「現場監督って見てるだけじゃない?」
「職人さんって体力勝負でしょ?」
土木や建設の業界に、そんなイメージを持っている人も少なくないのではないでしょうか。
実際に現場では、大きく分けると"職人(現場作業員)"と"施工管理"という2つの職種が活躍しています。
一方は現場の最前線で手を動かし、もう一方は工程や安全、品質を管理する司令塔。
それぞれの役割はまったく違いますが、目指すゴールは同じ。
"安全に、いいものを完成させること"です。
そこで今回は堀井建設で活躍するお二人に、「体力」「責任」「やりがい」などのテーマで本音を聞きました。
<職人代表>![]()
土木部次長:武 稔紹(タケトシアキ)さん
入社19年/53歳
* * * * *
<施工管理代表>![]()
土木部課長代理:市川 元気(イチカワゲンキ)さん
入社2年/●●歳
果たして勝者はどちら!?
いや、そもそもこの勝負に勝ち負けはあるのでしょうか?
Let's fight!!
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【ROUND1】体力対決~どっちの方がにキツい仕事?~
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これは真っ先に勝負がつきそうな対決。きっと皆さんも「そりゃ、圧倒的に職人の方がキツいでしょ」と思われるのでは?
<職人> 「夏は10リットル以上、水分補給することも」
職人として20年以上活躍する武さんは、夏場には大型の給水タンクから何度も水分補給し、一日に10リットル以上飲む日もあるとか。
「ウチ(堀井建設)では水分・ミネラル補給のために会社が4~5種類から好きなドリンクを箱買いで支給してくれてるんで、それも助かってます」
もちろん空調服も支給されていて着用しているものの「気温が体温を超える日は、入ってくる風が熱風になる」そう。
「結局は、よく食べて、よく寝る。それが一番」
というシンプルな健康管理が不可欠とのこと。
ベテランは自分の身体を守ると同時に、若手の体調にも気を配り、休憩を促すことも重要。ちょっとした変化には常に気を使っているそうです。
<施工管理> 「僕らは体力よりも“気力”を使いますね」
一方、市川さん「体力的にきついのは職人ですね」と即答。
しかし続けて「僕ら施工管理は、体力よりも気力…というか、常に今のことだけを考えるのではなく、ついついこの次はコレで、明日は…来週は…と、先の仕事のことまで気になってしまうんですよね」と言います。
現場では工期が決められていて、決められた期間内に作業を終わらせるのが、施工管理の責務。
明日以降の天気は大丈夫かな、雨は降らないかな。
この工程は〇日までで、その後はこの作業で…。
業者への連絡は忘れてないかなぁ。
…などなど、ふとした瞬間に気になってしまうこともあるそう。
体力と気力。
求められる"強さ"が違うだけで、どちらも大変な部分はある。
どんな仕事でも、それぞれの大変さがあるということですね。
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【ROUND2】責任対決~責任が重大なのはどっち?~
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どんな仕事でも、任されたことをやりきる“責任”はついてくるもの。
責任感を持って仕事をしてこそ、本当のプロ。そんなプロvsプロで、どちらが重責を担っているのでしょう?
責任感を持って仕事をしてこそ、本当のプロ。そんなプロvsプロで、どちらが重責を担っているのでしょう?
<職人> 「自分の工程を確実に完了する責任がありますね」
完成までの工程に沿って日々の作業内容は事細かに決められています。
職人は、その工程通りに作業を進めることが大切。
「自分の場合は他の職人の作業内容を確認したり、危険は無いかチェックする必要もあるんで“安全に確実に終わらせる”ということも加わりますね」。
若手のうちは、一つひとつの作業を確実に。
ベテランになってくると、プラス他の作業員の安全や作業内容にも配慮する…と、いったことが求められるのです。
<施工管理> 「現場全体を円滑に回し、高品質かつ安全に工事を進める」
施工管理に求められるのは「全体を見る」という視野の広さ。
工程・品質・安全・予算・天候・協力会社…現場全体を見渡しながら、全員が動ける環境をつくります。
品質だけに注目していては、予算がオーバーしたり作業工程が遅れたり。かといって、作業工程をを気にするあまり、安全への配慮が欠けてしまったり。バランス感覚が大切な仕事。
「元々職人だったこともあり現場監督になった当初は、つい目の前の工程ばかりを気にすることもあったんですが。でも監督は一歩引いて、現場全体を見ないといけない。そこの感覚の違いに苦労しました」と市川さん。
共通しているのは、
「無事に一日終われたことが一番。」ということ。
責任の種類は違っても、“安全”や“品質”への想いはまったく同じといえるでしょう。
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【ROUND3】やりがい対決~仕事への思いが深いのはどっち?~
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やっぱり、仕事をする上でやりがいや達成感は、モチベーションに繋がる大切な要素。
同じ土木工事の現場でも立場が違えば、やりがいも異なってくるのではないでしょうか?
