Dの形をつくる点。使うソフトや求められる精度、考え方は違っても、どんな形にするかを考え、画面上で立体としてつくっていく過程は共通しています。機械設計の知識も授業で少し触れたので役立ちました。
CASE Ⅱ: ゲームの3Dモデリングから、バイクの設計へ
荻野 陽 さん (2025年入社)
出身校:大阪電気通信大学 総合情報学部 デジタルゲーム学科
① 学生時代の専攻
昔からゲームのグラフィック、特にキャラクターや背景の3D造形に興味があり、学生時代はシナリオや2D・3Dデザイン、プログラミング、特に3Dモデリングに力を入れていました。就職活動では、自分の発想を形にしたくてゲーム会社も志望しましたが、実際は決められた世界観の中での制作が中心だと知り、少し違うと感じました。そこで「3D造形に関わる仕事」という軸で視野を広げたところ、出会ったのがSOLIZE PARTNERSです。設計にも守るべき条件や制約はありますが、その中でより良い形を考え、自分なりに工夫できるところに魅力を感じました。
② 現在の仕事について
入社後はバイクのパネルやフロントカバーなど、外装の樹脂部品の設計を担当。今はエンジン周辺の設計業務に携わっています。指示どおりではなく、より良い方法があれば自分から提案することもできる点にやりがいを感じます。
③ 学生時代の学びが活きていること
3Dを扱い立体を捉える感覚が身についているので、「こうなるだろうな」という形状のイメージがしやすいです。また、資料作成やプレゼンテーションのスキルも役に立っていると思います。高校までは数学が苦手でしたが、大学でプログラミングを学ぶ中で数値への抵抗も少なくなり、設計用CADを学ぶ際もその経験が活きました。
CASE Ⅲ: CG映像から、形あるものをつくる設計へ
佐藤 翔也さん (2025年入社)
出身校:日本工学院専門学校 CG映像科
① 学生時代の専攻
高校時代、3Dプリンターに興味を持ち、専門学校ではモデリングやアニメーションを学びました。映像分野への就職も考えましたが、実は自分は「手に取れるものをつくることが好き」と気づき、形ある部品を扱う仕事を選びました。車やバイクが好きだったことも、入社の決め手のひとつです。
② 現在の仕事について
エンジン部品などの設計をしています。顧客の設計担当者から「こんな機能を持たせたい」「こんな形にしたい」といった要望を聞き、ほかの部品も参考にしながらCAD上で形にしていきます。専門用語の理解には難しさもありますが、自分が設計した部品が実物となり、手に取って確認できることにやりがいを感じます。画面上では分からなかった大きさや表面の仕上がりを実際に確かめられることも、さらなる学びになっています。
③ 学生時代の学びが活きていること
③ 学生時代の学びが活きていること
高校時代から独学で学んできたモデリングの考え方は、設計用CADに応用できますし、3Dプリンターで画面上のデータを実際の形にしていたことも、今の仕事の土台になっていると感じます。また、学生時代はあまり意識していなかったExcel操作やデッサンの経験も、実務のさまざまな場面で活きています。
◎ まだ知らない、活躍のフィールドを見つけに行こう!
最後に先輩たちから、学生のみなさんへメッセージをいただきました。
「今学んでいる分野とは違う仕事に進むことは、少し遠回りに感じるかもしれません。でも、そこで得た知識や技術が、後から自分の力になることもあります。私たちも専攻とは異なる道に進みましたが、CADや3Dプリンターなど、これまでの学びを活かしながら、新しい知識やスキルを身につけることができました。こうした環境を選ぶことも、キャリアの可能性を広げる一つの方法だと思います」
キャリアは、最初に選んだ専攻や仕事だけで決まるものではありません。学んできたこと、興味を持ったこと、新しく身につけたことが少しずつ重なり、その人ならではの強みになっていきます。
まずは、少しでも気になる仕事があれば、会社を見たり、話を聞いたり、応募してみたりする。その一歩を踏み出す勇気が、自分の可能性を広げるきっかけになります。
「今の学びの延長線上にある仕事」だけでなく、少し視野を広げて、まだ知らない仕事や業界にも目を向けてみてくださいね。
まずは、少しでも気になる仕事があれば、会社を見たり、話を聞いたり、応募してみたりする。その一歩を踏み出す勇気が、自分の可能性を広げるきっかけになります。
「今の学びの延長線上にある仕事」だけでなく、少し視野を広げて、まだ知らない仕事や業界にも目を向けてみてくださいね。
