#09 社会人で最初にやってくる「壁」、その突破法とは
学生から社会人になると、いろんなことが変わっていきます。環境も人間関係もルールも、目まぐるしく変わっていくことになります。その変化の中で、多くの新社会人の前に強敵が立ち塞がります。その敵とは何か。これから社会に挑戦する若者に、その正体と突破方法をお話ししましょう。
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◆新人の前に現れる「壁」の正体
僕はYouTubeで、新人社員に対しても様々なアドバイスを配信しています。そんな中で、多くの新人から悩みを聞く機会があります。その中でも多い質問が、この「壁」のお話なのです。中には、それが原因で辞めたくなってしまう人もいるほどです。
ではその「壁」とは何なのか。結論を言うと、それは『疎外感(そがいかん)』です。疎外という言葉を辞書で引くと「嫌ってのけものにすること」と出ます。つまり疎外感とは、嫌われているように感じたり、仲間外れにされているような感覚のことを言います。
もう少し具体的に言うと・・・
・現場に行っても誰からも話しかけられない
・何をやっていいのかわからず一人で苦しい
・周りの人たちばかり楽しそうにしている
多くの新人たちは最初の頃そう感じてしまい、結果として『もしかして自分は誰からも必要とされていないのでは?』と思い、悩んでしまう。これが多くの新人を苦しめる最初の壁、疎外感の正体なのです。
◆でも、よく考えてみよう
人間は、人の間で生きると書きます。つまり、人とのつながりがなければ生きていけない生き物とも言えます。家族とのつながり、友達とのつながり、部活やサークルのつながりなどなど、いろんなコミュニティの中で生きてきたことでしょう。それは、これからも大切なものです。
学生というフィールドから、勇気を出して、社会人という新しい環境に飛び込んだものの・・・誰からも相手にされない。誰からも必要とされていない。そう感じることの苦しさを、想像できるでしょうか。そんな会社に、明日も行きたいと思えるでしょうか。
もしかしたら逃げ出したいほど大きな壁に感じてしまうかもしれません。人間というのは誰しも一人では生きていけません。だからこそ本能的に孤独を「怖い」と感じてしまうのです。
でも、安心してください。よーく考えてみると、実はそれって・・・普通です。
例えば街を歩いているとき、すれ違った人のことを覚えていますか?デパートに入って行きかう人に、話しかけたりしますか?そして、話しかけられなかったあなたは、ヘコみますか?きっとそんなことはありませんよね。
逆に、周りの人にガンガン話しかけている人を見かけたら、ちょっと変な人だと感じるのではないでしょうか。ではなぜ、あなたは周りの人に話しかけないのでしょうか。答えは簡単。「用事がないから」です。
これは仕事場でも同じこと。まだ仕事を知らず、あなたのことも知らない周りの人にとって見ると、街ですれ違う人と変わりがありません。だって用事がないのだから。話す必要がないのです。
用事がない、だから話しかけない。ただそれだけであり、普通です。よく考えると当たり前なのですが、新しい環境では冷静に考えられなくなっているだけなのです。少し安心していただけると嬉しいです。
◆突破方法を教えましょう。
新人はまだ仕事を知らない。だから話しかける必要がない。ということは、話しかけなくて当たり前だとわかっていただけましたね。まずは、むやみに恐れる必要はありません。
とはいえ、人間は孤独には勝てないもの。現場にはたくさんの人たちがいるのに、自分だけ誰とも話をせずに一日が終わっていくのは、正直辛いと感じるはずです。今の僕なら、きっと耐えられないでしょう。
なのでここから、その状況を突破していくための具体的な方法をお伝えしていきます。結局のところ、一人じゃなければいいわけです。だから、誰かから話しかけられるまで待つのではなく、強制的につながりを作ってしまおうという方法になります。
少しの勇気は必要ですが、この方法できっかけをつかみ、実践していけば壁を突破できるはずです。ただあくまでも、現場で働く施工管理の新人という前提でお話していきます。他の職業の場合は、うまく応用しながら考えてみてください。
◇建設現場編
たくさんの職人さんがいる現場の中で、疎外感を感じてしまった場合の超具体的な対処方法になります。
職人さんのほとんどは、腰に道具をぶら下げて歩いています。もしそれがなかったとしても、何かしらの道具を使って働いているはず。まずはそこに着目をしましょう。
その道具の「名前」を、片っ端から心の中で呼んでいきます。わかるものもあるでしょう。でも、中にはわからないものだってあるはずです。それに出会えるまで、よく職人さんの道具を観察していくのです。
そしてわからないものが見つかった時が、突破チャンス!「それ、なんていう道具ですか?」と聞きましょう。ほとんどの職人さんは答えてくれると思います。実はお話し好きな人が多いですから。ほらね?つながりのきっかけができたでしょ?
