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キャリアマップ編集部

2022/07/13

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#10建築工事の大きな流れ、知ってますか?

建築工事現場の多くは、高い塀に囲われており中を見ることができません。気が付いたら工事が始まり、気が付いたら完成していると感じるのではないでしょうか。その中では一体何が行われているのか。建物はどんな順番で出来上がっていくのか。気になりますよね。

ということで今回は、工事の大きな流れをしっかりと解説していきたいと思います。

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◆建築物の種類は?

まず知っておいてほしいのが、建物の種類についてです。東京ドームと住宅は、ぱっと見でも全然違うはず。実は大きさや用途などによって、建築物は多くの種類に分かれます。

種類はデザインや用途で決まるわけではなく、建物を支える「骨格」に使われる材料によって分けられます。日本で一般的に多く使われている種類は、木造・鉄骨造・鉄筋コンクリート造の3種類。まずはそこをざっくりと理解しておきましょう。

【木造】



主に住宅のような小規模な建物で選ばれるのが木造です。画像はログハウスのようなものなのでわかりやすいかもしれませんが、骨組みは建物の中にあるもの。実際にはパッと見だけで判別することはできません。

木材はその他のものよりも安価で手に入りますし、軽くて丈夫な性質から日本の住宅で主流になっています。切ったりくっつけたりすることもその場で簡単にできてしまいますしね。大工さんが3~4人で住宅くらいなら作ってしまうようなものが、木造です。

【鉄骨造】



鉄でできた骨のように丈夫な材料を使って造るのが鉄骨造です。H鋼とか角パイプとか、聞いたことはないでしょうか。これは木造と違い、現地でそう簡単に加工することはできません。なので、工場でロボットなどを使い加工したものを、現場に運んでくるのが通常です。

プラモデルのように、バラバラの鉄骨パーツを運んできて、現場ではそれを組み立てるだけ。なので、とても短い時間で作業が完了します。早く作ってお客さんを呼び込みたい、お店などで主流となっているものが鉄骨造と言えます。


【鉄筋コンクリート造】



とても固いコンクリートの中に、鉄の棒を駆使してみ上げたものが入っている骨組みが鉄筋コンクリート造です。上から押しつぶす力に強いコンクリートと、引っ張る力に強い鉄とのコラボレーションで出来上がったものです。

地震や火事にも強いため、学校などの公共物はこれで造られることが多いと言えます。作るためには手間暇がかかり、多くの職人さんがよってたかって作る必要があり、時間もかかります。ただ、どんな形でも造ることができるので、デザイン性も優れています。

日本で主流な3種類の建物について説明しました。どの建物でも、その工事を施工管理はプロデュースしていくのです。なかなか難しそうに感じましたか?

でも安心してください。もちろんそれぞれの種類に特性やクセみたいなものはありますが、実はどれをとっても「理屈は同じ」なのです。鉄骨だから特別なことをやっているわけじゃなく、木造だから大変なわけでもありません。だってどれもこれも「建物」なのですから。

それはきっと、建物を建てる流れを見ていただければわかると思います。では、続いて工事の流れを見ていきましょう。


◆写真を見ながら流れを解説

建設工事と言っても、規模や種類によっていろんな進め方があります。一から全てを造るのと、すでにある建物を改修するのとではそもそもスタート地点が違うわけです。今回解説するのは、一般的な新築工事の流れになりますので、そこはご了承ください。

それでは早速ですが、工事の基本的な流れを説明していきましょう。


➀準備・仮設工事



何事も準備が重要です。工事を始める上でも、いきなり大きな機械が動き始めたらみんなびっくりしてしまいますよね。まずは働くための環境を作ります。危険の内容に囲ってみたり、簡易的な事務所を設置したり。

周りの住民さんへの挨拶や役所への申請なども行います。また並行して、工事関係の人たちと打合せしたり、必要なものを手配したりする期間にもなります。規模にもよりますが、概ね1か月くらいかけてしっかりとした準備を進めていきます。


②基礎工事(建物の土台)



準備が整ったらいよいよ工事を開始します。まずは建物の土台になる「基礎」の工事から進めていきます。地盤深くに杭を埋め込んだり、地盤を掘って地中での工事の準備を進めていきます。基礎のほとんどは鉄筋コンクリートでできており、鉄筋を組み立て、型枠を設置し、コンクリートを流し込んで基礎を造っていきます。

終われば、もとの地盤の高さに埋めることで、基礎が出来上がるのです。この期間は最低でも1か月、規模が大きいと数か月の期間で進めていきます。建物のすべてを支えるものなので、手抜きをすることは決して許されないのです。


③躯体工事(骨組み)



