#21 建設業の人手不足は、むしろ追い風
ニュースなどでも話題になっている、建設業の人手不足。皆さんはご存じでしょうか。
なぜ人手が不足しているのかというと、その原因は大きく2つあります。一つ目は、若者がなかなか入ってこない状況だから。そして二つ目は、全体が高齢化しているため、辞めていく人数も多いからです。
こんな状況からか、「建設業はオワコンだ」なんて言われ方をしたりしているのですが・・・でも実はそんなことありません。僕には、むしろ追い風だとさえ感じています。
今回は、そう言える理由を3つ紹介していきたいと思います。
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◆建設業は廃れない
人手不足がなぜ追い風なのか。その理由をお話しする前に、そもそも建設業の将来についてお話ししなければいけません。なぜなら、どんなに追い風が吹いていたとしても、10年後に廃れてしまうような業界であれば不安しかないからです。
では少しづつ人口の減っていく日本において、建設業は本当に存在し続ける業界なのでしょうか。答えは、YESです。人がこの世に存在する以上、「衣・食・住」という三大要素が絶対に必要であり、その「住」を担っているのが、建設業なのです。
住む家や働く場所、楽しむ場所自体も重要ですが、それらをつなぐ道路や橋などのインフラも必要です。そして、それらを快適に活かしてくれる電気や水道などもなくてはならないものですよね。
それを造り、維持し、更新し続けていくことが建設業の大切な役割なのです。確かに人口は減っていくかもしれませんが、必要であることには変わりません。そしてどんなものだって、時間がたてば古くなり老朽化もしていきます。家も道路も橋も、人と同じで年を取る以上、直したり新設したりし続けなければ朽ちてしまう宿命なのです。そうならないように未来永劫それを支え続けていくのが建設業。これからも必要とされ続けると、断言できるのです。
新しく生まれたITなどの産業は、いつか形を変えて廃れる可能性があります。より便利に、より楽しくを目指した新しい業界は、10年後にはもっと新しいものに塗り替えられる可能性もゼロではありません。その点建設業は、安定感のある業界と言えるわけです。
◆人手不足のメリットとは?
ここまでで「建設業は廃れない」という前提を理解していただけたと思います。ここからは、人手が不足しているこの建設業が、なぜ追い風と言えるのかについてお話していきます。では「追い風の理由3選」をご紹介していきましょう。
➀少ないものは価値が高い
皆さんは、ダイヤモンドがなぜ高価なのか、知っていますか?理由は非常に単純で、「数が少ないから」です。美しいからと答える方もいるかもしれません。確かにそういう面もありますが、安くても美しいものなんていくらでも存在していますよね。
希少価値と言って、少ないものというのはそれだけで価値があります。皆さんの持っているお金もその一つ。もしもお金を、僕らが勝手にどんどんと作れるとしたら、それはただの紙くずになり下がってしまいます。国が数を制御しているからこそ価値を生むわけです。
人手不足ということは、人数が少ないから起きる現象です。そしてこれからもこの傾向は進んでいくでしょう。まして高齢者がたくさんいる中で、未来を担う若い人材は本当に貴重といえるのです。
もしも若くして建設業に入ったならば、ただそれだけで価値があります。年齢を重ねたとしても、そもそも人の数が足りていない状況は続きます。それゆえ、希少な存在であることに変わりはありせん。
そして何より、貴重な人材は奪い合いが起こり、結果として給料として跳ね返ってきます。だって、必要なのに少ないわけですから。例え大金を払ってでも、来てもらわないと困るのです。
人手が余っている業界は人材の替えが利くため、必然的にどんどんと給料が下がります。その点建設業は、現時点では圧倒的に不足しているため、その価値が上がる未来しか見えないと言えるのです。
②努力がしっかりと評価される
例えば高校受験の時、倍率が高い学校と低い学校があったとします。より優秀な人は、倍率の高い学校に集まります。なぜなら倍率が高いということは、競争が激しいわけであり、つまり勝ち残った人は頑張った人といえるからです。
人手が不足している業界には、そもそも入りたいという人が少ないのです。つまり倍率がとても低い高校と同じ状況となり、「入りたいです」と言えば「どうぞどうぞ」ということになるのはお判りでしょうか。まさに背に腹は代えられない状況。
つまり、頑張らなくても入ることのできる業界。もちろん一概に言えない部分もありますが、確率的にはそういうことになりますよね。そんな感じで優遇されながら入ってきた人たちを総合的にみると、「頑張らない人が増える」ことになるのわお判りでしょうか。
全体のレベルが下がってしまうのは必然と言えるわけです。ただ、これをデメリットと思ってしまうのは、会社側の事情です。皆さんにとっては、これすらメリットになりえます。
もしみんなが頑張っている環境にあなたもいたとして、その中で頑張るのは「至って普通」のことです。だって、みんな頑張っているわけですから。でももし、頑張らない人がたくさんいる中にあなたがいたとして、いつものように頑張ったとしたらどうでしょう。圧倒的に評価される気がしませんか?