◇先輩編
会社でたくさんの先輩がいるとして、そこで疎外感を感じてしまった場合の超具体的な対処方法になります。
先輩の多くは、頼られることが嫌いじゃありません。ですが、若者に話しかけることを怖がっています。だって、どんな人かわからないから。新人さんがそう思うように、先輩だって同じなのです。人間ですから。
そこで、休憩時間などで2人になった時に、ほんの少しだけ自分のプライベートの悩みを相談しましょう。本気の悩みではなく、どうでもいい感じの悩みです。例えば「スマホの画面をすぐ割ってしまうんですが、なんかよい方法知りませんか?」とか。
もちろん話しかける前に、よく観察することは基本。嫌いなことや好きなものを、見た目や行動、持ち物から偏見でいいのでイメージしておく必要があります。そして興味がありそうなことに関して、やわらかい悩みを相談するのがポイントです。
なんとなくわかってきたでしょうか?
◆「得体が知れない人」からの脱出!
さも簡単そうにお話してきましたが、実際の現場ではなかなかうまくいかないこともあります。少なくとも勇気は必要で、やっぱり行動してみることが一番の近道なのは間違いありません。
ですが、みんな同じ人間です。あなたが職人さんを見て少しビビっていたとして、実は職人さんもあなたを見てビビっています。だから不必要に話しかけたりはしないのです。ではなぜビビっているのかというと、それは「得体が知れないから」です。
優しい人なのか、怖い人なのか。声が大きいのか、話すのが嫌いなのか。相手の性格がわからない以上、どこまでいっても想像の域を超えません。初めて見る人は得体が知れず、ちょっと怖いものなのです。
だからこそ、自分がどんな人間なのかを示す必要があります。元気に挨拶をするというのも、自分を知ってもらう一つの方法です。また笑顔を見せるのも一つの方法。そして、先ほど話した話しかけてみるのも一つの方法なのです。
◆その一言があなたの世界を一変する
勇気を出して作った、ほんの少しのつながりは絶大なパワーがあります。話しかけて、答えてくれた。たったそれだけのことも、とてもたくさんの情報があるからです。話しかけてもいい人。笑う人。明るい声の人。声の低い人。いろいろわかりますよね。
それだけじゃありません。その声は周りにも聞こえているはず。だとすれば、周りの人にまで情報が出回るのです。結果、たった一言がきっかけでたくさんの人から話しかけてもらえるきっかけを作ることになるのです。
スタートはいつも、ほんの少しのつながりからです。それをいろんな場面でたくさん作っていくと、いつしか大きなコミュニティが生まれます。相手を知りたいのなら、まずは自分を知ってもらうことが鉄則。
たった少しの行動が、きっとあなたの世界を大きく変えることでしょう。もう壁なんて怖くありませんね!
