#12 仕事ではコミュニケーションが最重要なワケ
建設業にはたくさんの人がいます。設計する人や実際に造る職人さん、材料を供給するメーカーやそれを運んでくれる運送業の方々など。そんな中でも、特に施工管理という仕事に就こうとお考えなら、コミュニケーション能力は絶対に欠かせないスキルと言えます。
今回は、コミュニケーションの大切さについてのお話になります。施工管理を基本として書きますが、これは全ての仕事に共通して言えることでもあります。ぜひ最後まで読んで、その大切さを理解していただければと思います。
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今回は、コミュニケーションの大切さについてのお話になります。施工管理を基本として書きますが、これは全ての仕事に共通して言えることでもあります。ぜひ最後まで読んで、その大切さを理解していただければと思います。
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◆施工管理は「翻訳業」
以前もお話ししましたが、施工管理は建物を建てる職業でも、道路を造る職業でもありません。それを行うのは、ゼロから想像していく設計者であり、また現実に腕を振るって造っていく職人さんたちです。
僕ら施工管理は、そんな人たちの間に立ち、図面や言葉などのあらゆるツールを使い「伝える」ことをメイン業務とした、コミュニケーションのプロと言えます。建てたいと思う施主には一般の言葉を、設計とは寸法を含めた具体的で正確な言葉を選びます。職人さんには独特の言い回しである専門用語を多用して業務を進めていくことになります。
聞いた言葉をそのまま伝えるだけであれば、僕らは本来必要とされません。担当者や道行く第3者、下請け会社の社長さん、職人や地域の人たち。それに加えて性格や性別も違う人たちに、それぞれに合った表現方法を使い分けるのです。
人の数だけ言葉があり、初めてあった人とでも戦っていける。そんなスキルを持つ施工管理のことを、僕は「翻訳業」と言っているのです。しかも超専門性の高い翻訳をおこなっている職業なのです。
◆コミュニケーションを深堀してみる
一口にコミュニケーションと言っても、実は大きく2つに分けられます。一つは『汲み取る』こと。そしてもう一つは『伝える』ことです。どちらの方が重要という事でなく、どちらも超重要。
一方が欠けてしまった場合、僕らは商売あがったりとなります。そんな話をすると「話すのが苦手なんですが、施工管理は諦めた方がいいでしょうか」という質問が来ることがあります。はっきりいいます。そんなことはありません。
「言語」と聞くと、まるで口から発する言葉だけのように聞こえてきますが、何度も言うようにそれだけじゃないのです。ここを理解してもらえれば、人と話すのが苦手なあなたにも、建設業を楽しんでもらうことができるとわかるはずです。
現に、僕らが最初に手渡されるものは、設計図という書類です。ここには形や数字や文字を含めて、いろんな情報が書かれています。でも何も話しません。ですが、これも立派なコミュニケーション。話すのが苦手なら、ここを理解しておきましょう。
◆どんなものにもメッセージがある
皆さんの身の回りにあるものすべてに、実はそれを作った人からのメッセージが込められています。それを言葉として受け取っていないだけで、たくさん対話していることに気付いてほしいと思います。
例えば、おはし。よく見るとどちらか一方が太く、もう片方が細くなっていますよね。これを見れば、きっと直感的にどちらが持つ方なのかを理解できるはずです。これが言葉のない作り手のメッセージを、あなたがきちんと受け取っている証拠と言えます。
例えば住宅の設計図を初めて見たとします。そこには、線と文字と寸法の組み合わせがあるだけで、他には何も書いていません。まして再生ボタンがあって、音声を流してくれるわけでもありません。
ですが、よくよく見ていくと、住む人が一体どんな人なのかを想像することができるのです。どんな家族構成で、何色が好きで、誰を一番大切に思っているのか。図面を読むことで、設計者のメッセージを受け取ることができるのです。
言葉だけじゃなく、身振り手振り、表情、設計図、写真、書類、3 Dパースなどなど。紙切れになんとなく書いたスケッチも含めると、言葉だけがコミュニケーションじゃないと理解できるのではないでしょうか。
◆会話のためには知識を手に入れよ
伝えるツールはたくさんあるとわかっていただけたと思います。口下手でも建設業を楽しむことは可能だと理解していただけたのではないでしょうか。ただ、それを理解しただけではだめです。先ほど言いましたよね。建設業は「超専門的」な世界だと。
たくさんあるコミュニケーションツールを使いこなすには、基礎知識が前提になければいけません。どんなに多くの言葉を設計図に乗せたとしても、知識がないと受け取ることも読み取ることもできないわけです。
