イタリア研修レポート

ラ

ラ・ビスボッチャ

2026/06/15

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 イタリア研修レポート Part5
今回はミラノに2日間滞在して食べた料理について紹介したいと思います。ヴェネツィアとはまた違い、ミラノでは肉料理や内臓料理、バターやチーズを使った北イタリアらしい料理を多く食べることができました。また、観光客向けというより地域性を大事にしている店も多く、料理人としてかなり勉強になる部分が多かったです。
【1日目夜 Osteria La Bistecca】
1日目の夜は「Osteria La Bistecca」という店に行きました。店名の通り肉料理が有名な店で、クラシックなイタリアのオステリアという雰囲気でした。
まず前菜はアンティパスト・デラ・カーザを注文しました。おすすめ前菜が数種類盛られていて、生ハムやポルペッティ、薄いフォカッチャのようなものなどが出てきました。追加でプンタレッラのサラダとアーティチョークのサラダも注文しました。

特に印象に残ったのは生ハムで、日本では食べることができないイタリア産のものはやはり香りや旨みが強く、とても美味しかったです。現地でしか食べられないという特別感もありました。ちなみにイタリアの生ハムを日本へ持ち帰ろうとしても、空港で見つかると没収されてしまうらしく、改めて現地で食べる価値を感じました。
パスタはポルチーニソースのパッパルデッレを食べました。今まで見たことがないくらい幅が広く、店で作っているものの軽く2倍ほどあり、「これはもうラザニアの生地なのでは」と思うほどでした。ポルチーニもかなり大きめにカットされていて、食べ応えがありました。味付けは全体的にやはり塩味が控えめで、日本のイタリアンとは少し違う印象を受けました。

少し分けてもらったペンネ・アラビアータは、ニンニクや辛味よりもトマトソース感が強く、シンプルな仕上がりでした。
セコンドはハウスステーキ、フィオレンティーナ、コトレッタを食べました。肉料理はどれもボリュームがあり、シンプルな調理ながら素材の旨みをしっかり感じる料理でした。付け合わせで出てきたポテトチップもかなり美味しく、シンプルな料理ほど素材や火入れの大切さを感じました。

ドルチェはクラシックティラミスを注文しました。一般的なティラミスよりサヴォイアルディにエスプレッソがあまり染み込んでおらず、スポンジとクリームを食べているような印象でした。ただ、クリーム自体はとても美味しく、マスカルポーネのコクをしっかり感じられました。また、少しもらったチョコレートティラミスはかなり美味しく、ヌテッラのような濃厚なチョコクリームが印象的でした。
【2日目昼 Pizza Napoli】
2日目の昼は「Pizza Napoli」というピッツェリアへ行き、イタリアに来て初めて本場のピザを食べました。
注文したのは「Napoli」と「Regina」。Napoliはマルゲリータベースにアンチョビとオレガノが乗ったシンプルなピザで、アンチョビの塩味とオレガノの香りがしっかり感じられました。Reginaはマルゲリータベースにハムとキノコが乗ったピザで、日本でも見かける組み合わせですが、生地の軽さやチーズの風味など、本場ならではの違いを感じました。
どちらも生地が軽く、耳まで食べやすかったのが印象的でした。日本のピザよりもシンプルですが、その分素材の味が分かりやすく、イタリアらしい料理だと感じました。
【2日目夜 Al Matarel】
2日目の夜は「Al Matarel」というトラットリアへ行きました。この店はかなりクラシックなメニュー構成で、なんとメニュー内にトマトソースを使った料理がほとんどありませんでした。さらに、多くのレストランで見かけるカルボナーラやペスカトーレなど、他地域の有名料理もなく、ミラノの郷土料理を大事にしている店という印象を受けました。観光客向けというより、地元の料理文化をしっかり伝えている店だと感じました。
前菜はカルチョーフィ、ネルベッティ、マガテッロ・トンナートを注文しました。
ネルベッティは日本の煮凝りのような料理で、今回初めて食べましたがとても美味しく印象に残っています。独特の食感がありながらも食べやすく、ワインにも合う料理でした。カルチョーフィやマガテッロ・トンナートも完成度が高く、前菜の時点でかなりテンションが上がりました。

プリミはリゾット・モンツェーゼと、ポルチーニソースのタリアテッレを食べました。リゾットはサフランの香りがしっかりあり、サルシッチャの旨みも加わっていて非常に美味しかったです。パスタ料理に比べると味付けもしっかりしていて、日本人にもかなり食べやすい味だと感じました。
ポルチーニのタリアテッレは、こちらも塩味は控えめでしたが、ポルチーニがしっかり入っていて香りがとても良かったです。店で作っているものとは違い、焼き付けずに使っているため、茶色い香ばしさが少なく、綺麗で上品な味わいのパスタという印象でした。ただ個人的には、焼き付けた方が香りが立ち、より旨みを感じられると思いました。
セコンドはオッソブーコとリゾット・ミラネーゼのピアットウニコ、そしてトリッパ・ビアンコを食べました。オッソブーコは肉がほろほろになるまで煮込まれていて、とても柔らかく、旨みも強かったです。リゾットとの相性も良く、ミラノらしさを感じる料理でした。トリッパも味がしっかり染み込んでいて、臭みもなく食べやすかったです。

【総括】
今回のイタリア研修では、ヴェネツィアとミラノという違う地域で食事をすることで、同じイタリア料理でも地域によってかなり特徴が違うことを実際に体感することができました。
ヴェネツィアでは魚介を使った料理が多く、素材の味を活かしたシンプルな味付けが印象的でした。一方ミラノでは、肉料理や内臓料理、バターやチーズを使った料理が多く、北イタリアらしい料理文化を感じました。
また、日本のイタリア料理は味をしっかり決めているものが多いですが、今回イタリアで食べた料理は塩味を強くしすぎず、素材そのものの香りや旨みを大事にしている料理が多かったです。特にポルチーニや生ハム、チーズなどは素材自体の力強さを感じました。
さらに、観光客向けではなく、その土地の郷土料理を大切にしている店が多かったのも印象的でした。日本では“イタリア料理”として一括りにされることが多いですが、実際には地域ごとに使う食材や調理法、味付けがかなり違い、それぞれに文化や歴史があることを学ぶことができました。
料理だけでなく、街並みや市場、スーパーなど普段の生活の部分からも日本との違いを感じることができ、料理人として非常に良い経験になったと思います。今回現地で見て、食べて、感じたことを、今後の料理や考え方にも活かしていきたいです。

 
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