同じ土木工事の現場でも立場が違えば、やりがいも異なってくるのではないでしょうか?
<職人> 「自分が作った!と誇りを持てる」
工事が完了した瞬間の達成感は、30年以上にわたりいくつも現場を経験した武さんでも毎回感慨深いものだそう。
さらに自分が携わった現場に遭遇すると「これ、自分が作ったな」という、誇らしさもあるそうです。
このように数々の現場を経験してきてもなお、新しい技術と出会う機会もあるとか。
「やったことのない作業に挑戦して、できるようになった時もうれしいですねぇ」と笑う武さん。
現場が変われば必要な技術も変わる上に、近年では社内でもIT技術を様々な面で活用。
そんな新たな技術との出会いも、仕事の面白さだそうです。
<施工管理> 「10年以上に及ぶプロジェクトの完成を見届けることができた」
「施工管理は"ゼロから完成まで見届ける喜び"があるんです」と言う市川さん。
施工管理として関わった仕事の中で、最も大きなプロジェクトで今でも印象に残っているのが、東北での10年以上に及んだ、ダムの工事だったそう。
「現場監督として入ったのはプロジェクトの途中からでしたが、それでも巨大なダムの完成に立ち会えたのは感無量でした」と話す。
以前勤めていた会社では、東日本大震災の復興にも携わり、東北全県を渡り歩いたとか。
3人目のお子さんの誕生を機会に、地元に戻りたい…と堀井建設に転職した市川さん。
以前勤めていた会社では、東日本大震災の復興にも携わり、東北全県を渡り歩いたとか。
3人目のお子さんの誕生を機会に、地元に戻りたい…と堀井建設に転職した市川さん。
「入社後すぐに携わった、大阪での大規模国際イベントのパビリオンに、多くの人が並んでいるのを見た時も嬉しかったですね」。
ふたりの回答から、
◎職人は「作品」に思い入れを持つ。
◎施工管理は「現場そのもの」に思い入れを持つ。
…そんな違いを、垣間見ることができました。
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【FINAL ROUND】リスペクト度対決~相手に対してどう思ってる?~
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ここまで、それぞれの役割について語ってもらいましたが、お互いのことをどう考えているか?
仕事の上でのリスペクト度を聞いてみました。
仕事の上でのリスペクト度を聞いてみました。
<職人→施工管理へ> 「監督は現場にいる時間だけが仕事じゃない」
武さん曰く「現場の仕事は段取りが8割」とのこと。
無理なスケジュールを詰め込むわけでもなく、決められた期間内に工事が完了するのは、全て施工管理のおかげ。
「現場監督さんの仕事は、日々現場が終わってから、また次に向けて始まってるイメージです」
日々の現場が終わったあとも図面を確認し、翌日の段取りを考え、天気まで気にしながら準備をしてくれているからこそ、工程に沿った作業ができるとのこと。
「見ているだけ」に思われがちな施工管理ですが、長年現場で作業をしているからこそ、陰で現場を動かす準備を続けて支えてくれている…そんな姿をよく知っているからこその言葉です。
<施工管理→職人へ> 「自分たちの立てる計画はあくまで叩き台なんです」
「どれだけ綿密な工程を組んでも、現場で実際に施工するのは職人さんですからね」とは、市川さんの言葉。そのため、基本となる作業工程は施工管理として計画するものの、経験豊富な職人の意見を聞きながら、その日の状況に合わせて計画を修正していくことも少なくないそうです。
「現場を一番理解しているのは職人さんですから。計画は叩き台だと思って、日々コミュニケーションを取るようにしています」。
職人さん経験もある市川さん。
それだけに、職人視点を常に大切にしたい…という思いを持ち、日々現場を見守っています。
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【Judgement】さて、勝負の結果は…?
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施工管理が工程を組んでも、職人がいなければ建物は完成しない。
職人が高い技術を持っていても、施工管理が全体をまとめなければ工事は前へ進まない。
だから「どちらが上(リーダー的ポジション)か」を決めることはできません。
互いを信頼し、意見を出し合い、一つのゴールへ向かう。
つまり「職人vs施工管理」ではなく、職人と施工管理は対等な立場であり、"最強タッグを組むパートナー"であることが理想的な姿。