【プロフィール】
学生から社会人になると、いろんなことが変わっていきます。環境も人間関係もルールも、目まぐるしく変わっていくことになります。その変化の中で、多くの新社会人の前に強敵が立ち塞がります。その敵とは何か。これから社会に挑戦する若者に、その正体と突破方法をお話ししましょう。
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◆新人の前に現れる「壁」の正体
僕はYouTubeで、新人社員に対しても様々なアドバイスを配信しています。そんな中で、多くの新人から悩みを聞く機会があります。その中でも多い質問が、この「壁」のお話なのです。中には、それが原因で辞めたくなってしまう人もいるほどです。
ではその「壁」とは何なのか。結論を言うと、それは『疎外感(そがいかん)』です。疎外という言葉を辞書で引くと「嫌ってのけものにすること」と出ます。つまり疎外感とは、嫌われているように感じたり、仲間外れにされているような感覚のことを言います。
もう少し具体的に言うと・・・
・現場に行っても誰からも話しかけられない
・何をやっていいのかわからず一人で苦しい
・周りの人たちばかり楽しそうにしている
多くの新人たちは最初の頃そう感じてしまい、結果として『もしかして自分は誰からも必要とされていないのでは?』と思い、悩んでしまう。これが多くの新人を苦しめる最初の壁、疎外感の正体なのです。
◆でも、よく考えてみよう
人間は、人の間で生きると書きます。つまり、人とのつながりがなければ生きていけない生き物とも言えます。家族とのつながり、友達とのつながり、部活やサークルのつながりなどなど、いろんなコミュニティの中で生きてきたことでしょう。それは、これからも大切なものです。
学生というフィールドから、勇気を出して、社会人という新しい環境に飛び込んだものの・・・誰からも相手にされない。誰からも必要とされていない。そう感じることの苦しさを、想像できるでしょうか。そんな会社に、明日も行きたいと思えるでしょうか。
もしかしたら逃げ出したいほど大きな壁に感じてしまうかもしれません。人間というのは誰しも一人では生きていけません。だからこそ本能的に孤独を「怖い」と感じてしまうのです。
でも、安心してください。よーく考えてみると、実はそれって・・・普通です。
例えば街を歩いているとき、すれ違った人のことを覚えていますか?デパートに入って行きかう人に、話しかけたりしますか?そして、話しかけられなかったあなたは、ヘコみますか?きっとそんなことはありませんよね。
逆に、周りの人にガンガン話しかけている人を見かけたら、ちょっと変な人だと感じるのではないでしょうか。ではなぜ、あなたは周りの人に話しかけないのでしょうか。答えは簡単。「用事がないから」です。
これは仕事場でも同じこと。まだ仕事を知らず、あなたのことも知らない周りの人にとって見ると、街ですれ違う人と変わりがありません。だって用事がないのだから。話す必要がないのです。
用事がない、だから話しかけない。ただそれだけであり、普通です。よく考えると当たり前なのですが、新しい環境では冷静に考えられなくなっているだけなのです。少し安心していただけると嬉しいです。
◆突破方法を教えましょう。
新人はまだ仕事を知らない。だから話しかける必要がない。ということは、話しかけなくて当たり前だとわかっていただけましたね。まずは、むやみに恐れる必要はありません。
とはいえ、人間は孤独には勝てないもの。現場にはたくさんの人たちがいるのに、自分だけ誰とも話をせずに一日が終わっていくのは、正直辛いと感じるはずです。今の僕なら、きっと耐えられないでしょう。
なのでここから、その状況を突破していくための具体的な方法をお伝えしていきます。結局のところ、一人じゃなければいいわけです。だから、誰かから話しかけられるまで待つのではなく、強制的につながりを作ってしまおうという方法になります。
少しの勇気は必要ですが、この方法できっかけをつかみ、実践していけば壁を突破できるはずです。ただあくまでも、現場で働く施工管理の新人という前提でお話していきます。他の職業の場合は、うまく応用しながら考えてみてください。
◇建設現場編
たくさんの職人さんがいる現場の中で、疎外感を感じてしまった場合の超具体的な対処方法になります。
職人さんのほとんどは、腰に道具をぶら下げて歩いています。もしそれがなかったとしても、何かしらの道具を使って働いているはず。まずはそこに着目をしましょう。
その道具の「名前」を、片っ端から心の中で呼んでいきます。わかるものもあるでしょう。でも、中にはわからないものだってあるはずです。それに出会えるまで、よく職人さんの道具を観察していくのです。
そしてわからないものが見つかった時が、突破チャンス!「それ、なんていう道具ですか?」と聞きましょう。ほとんどの職人さんは答えてくれると思います。実はお話し好きな人が多いですから。ほらね?つながりのきっかけができたでしょ?