日本語がわからなければ話せません。図面を読めなければ伝えられません。カメラが使えなければ写真を渡せません。専門用語がわからなければ理解し合えません。道具がわからなければ手配できません。
つまり、この建設業の中で会話をすることが許されるのは、基礎知識がないと始まらないと言えるのです。だからこそ、入社してすぐに始めなければいけないことは何か、それは、知識をつける努力をすることです。
◆知識は努力で手に入れよ
建築を知らない人に建築を伝えるためには、噛み砕いた表現で説明できなければいけないのはわかりますよね。逆に設計をする人には、専門的で正確な言葉を選定するべきです。職人さんと会話するなら、ラフな敬語や専門用語を使う方が間違いないのです。
会話をするにせよ、図面を描くにせよ、道具を手配するにせよ。結局は知らないことには何も始まりません。家族や友達と話をするときには知る必要がなかった言葉を、仕事上ではみんな当たり前に使いこなしているのです。
だからこそ、知識こそがコミュニケーションの第一歩。知らない人に成長はありません。どんな業界に入ろうとも、皆さんが初めにすべきは学ぶことなのです。たくさんの言葉を学び、意味を調べ、使ってみる。
時には間違い、笑われることもあるかもしれません。でも最初はそんなもんです。だって今成長中なんですから。誰もがみんな、最初は素人。それでもがむしゃらに知識を追い求め、努力をするからこそ「普通」の会話ができるようになるのです。
◆身の回りの物と会話できるスキル
普通に写真が撮れ、その画像からのメッセージを同じ温度で受け取ってくれる人がいる。普通に書類を造ることができ、その文面からのメッセージを同じ感情で受け取ってくれる人がいる。
コミュニケーションとは、伝えたい人と汲み取る人が、お互いに一定のスキルを持っているから成り立つものなのです。人によって使い分けることも必要ですが、誰が見ても同じメッセージを汲み取ってくれる正確さも大切。
そうやってバランスの良い知識を、臨機応変に使い分けるからこそ、スムーズなコミュニケーションができるわけです。今からでも、皆さんの身の回りにある物から送られるメッセージを、言葉にしていく練習を始めてみてください。
一人でもコミュニケーションはできると気づくはず。会話だけが言葉じゃない。この意味、分かっていただけたでしょうか?あらゆるものと対話ができる、コミュニケーションのプロ、施工管理。わくわくしてきませんか?
僕ら施工管理は、そんな人たちの間に立ち、図面や言葉などのあらゆるツールを使い「伝える」ことをメイン業務とした、コミュニケーションのプロと言えます。建てたいと思う施主には一般の言葉を、設計とは寸法を含めた具体的で正確な言葉を選びます。職人さんには独特の言い回しである専門用語を多用して業務を進めていくことになります。
聞いた言葉をそのまま伝えるだけであれば、僕らは本来必要とされません。担当者や道行く第3者、下請け会社の社長さん、職人や地域の人たち。それに加えて性格や性別も違う人たちに、それぞれに合った表現方法を使い分けるのです。
人の数だけ言葉があり、初めてあった人とでも戦っていける。そんなスキルを持つ施工管理のことを、僕は「翻訳業」と言っているのです。しかも超専門性の高い翻訳をおこなっている職業なのです。
◆コミュニケーションを深堀してみる
一口にコミュニケーションと言っても、実は大きく2つに分けられます。一つは『汲み取る』こと。そしてもう一つは『伝える』ことです。どちらの方が重要という事でなく、どちらも超重要。
一方が欠けてしまった場合、僕らは商売あがったりとなります。そんな話をすると「話すのが苦手なんですが、施工管理は諦めた方がいいでしょうか」という質問が来ることがあります。はっきりいいます。そんなことはありません。
「言語」と聞くと、まるで口から発する言葉だけのように聞こえてきますが、何度も言うようにそれだけじゃないのです。ここを理解してもらえれば、人と話すのが苦手なあなたにも、建設業を楽しんでもらうことができるとわかるはずです。
現に、僕らが最初に手渡されるものは、設計図という書類です。ここには形や数字や文字を含めて、いろんな情報が書かれています。でも何も話しません。ですが、これも立派なコミュニケーション。話すのが苦手なら、ここを理解しておきましょう。
◆どんなものにもメッセージがある
皆さんの身の回りにあるものすべてに、実はそれを作った人からのメッセージが込められています。それを言葉として受け取っていないだけで、たくさん対話していることに気付いてほしいと思います。
例えば、おはし。よく見るとどちらか一方が太く、もう片方が細くなっていますよね。これを見れば、きっと直感的にどちらが持つ方なのかを理解できるはずです。これが言葉のない作り手のメッセージを、あなたがきちんと受け取っている証拠と言えます。