基礎が完成したら、建物の骨格を作っていきます。木造なら木材で。鉄骨造なら鉄で。鉄筋コンクリート造なら鉄筋とコンクリートで造ります。柱を立て、それを梁でつないで大きな骨組みができます。その空間に床や屋根を設置することで建物の形を作り上げるのです。

建物の重さを、基礎に伝えることが躯体の役割。外から見えることはあまりありませんが、非常に大切な役割を果たします。規模によって期間が異なりますが、マンションなどの背の高いものは、わずか1~2週間で1フロアを完成してどんどん上に進んでいきます。すごいですよね。


④外装工事(屋根・外壁)



骨組みが出来上がれば、次は屋根と外壁を造る工事に進めます。なぜ先に外を進めるのかというと、早く雨に濡れない状態にするため。そうすれば中の工事を安心して進められますから。

住宅でよく見る、鉄板や瓦でできた屋根もありますし、広い建物であれば防水シートで包むことで水の侵入を防止する方法もあります。また外壁はデザインも重視されるため、タイルを貼ったり、ペンキを塗ったりと様々な方法があります。ここは急ピッチで進められることが多いのです。


⑤内装工事(ドア・下地)



皆さんの部屋を造る壁や天井は、実は骨格とは別物です。もっと簡易的に骨組みを造り、壁紙を貼るための板を貼っていくのです。このような見えないところで支える部材のことを「下地」というわけです。

壁紙や床材は所詮ペラペラのものですので、この下地がきれいにできるかどうかが、直接美しい建物かどうかに直結します。とても腕のいい職人さんが集まり、技を駆使してきれいなものを作っているというわけです。


⑥表層工事(壁紙・家具)




外部の工事も終わり、そして壁も天井もすべての形が出来上がりました。ここでようやくお化粧の時間。壁紙や床材を貼ったり、家具などを設置する工事がスタートします。最終的にお客さんが見えるのはここだけですので、性能だけじゃなく見栄えも管理していきます。

ただ、万が一失敗してもやり直すことが簡単にできる場所でもあるので、骨組みと違って気持ち的には少し楽だったりします。美観を追求する段階ですので、気は使いますが見た目に進んでくるので楽しい時期だと思います。


⑦外構工事(舗装・植栽)


内部がどんどんときれいに仕上がっている最中に、ようやく駐車場や植栽といった外構工事が進められます。工事の車が出入りする前に造ってしまうと汚れてしまうため、順番的に最後にすることが多い工事です。

大型の機械がたくさん入ってきて、土を入れたり、アスファルト舗装を施工したりするのです。アスファルトは数百度にもなるため、真夏の工事は見ていて切なくなるほど過酷。とはいえ機械も多いので周りに注意するのが大変な工事と言えます。


◆まとめ

今回は建築工事の大まかな流れを解説してきました。なんとなく理解していただけたでしょうか。こうやってざっくりと説明しただけでも、これだけの工事種類があります。そしてそれぞれに多くの職人さんがいるわけです。

ちょっとした工事でも簡単に千人を超える人たちとかかわって、僕らは仕事をしています。デジタル化は進んでも、やっぱりまだまだ人間と接しながら働く業界なのです。それを楽しいと感じる人も、苦しいと感じる人もいるでしょう。

ただ時代がどうなっても、関わり方が変わったとしても、人間は一人で生きていくことはできません。そういう意味では、建設業は生きていく力を磨くために、必要な要素が詰まっている職業と言えるかもしれませんね。

ワクワクしてきたでしょうか?次回は、こんな建築工事の中において、施工管理がどう絡んでいくのかを解説したいと思います。ぜひ楽しみにしていてくださいね。




【プロフィール】 
武田祐樹(たけだひろき)
HT RaisePLAN 代表 
総合建設業に17年在職し、官民問わず数多くの実績を積む。
建設業の効率的な働き方を実現するため、
現在はオンラインを中心に活動し、
中小企業デジタル化応援隊事業(中小企業庁)のIT専門家としても活躍。

【保有資格】
1級建築士、1級建築施工管理技士、1級土木施工管理技士

【運営事業】
◇GENBA Lab.(現場ラボ)運営
オンライン新人研修、効率化サポート
https://genba-lab.com/

◇その他オンライン講師、オンラインセミナー活動も実施

【メディア活動】
◇YouTubeチャンネル【建設業を持ち上げるTV】
https://www.youtube.com/c/nextconstruction

◇音声配信【たけだの作業日報】
https://open.spotify.com/show/2qPIT6VYOzjcp9eBrFODLI

◇インスタグラム【3分で学べる建設コラム】
https://www.instagram.com/genba.lab/


その他Twitterや雑誌、各種メディアサイトでも記事を掲載
(Twitter:https://twitter.com/Takeda_Hiroki81)

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