#18『片付け』の本当の意味、知ってますか?
子供のころから、親に言われ続けてきた「片付けをしなさい!」というフレーズ。恥ずかしながら、最近まで本当の意味を理解していませんでした。皆さんは知っているでしょうか。
特に「段取り八分」と言われる建設業界、とかく施工管理になりたいと思う人にはぜひ知っておいてほしいお話になります。難しい話ではありませんが大切なお話。ぜひ最後まで読んでみてください。
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特に「段取り八分」と言われる建設業界、とかく施工管理になりたいと思う人にはぜひ知っておいてほしいお話になります。難しい話ではありませんが大切なお話。ぜひ最後まで読んでみてください。
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◆仕事ができる人は机がきれい
会社に就職すると、職場でたくさんの人と出会います。仕事場にはそれぞれの机があり、そこにはたくさんの個性があります。いつもぐちゃぐちゃな人。いつでもびしっと整理されている人。趣味のグッズに囲まれている人。
そんな机の上に関して、どこの業界でもきっと耳にする言葉があります。それは「仕事のできる人は、机がきれい」というもの。これは、実際に働いてみると良くわかります。
くれぐれも言っておきますが、ただ机がきれいだからと言って、必ずしも仕事ができるわけではありません。仕事ができる人で、机が汚い人はほぼ見たことがないということです。
『机がきれい→仕事ができる』ではなく、『仕事ができる→机がきれい』の公式になるわけです。
僕はこの現象を、「仕事のできる人は、きっといろんなところに目が届くからだ」と思っていました。ですが、実はそれは間違っていたことに気付きました。これこそまさに、今回お話したい「片付けの本当の意味」なのです。
◆片付けの本当の意味とは?
ちなみにこれは、現場に例えても全く同じことが言えます。仕事のできる人が管理している現場は、基本的にいつも整理整頓ができています。逆に仕事がアップアップしている人の現場は、荒れていて不安全な現場だったりします。
だから「段取りのいい現場は、いつもきれいだ」と言われたりもします。ではこれは一体なぜなのか。それを突き詰めて考えてみたときに、一つの答えにたどり着きました。では結論をお伝えします。
“片付けとは、準備である”
これに気付いた僕は、今までもやもやしていた気持ちが一気に晴れました。なぜ仕事のできる人の机がきれいなのか。なぜ現場が整理整頓されているのか。その答えがこれだったのです。順を追って説明しましょう。
「なぜ片付けるんですか?」この質問を、ちょっと考えてみてください。きっと多くの人は、仕事が終わったからと答えるでしょう。なぜなら、業務の一連の流れは、準備→仕事→片付けというのが一般的だから。これは常識中の常識でしょう。
もちろん、遊ぶ時だって同じ。遊ぶための道具を出してきて準備をする。準備が出来たら思いっきり遊ぶ。そして終わったら、元通りに片付けをして遊び終わるというプロセスをたどっているはずです。
ただ、片付けってめんどくさいですよね。遊び終わったら、そのままほっぽり出して次に移るのが一番楽な方法です。仕事だって、やりっぱなしでいいのであればそれほど楽なことはありません。
ところが仕事のできる人は、他の人に片付けてもらうことも基本的に嫌います。なぜなら片付けとは、準備だから。次の行動を考えると、おのずと自分で片付けざるを得ないはずなのです。
ここが理解できれば、あなたも仕事のできる人間に仲間入りできるかもしれません。
◆片付けるから始められる
最近僕の家では、ゲームやおもちゃで遊ぶ子供に対して「片付けなさい」という言葉を使わないようにしています。そうではなく「準備をしなさい」というようにしています。
片付けるというのは、きれいにすることです。きれいにするとは、不要なものを取り除いたり、所定の場所に戻したりすることです。では、なぜ元に戻さなければならないのでしょうか。そこに片付けの本質があります。
それは「次に遊ぼうとしたとき、汚れていたら遊べないから」、もしくは「次に遊ぼうとしたとき、どこにあるのかがわからないと探さなければいけなくなるから」ですよね。
つまり片付けるという行動は、次に遊ぶための準備をしているわけです。遊ぼうと思った時に、すっと遊び始めたいですよね。片付けから始めないとダメだったり、おもちゃを探すことから始められたら嫌ですよね。
でも、片付けておくことによって「ここに行けば、あのおもちゃが必ずある」とわかり、スムーズに遊びに移行できますよね。前回の遊び終わりの段階で、すでに次の遊びのための準備が終わっていたわけです。まさに片付けとは、準備だと思いませんか?
