株式会社井口は、諏訪湖・上諏訪温泉の料理自慢の宿「浜の湯」をはじめ、5つの宿泊施設、ゴルフ場、ドライビングスクールなどを展開している会社です。もともとはガソリンスタンドを営む会社でしたが、地域から寄せられる声に応えるうちに、いつしか事業は多岐にわたるように。現在は【井口グループ】として、観光事業の他、不動産賃貸事業や製造業など幅広い業態を手がけ、長野県の地域産業の発展に貢献しています。
再生と創造、個性を活かした宿づくり
ホテル事業においては、それぞれの施設が異なる個性を持ち、地域性や、時代のニーズに即した独自の工夫を凝らしています。「浜の湯」は、築40年以上の歴史を持つ温泉旅館を譲り受けて運営を開始し、会席料理と温かな接客で多くのリピーターを獲得しています。「聴泉閣かめや」は、皇族や文豪も宿泊した由緒ある宿で、落ち着いた佇まいと歴史の重みを感じられる空間が魅力です。
一方、木曽町の「黄金の湯」では、経営が難しくなった施設を引き継ぎ、グランピング棟やペットと泊まれる客室を加えることで、アウトドア志向や多様なライフスタイルに応える宿へと再生させました。歴史ある宿の継承と、新しい価値の創出。その両立を実現しているのが井口の宿泊事業の大きな特長です。
地域の課題に挑み、新しい街をカタチづくる
地域に求められるものに応える姿勢は、宿泊業だけにとどまりません。たとえば松本市では、大型複合商業施設「ネオパーク」を展開。全国でトップクラスの広さとなる家電量販店をはじめ、スーパーやテニススクールなど多彩なテナントが入居し、地域の暮らしに新たな利便性と賑わいをもたらしています。また、諏訪市駅前では、かつての百貨店跡地を活用して複合施設を開発。空洞化が進んでいた駅前エリアに、人の流れを呼び戻すなど、まちづくりにも貢献しています。
このような「引き受け型」の事業展開にはリスクも伴いますが、私たちはそれを「必要とされている証」と捉え、丁寧に形にしてきました。業種にとらわれず、地域に求められる事業へと柔軟に挑む姿勢が、今日の多角経営を支えています。
地域の声に耳を傾け、企業として何ができるかを考え続けてきて、今の株式会社井口があります。その原点を忘れずに、これからも地域の未来を創るリーディングカンパニーとして、挑戦を続けていきたいと願っています。