◇先輩編
会社でたくさんの先輩がいるとして、そこで疎外感を感じてしまった場合の超具体的な対処方法になります。
先輩の多くは、頼られることが嫌いじゃありません。ですが、若者に話しかけることを怖がっています。だって、どんな人かわからないから。新人さんがそう思うように、先輩だって同じなのです。人間ですから。
そこで、休憩時間などで2人になった時に、ほんの少しだけ自分のプライベートの悩みを相談しましょう。本気の悩みではなく、どうでもいい感じの悩みです。例えば「スマホの画面をすぐ割ってしまうんですが、なんかよい方法知りませんか?」とか。
もちろん話しかける前に、よく観察することは基本。嫌いなことや好きなものを、見た目や行動、持ち物から偏見でいいのでイメージしておく必要があります。そして興味がありそうなことに関して、やわらかい悩みを相談するのがポイントです。
なんとなくわかってきたでしょうか?
◆「得体が知れない人」からの脱出!
さも簡単そうにお話してきましたが、実際の現場ではなかなかうまくいかないこともあります。少なくとも勇気は必要で、やっぱり行動してみることが一番の近道なのは間違いありません。
ですが、みんな同じ人間です。あなたが職人さんを見て少しビビっていたとして、実は職人さんもあなたを見てビビっています。だから不必要に話しかけたりはしないのです。ではなぜビビっているのかというと、それは「得体が知れないから」です。
優しい人なのか、怖い人なのか。声が大きいのか、話すのが嫌いなのか。相手の性格がわからない以上、どこまでいっても想像の域を超えません。初めて見る人は得体が知れず、ちょっと怖いものなのです。
だからこそ、自分がどんな人間なのかを示す必要があります。元気に挨拶をするというのも、自分を知ってもらう一つの方法です。また笑顔を見せるのも一つの方法。そして、先ほど話した話しかけてみるのも一つの方法なのです。
◆その一言があなたの世界を一変する
勇気を出して作った、ほんの少しのつながりは絶大なパワーがあります。話しかけて、答えてくれた。たったそれだけのことも、とてもたくさんの情報があるからです。話しかけてもいい人。笑う人。明るい声の人。声の低い人。いろいろわかりますよね。
それだけじゃありません。その声は周りにも聞こえているはず。だとすれば、周りの人にまで情報が出回るのです。結果、たった一言がきっかけでたくさんの人から話しかけてもらえるきっかけを作ることになるのです。
スタートはいつも、ほんの少しのつながりからです。それをいろんな場面でたくさん作っていくと、いつしか大きなコミュニティが生まれます。相手を知りたいのなら、まずは自分を知ってもらうことが鉄則。
たった少しの行動が、きっとあなたの世界を大きく変えることでしょう。もう壁なんて怖くありませんね!
【プロフィール】
武田祐樹(たけだひろき)
HT RaisePLAN 代表
総合建設業に17年在職し、官民問わず数多くの実績を積む。
建設業の効率的な働き方を実現するため、
現在はオンラインを中心に活動し、
中小企業デジタル化応援隊事業(中小企業庁)のIT専門家としても活躍。
現在はオンラインを中心に活動し、
中小企業デジタル化応援隊事業(中小企業庁)のIT専門家としても活躍。
【保有資格】
1級建築士、1級建築施工管理技士、1級土木施工管理技士
【運営事業】
◇GENBA Lab.(現場ラボ)運営
◇その他オンライン講師、オンラインセミナー活動も実施
【メディア活動】
◇YouTubeチャンネル【建設業を持ち上げるTV】
https://www.youtube.com/c/nextconstruction
◇音声配信【たけだの作業日報】
https://open.spotify.com/show/2qPIT6VYOzjcp9eBrFODLI
https://www.youtube.com/c/nextconstruction
◇音声配信【たけだの作業日報】
https://open.spotify.com/show/2qPIT6VYOzjcp9eBrFODLI
◇インスタグラム【3分で学べる建設コラム】
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その他Twitterや雑誌、各種メディアサイトでも記事を掲載
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