◆段取りのいい現場はきれい
同じことを建設現場で考えてみましょう。段取りとは準備の事です。施工管理の仕事は、職人さんがスムーズに仕事を進められるように段取りをすることが基本です。そのために日々計画をし、打ち合わせをし、図面を準備し、現場を整備しておくことが大切なのです。
職人さんが仕事を始めようとしたとき、前に作業をしていた職人さんのごみや資材がぐちゃぐちゃに残っていたらどうでしょうか。気持ちよく仕事を進められるでしょうか。無理ですよね。これはすなわち、段取りができていない状態なわけです。
前の職人さんはきっと仕事を終わらせたはずです。でも片付けをせずに、次の場所へ移動してしまった。これを「職人さんがだらしないからだ」という人もいるかもしれません。ですが、それは違います。なぜなら、僕ら施工管理の仕事は段取りだからです。
今いる職人さんの片付けとは、次の職人さんのための段取り。もうわかってきましたよね。片付けができていない現場ということは、つまり段取りができていないことと同じになるわけです。
改めて言いますが、『段取りのいい現場はきれいだ』と言われます。これを、今までの内容を踏まえて考えると・・・そりゃそうでしょ、と思いませんか?
段取りとは準備。つまり片付けとはきれいにすることであり、つまり準備の事です。これを先ほどの言葉に当てはめると『きれいな現場はきれいだ』と言っているわけです。そりゃそうでしょ、となりますよね。
◆いつもトイレがきれいな現場
きっとこれから先就職し、仕事を始めるといろいろな格言のようなものと出会えます。「現場は段取り八分(はちぶ)」なんて言葉、職人さんは当たり前に使っています。でも、仕事を始めるまで聞いたこともありませんでした。
そんな格言の中に、こんなものもあります。「トイレのきれいな現場は、段取りもいい」というものです。これだって、片付けと段取りの関係性がわかった今となっては、当たり前の話に聞こえてきます。
これを理解した上で、職人さんの動きも見てみると面白いことがわかります。職長と言われる、職人さんをまとめる人たちがいます。彼らは総じて、仕事の終わりには時間をしっかりとかけて道具の手入れをして帰るのがわかります。もうなぜかはわかりますよね。
きっとこれから先、先輩に「机の上を片付けてから帰るんだぞ」と言われる場面もあると思います。結局それも「今日の内に準備をしてから帰ると、明日の仕事の効率が上がるぞ」と教えてくれているのです。
何かが終わったら、片付けて次に移行する。この当たり前の行動が、仕事のできるできないを左右するということはおわかりいただけたと思います。これを読んだ直後、自分の身の回りを見てみてください。
もしも何か気付くことがあったなら、しっかりと「準備」をしてから次の行動に移してくださいね。人生も、段取り八分です。
【プロフィール】
武田祐樹(たけだひろき)
そんな机の上に関して、どこの業界でもきっと耳にする言葉があります。それは「仕事のできる人は、机がきれい」というもの。これは、実際に働いてみると良くわかります。
くれぐれも言っておきますが、ただ机がきれいだからと言って、必ずしも仕事ができるわけではありません。仕事ができる人で、机が汚い人はほぼ見たことがないということです。
『机がきれい→仕事ができる』ではなく、『仕事ができる→机がきれい』の公式になるわけです。
僕はこの現象を、「仕事のできる人は、きっといろんなところに目が届くからだ」と思っていました。ですが、実はそれは間違っていたことに気付きました。これこそまさに、今回お話したい「片付けの本当の意味」なのです。
◆片付けの本当の意味とは?
ちなみにこれは、現場に例えても全く同じことが言えます。仕事のできる人が管理している現場は、基本的にいつも整理整頓ができています。逆に仕事がアップアップしている人の現場は、荒れていて不安全な現場だったりします。
だから「段取りのいい現場は、いつもきれいだ」と言われたりもします。ではこれは一体なぜなのか。それを突き詰めて考えてみたときに、一つの答えにたどり着きました。では結論をお伝えします。
“片付けとは、準備である”
これに気付いた僕は、今までもやもやしていた気持ちが一気に晴れました。なぜ仕事のできる人の机がきれいなのか。なぜ現場が整理整頓されているのか。その答えがこれだったのです。順を追って説明しましょう。
「なぜ片付けるんですか?」この質問を、ちょっと考えてみてください。きっと多くの人は、仕事が終わったからと答えるでしょう。なぜなら、業務の一連の流れは、準備→仕事→片付けというのが一般的だから。これは常識中の常識でしょう。
もちろん、遊ぶ時だって同じ。遊ぶための道具を出してきて準備をする。準備が出来たら思いっきり遊ぶ。そして終わったら、元通りに片付けをして遊び終わるというプロセスをたどっているはずです。
ただ、片付けってめんどくさいですよね。遊び終わったら、そのままほっぽり出して次に移るのが一番楽な方法です。仕事だって、やりっぱなしでいいのであればそれほど楽なことはありません。
ところが仕事のできる人は、他の人に片付けてもらうことも基本的に嫌います。なぜなら片付けとは、準備だから。次の行動を考えると、おのずと自分で片付けざるを得ないはずなのです。
ここが理解できれば、あなたも仕事のできる人間に仲間入りできるかもしれません。
◆片付けるから始められる
最近僕の家では、ゲームやおもちゃで遊ぶ子供に対して「片付けなさい」という言葉を使わないようにしています。そうではなく「準備をしなさい」というようにしています。
片付けるというのは、きれいにすることです。きれいにするとは、不要なものを取り除いたり、所定の場所に戻したりすることです。では、なぜ元に戻さなければならないのでしょうか。そこに片付けの本質があります。
それは「次に遊ぼうとしたとき、汚れていたら遊べないから」、もしくは「次に遊ぼうとしたとき、どこにあるのかがわからないと探さなければいけなくなるから」ですよね。
つまり片付けるという行動は、次に遊ぶための準備をしているわけです。遊ぼうと思った時に、すっと遊び始めたいですよね。片付けから始めないとダメだったり、おもちゃを探すことから始められたら嫌ですよね。
でも、片付けておくことによって「ここに行けば、あのおもちゃが必ずある」とわかり、スムーズに遊びに移行できますよね。前回の遊び終わりの段階で、すでに次の遊びのための準備が終わっていたわけです。まさに片付けとは、準備だと思いませんか?