例えば住宅の設計図を初めて見たとします。そこには、線と文字と寸法の組み合わせがあるだけで、他には何も書いていません。まして再生ボタンがあって、音声を流してくれるわけでもありません。
ですが、よくよく見ていくと、住む人が一体どんな人なのかを想像することができるのです。どんな家族構成で、何色が好きで、誰を一番大切に思っているのか。図面を読むことで、設計者のメッセージを受け取ることができるのです。
言葉だけじゃなく、身振り手振り、表情、設計図、写真、書類、3 Dパースなどなど。紙切れになんとなく書いたスケッチも含めると、言葉だけがコミュニケーションじゃないと理解できるのではないでしょうか。
◆会話のためには知識を手に入れよ
伝えるツールはたくさんあるとわかっていただけたと思います。口下手でも建設業を楽しむことは可能だと理解していただけたのではないでしょうか。ただ、それを理解しただけではだめです。先ほど言いましたよね。建設業は「超専門的」な世界だと。
たくさんあるコミュニケーションツールを使いこなすには、基礎知識が前提になければいけません。どんなに多くの言葉を設計図に乗せたとしても、知識がないと受け取ることも読み取ることもできないわけです。
日本語がわからなければ話せません。図面を読めなければ伝えられません。カメラが使えなければ写真を渡せません。専門用語がわからなければ理解し合えません。道具がわからなければ手配できません。
つまり、この建設業の中で会話をすることが許されるのは、基礎知識がないと始まらないと言えるのです。だからこそ、入社してすぐに始めなければいけないことは何か、それは、知識をつける努力をすることです。
◆知識は努力で手に入れよ
建築を知らない人に建築を伝えるためには、噛み砕いた表現で説明できなければいけないのはわかりますよね。逆に設計をする人には、専門的で正確な言葉を選定するべきです。職人さんと会話するなら、ラフな敬語や専門用語を使う方が間違いないのです。
会話をするにせよ、図面を描くにせよ、道具を手配するにせよ。結局は知らないことには何も始まりません。家族や友達と話をするときには知る必要がなかった言葉を、仕事上ではみんな当たり前に使いこなしているのです。
だからこそ、知識こそがコミュニケーションの第一歩。知らない人に成長はありません。どんな業界に入ろうとも、皆さんが初めにすべきは学ぶことなのです。たくさんの言葉を学び、意味を調べ、使ってみる。
時には間違い、笑われることもあるかもしれません。でも最初はそんなもんです。だって今成長中なんですから。誰もがみんな、最初は素人。それでもがむしゃらに知識を追い求め、努力をするからこそ「普通」の会話ができるようになるのです。
◆身の回りの物と会話できるスキル
普通に写真が撮れ、その画像からのメッセージを同じ温度で受け取ってくれる人がいる。普通に書類を造ることができ、その文面からのメッセージを同じ感情で受け取ってくれる人がいる。
コミュニケーションとは、伝えたい人と汲み取る人が、お互いに一定のスキルを持っているから成り立つものなのです。人によって使い分けることも必要ですが、誰が見ても同じメッセージを汲み取ってくれる正確さも大切。
そうやってバランスの良い知識を、臨機応変に使い分けるからこそ、スムーズなコミュニケーションができるわけです。今からでも、皆さんの身の回りにある物から送られるメッセージを、言葉にしていく練習を始めてみてください。
一人でもコミュニケーションはできると気づくはず。会話だけが言葉じゃない。この意味、分かっていただけたでしょうか?あらゆるものと対話ができる、コミュニケーションのプロ、施工管理。わくわくしてきませんか?
【プロフィール】
武田祐樹(たけだひろき)
HT RaisePLAN 代表
総合建設業に17年在職し、官民問わず数多くの実績を積む。
建設業の効率的な働き方を実現するため、
現在はオンラインを中心に活動し、
中小企業デジタル化応援隊事業(中小企業庁)のIT専門家としても活躍。
現在はオンラインを中心に活動し、
中小企業デジタル化応援隊事業(中小企業庁)のIT専門家としても活躍。
【保有資格】
1級建築士、1級建築施工管理技士、1級土木施工管理技士
【運営事業】
◇GENBA Lab.(現場ラボ)運営
◇その他オンライン講師、オンラインセミナー活動も実施
【メディア活動】
◇YouTubeチャンネル【建設業を持ち上げるTV】
https://www.youtube.com/c/nextconstruction
◇音声配信【たけだの作業日報】
https://open.spotify.com/show/2qPIT6VYOzjcp9eBrFODLI
https://www.youtube.com/c/nextconstruction
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