自分が優遇される環境においては、必ず一定数は周囲に流されてしまう人が出てきます。つまりいつも通りの努力で、いつも以上の結果を出すことができてしまうわけです。皆さんにとって好都合な環境が整うのは、魅力的だと思いませんか?
③簡単なテクノロジーでも有利に戦える
人手が不足している業界は、一人一人が忙しくなります。そしてその忙しさは、新しいチャレンジをどうしても拒んでしまいます。本当はいろいろなことにチャレンジしたくても、忙しくてなかなかできないからです。
特に中小規模の会社は、現在そんな状況です。大手の会社はお金をかけることができるため、いろいろなチャレンジをしながら効率化を目指しています。でも、そこで生まれたテクノロジーも、忙しい会社は取り入れることができないのです。
紙での書類が多く、印鑑もなかなかなくならない。FAXで書類のやり取りをすることも、まだまだ一般的なのです。これは建設業界全体を取り巻くマイナス面と見ることができます。全然前に進めていないのです。
ただし、それは今から業界に入る人にとって見るとメリットです。なぜならそんな古い業界だからこそ、皆さんが普段から当たり前に使っているテクノロジーでも、建設業においては新しい技術だからです。
クラウド、チャット、ビデオ通話・・・若い人にとって、もはやテクノロジーとも言えないものを導入するだけで、周りよりも先に導入することになります。当然、仕事の効率も上がっていくことになりますので、有利に戦えることになるのです
歴史があり、変化してこられなかった業界だからこそ、皆さんの「当たり前」をただ発揮するだけでいいのです。忙しさゆえに古いツールを使い続けている業界。そこに皆さんの活躍のチャンスが十分にあると言えるのです。
◆人手不足でも勝機あり!
建設業は、竪穴式住居や高床式倉庫という、歴史の教科書の中でも序盤に出てくるような時代から、脈々と受け継がれてきた技術があります。そしてそこには独特の文化や常識、誇りがあるのです。
時代は流れ、忙しさゆえになかなか変えられないという状況になりました。時代に取り残されつつある業界だという人もいます。ただし、建物もインフラも、テクノロジーが発展するとともに、進化し続けないければいけません。生活の基盤なのですから。
「古臭い」「人気がない」という環境は、裏を返せば「いくらでも変えようがある」と考えることもできます。そこに楽しさがあり、挑戦できることがいくらでもあるのではないかと思うのです。
人手不足は確かに負の環境かもしれません。でも、そういう環境にこそチャンスがあると、僕は思います。廃れない業界、廃れることの許されない業界だからこそ、前に進まなければいけないのです。
その為には、若く価値のある人材が必要です。人手不足は、決して向かい風だけではありません。挑戦する人にとって見ると、それは大いなる追い風。少なくとも僕は、そういうところにも魅力を感じて挑戦をし続けています。
ぜひ、まだまだ新しい風を起こすことのできる業界へ、進んでみてはいかがでしょうか
【プロフィール】
武田祐樹(たけだひろき)
HT RaisePLAN 代表
総合建設業に17年在職し、官民問わず数多くの実績を積む。
建設業の効率的な働き方を実現するため、
現在はオンラインを中心に活動し、
中小企業デジタル化応援隊事業(中小企業庁)のIT専門家としても活躍。
現在はオンラインを中心に活動し、
中小企業デジタル化応援隊事業(中小企業庁)のIT専門家としても活躍。
【保有資格】
1級建築士、1級建築施工管理技士、1級土木施工管理技士
【運営事業】
◇GENBA Lab.(現場ラボ)運営
オンライン新人研修、効率化サポート
https://genba-lab.com/
https://genba-lab.com/
◇その他オンライン講師、オンラインセミナー活動も実施
【メディア活動】
◇YouTubeチャンネル【建設業を持ち上げるTV】
https://www.youtube.com/c/nextconstruction
◇音声配信【たけだの作業日報】
https://open.spotify.com/show/2qPIT6VYOzjcp9eBrFODLI
https://www.youtube.com/c/nextconstruction
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