◆段取りのいい現場はきれい
同じことを建設現場で考えてみましょう。段取りとは準備の事です。施工管理の仕事は、職人さんがスムーズに仕事を進められるように段取りをすることが基本です。そのために日々計画をし、打ち合わせをし、図面を準備し、現場を整備しておくことが大切なのです。
職人さんが仕事を始めようとしたとき、前に作業をしていた職人さんのごみや資材がぐちゃぐちゃに残っていたらどうでしょうか。気持ちよく仕事を進められるでしょうか。無理ですよね。これはすなわち、段取りができていない状態なわけです。
前の職人さんはきっと仕事を終わらせたはずです。でも片付けをせずに、次の場所へ移動してしまった。これを「職人さんがだらしないからだ」という人もいるかもしれません。ですが、それは違います。なぜなら、僕ら施工管理の仕事は段取りだからです。
今いる職人さんの片付けとは、次の職人さんのための段取り。もうわかってきましたよね。片付けができていない現場ということは、つまり段取りができていないことと同じになるわけです。
改めて言いますが、『段取りのいい現場はきれいだ』と言われます。これを、今までの内容を踏まえて考えると・・・そりゃそうでしょ、と思いませんか?
段取りとは準備。つまり片付けとはきれいにすることであり、つまり準備の事です。これを先ほどの言葉に当てはめると『きれいな現場はきれいだ』と言っているわけです。そりゃそうでしょ、となりますよね。
◆いつもトイレがきれいな現場
きっとこれから先就職し、仕事を始めるといろいろな格言のようなものと出会えます。「現場は段取り八分(はちぶ)」なんて言葉、職人さんは当たり前に使っています。でも、仕事を始めるまで聞いたこともありませんでした。
そんな格言の中に、こんなものもあります。「トイレのきれいな現場は、段取りもいい」というものです。これだって、片付けと段取りの関係性がわかった今となっては、当たり前の話に聞こえてきます。
これを理解した上で、職人さんの動きも見てみると面白いことがわかります。職長と言われる、職人さんをまとめる人たちがいます。彼らは総じて、仕事の終わりには時間をしっかりとかけて道具の手入れをして帰るのがわかります。もうなぜかはわかりますよね。
きっとこれから先、先輩に「机の上を片付けてから帰るんだぞ」と言われる場面もあると思います。結局それも「今日の内に準備をしてから帰ると、明日の仕事の効率が上がるぞ」と教えてくれているのです。
何かが終わったら、片付けて次に移行する。この当たり前の行動が、仕事のできるできないを左右するということはおわかりいただけたと思います。これを読んだ直後、自分の身の回りを見てみてください。
もしも何か気付くことがあったなら、しっかりと「準備」をしてから次の行動に移してくださいね。人生も、段取り八分です。
【プロフィール】
武田祐樹(たけだひろき)
HT RaisePLAN 代表
総合建設業に17年在職し、官民問わず数多くの実績を積む。
建設業の効率的な働き方を実現するため、
現在はオンラインを中心に活動し、
中小企業デジタル化応援隊事業(中小企業庁)のIT専門家としても活躍。
現在はオンラインを中心に活動し、
中小企業デジタル化応援隊事業(中小企業庁)のIT専門家としても活躍。
【保有資格】
1級建築士、1級建築施工管理技士、1級土木施工管理技士
【運営事業】
◇GENBA Lab.(現場ラボ)運営
【メディア活動】
◇YouTubeチャンネル【建設業を持ち上げるTV】
https://www.youtube.com/c/nextconstruction
◇音声配信【たけだの作業日報】
https://open.spotify.com/show/2qPIT6VYOzjcp9eBrFODLI
https://www.youtube.com/c/nextconstruction
◇音声配信【たけだの作業日報】
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◇インスタグラム【3分で学べる建設コラム】
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