「最近の家電って、すごく進化しているな」と感じたことはありませんか?
スマートフォンで操作できたり、AIが搭載されていたり、「何これ?すごく便利!」と驚いたことがある人も多いと思います。
今回の記事では、そんなハイテク家電=スマート家電のトレンドや未来、スマート家電を開発する電気・電子エンジニアに求められるスキルについて解説します。
スマートフォンで操作できたり、AIが搭載されていたり、「何これ?すごく便利!」と驚いたことがある人も多いと思います。
今回の記事では、そんなハイテク家電=スマート家電のトレンドや未来、スマート家電を開発する電気・電子エンジニアに求められるスキルについて解説します。
解説してくれる人:中野賀通(なかののりゆき)さん
株式会社グッドニュースの社外顧問として、プロダクトの企画・開発や組織づくりなどを一緒に作り上げてくれている中野さん。
子供の頃から分解好き、ポケコンでゲームを自作。
高校教員を経てダイレクトマーケティング領域のベンチャーでクラウド事業を立上げ、2015年テモナ株式会社にCTO(最高技術責任者)として入社。
2017年マザーズ上場、2019年東証一部上場を果たすなど、数々の功績を残されています。
子供の頃から分解好き、ポケコンでゲームを自作。
高校教員を経てダイレクトマーケティング領域のベンチャーでクラウド事業を立上げ、2015年テモナ株式会社にCTO(最高技術責任者)として入社。
2017年マザーズ上場、2019年東証一部上場を果たすなど、数々の功績を残されています。
IoTとAIを活用したスマート家電の最新動向
「スマート家電」とは、IoT(Internet of Things)技術や人工知能(AI)を活用した家電製品のことを指します。スマートフォンと専用アプリを連動させてリモート操作や自動操作を行うことから“スマート”家電と呼ばれており、暮らしの利便性を高めるための高度な機能を備えています。
「スマート家電」の一例としては、次のようなものがあります。
・音声を認識し、情報の検索や連携家電の操作を行うスマートスピーカー
・自動で室内の調光や温度管理をしてくれるスマートライト・スマートエアコン
・装着しておくことでモノの位置を管理できるスマートタグ
・スマートフォンをかざすだけで鍵の開閉ができるスマートロック
最近では、AIがユーザーの行動パターンや嗜好を学習し、よりパーソナライズされたサービスを提供するスマート家電も増えてきました。また、“スマート照明×セキュリティシステムで、帰宅すると自動的に照明が点灯する”“スマートカーテン×睡眠測定センサーで、最も目覚めの良いタイミングで自動的にカーテンが開く”というように、さまざまなスマート家電やアプリケーションの連携で快適環境を創り出す「スマートホーム」にも注目が集まっています。
スマート家電が実現する快適で省エネな暮らし
スマート家電は、単に生活の利便性をあげるだけでなく、稼働時のエネルギー効率を最適化することで、環境に優しい暮らしを実現する役割も担っています。例えばスマート冷蔵庫の場合は、外出先から冷蔵庫内の状況や食品の賞味期限情報を確認することができ、中にはレシピの提案をしてくれるものまであります。
エアコンのスマートサーモスタット(デジタル温度コントローラー)は、アプリをダウンロードして携帯電話とペアリングすることで、いつ・どこからでも室内温度等の操作設定が可能。エネルギーコストを抑えながら快適な暮らしを実現するスマート家電の進化には、今後も更なる注目が集まると予想されます。
スマート家電の開発に求められるエンジニアのスキルとは?
従来の家電開発ではハードウェア設計や機械構造の設計が主要スキルでしたが、インターネット通信と連動するスマート家電の開発には、これまでとは異なる新たなスキルセットが必要になります。以下におもな分野を挙げます。
IoT技術
スマート家電は、インターネットに接続されるため、IoT技術の理解が不可欠です。また音や温度などを検知するセンサーの選定、配置、キャリブレーションに関するスキルも求められます。
ソフトウェア開発
スマート家電には、組み込みソフトウェアやファームウェアの開発が不可欠です。また、スマートフォンアプリやクラウドサービスとの連携を前提とした設計が求められます。
AIとデータ分析
スマート家電は、センサーから収集されたデータを活用して最適な動作を実現するため、AIを用いたデータ分析や機械学習、その基礎となるアルゴリズムの知識・スキルが必要となります。
サイバーセキュリティ
ネットワークに接続されること、学習のためにユーザーの生活パターン・プライベート情報を収集することから、データの保護やセキュリティ分野の知識・スキルも重要です。
スマート家電エンジニアを目指すなら、学んでおくといいこと
ソフトウェアやアプリケーション開発に必要なC言語やPythonなどのプログラミングスキル、スマート家電のネットワーク接続やデバイス間の通信を設計するためのWi-Fi、Bluetooth、Zigbeeなどの無線通信技術などは、スキルや知識をもっておくと実践ですぐ役に立つことが多いです。
ラズベリーパイなど既存のシングルボードコンピューターを用いての設計なのか、基盤づくりや回路設計から手がけるのかによっても必要なスキルは異なるので、まずは学校で学ぶ電気工学・電子工学の基礎をしっかり押さえておきましょう。学校でブレッドボードは使っても、インフラの構築までは経験したことがない人は、クラウドのAWSを使用して実際に体験してみるのもいいでしょう。
また、趣味で電子工作をしていて「仕事にしたい」という人もいると思いますが、製品の開発となると業界標準や法規制に則って、厳しい品質管理や安全基準を満たす必要があります。趣味のDIYや電気工学とはまるっきり違う世界だということを念頭に置いて、業界研究をしてみることをおすすめします。
まとめ
周辺技術がたくさん存在するスマート家電開発は、ハードルが高そうだと感じるかもしれませんが、ベースになっているのは基本的なプログラム言語や機械工学の知識。そこにAIやクラウドなどがエッセンスとして追加されている世界なので、最初は学校で学ぶ領域の理解、業界への興味関心があれば大丈夫です。
スマート家電を誕生させたエンジニアたちも、はじめからスキルを持っていたわけではありません。IOTという初めて見聞きする言葉や技術に戸惑い、学びと失敗を重ねながら新たな領域に挑んできたのです。タクシー配車アプリは、電子回路に詳しいベテランエンジニアと、IOTに馴染みのある若手エンジニアが協働することで実用化に至りました。
いろんな人と協力する、学び続ける姿勢があれば、スマート家電の世界で活躍することは十分可能です “好きだ”という気持ちは一番の原動力、興味があるならまずは飛び込んでみましょう。
あなたの手で、次世代のスマート家電を創り出してみてください。