センスという言葉は、いろんな場面で使われます。皆さんも使ったことがあるのではないでしょうか。実はこれ、どんな仕事に関しても重要です。もちろん、施工管理の仕事だって。にもかかわらず、この「センス」というものは非常にあやふやで、鍛えると言われても、ピンときませんよね。
今回は、センスというものは一体何なのか。どう鍛えていけばいいのかについてお話したいと思います。新たな一歩を踏み出す皆さんの成功に向けて、貴重なヒントがここにあります。
◆仕事におけるセンスの磨き方
先ほども言ったように、仕事にはセンスが必要です。当然、現場監督施工管理でも、センスがあるかないかはとても重要だと言えます。
僕が運営しているYouTubeチャンネル「建設業を持ち上げるTV」では、二週に一度ライブ配信を行っています。その中で、先日こんな質問が来ました。
「1年目なのですが、仕事はセンスだと言われました。センスを発揮しようといろいろ考えたのですが、何にも思い浮かばなかったです。センスが良くなる秘訣ってないんですか?」というものです。
僕はその時、「センスも何も、武器を手に入れないと発揮することも鍛えることもできませんよ」とお答えしました。よくわからないですよね。なので、その真意について、ちょっと深堀りしたいと思います。
僕の考える「センス」とは、仕事における直感力やアイデア力のようなものです。直感やアイデアを生み出す能力は、時に生まれつき備わっている才能のようなものだとされ、一般的にはこれが「センス」と呼ばれているのだと思います。
なんと漠然としているのでしょうか。そしてそんなもの鍛えようもないと思いませんか?でも、そんなことはありません。きっと誰しもがセンスは持ち合わせており、それを発揮できていないだけだと思うのです。
このセンスと言われる非常に漠然としたものについて、どうやって磨いていけばいいのかという話に進めていきましょう。
まずは何よりも大切なことが2つあります。1つ目はセンスを鍛えるためには武器が必要だということ。そして2つ目は仕事とプライベートを切り離さないこと。この2点が大切となります。ではそれぞれについてお話していきます。
◆1つ目:知識という名の武器
1つ目はセンスを鍛えるためには武器が必要と言いました。ではその武器とは何かというと、相手を攻撃する何かではありません。仕事で言うところの「知識や経験」です。
当たり前の話をしますが、20年も建設業界にいる僕ですが、残念ながら医療の知識はありません。もちろん医療の経験もありません。自分が入院した記憶や、子供を看病したことがあるくらいでしょうか。
そんな僕にとっては、当然「医療のセンス」があるかと言われると、あるわけがありませんよね。いや、正確にいうと、センスがあるかどうかすらわからないというところでしょう。つまり、センスを鍛えたり発揮したりするためには、基礎となる知識が必要なのです。
だからこそ、YouTubeライブでの質問に対し、1年生の段階でセンス云々と考えること自体が早すぎると答えたわけです。どんな業界で働こうと、最初は知識なんて誰にもありません。そして当然、センスなんてものもありません。
だって知らないのですから。センスもアイデアも、勘も。そのすべての基盤となるものが「知識」であり、「経験」です。その武器を手に入れようと学んでいる間に、少しずつ見えてくるものがセンスだと言えるのです。
◆2つ目:あなたにもある経験値
センスを磨くためにはもう一つ重要な要素が、仕事とプライベートを切り離さないこと。仕事のセンスにおいては、オンとオフを分けてはいけません。親や友達と過ごした経験や、恋愛で培ったスキルや経験は、本当は全て仕事にも活かせるのです。
仕事は仕事、プライベートはプライベートと、「別物」として考える人は、センスを鍛えるのが難しい人だと思います。そう考えると、皆さんにも20年近い経験があることになります。それを活かせることに気づくことが大切です。
たとえば、仕事でお客さんとの打ち合わせをする場面があります。建築に関してお客さんは素人で、最初は自分も素人かもしれません。でも、階段が昇りづらいと感じたことはありませんか?スイッチが小さくてどこにあるかわからないと感じたことは?
皆さんは、自信では「まだまだ20年程度しか生きていない若輩者だ」と思うかもしれません。でもよくよく考えてみると、自分が生きてきた経験の中に、建設業はたくさん登場します。もちろん建築も土木も。そこでなんとなく感じていたことが実は仕事にも役立つと気付けば、お客さんに「これは使いづらいですよ」とアドバイスすることができますよね。例え素人だとしても。
これがまさに、センスの入口なのです。これはどんな職種にでも言えることですが、プライベートと仕事を切り離して考える人ほど、1から覚えなくてはならずに成長が遅くなります。ゆえに自信も持てず、センスも育たないと言えるのです。
◆センスを磨くカギはすでに持っている
改めてお話しますが、就職をして知らない環境で仕事をし始めると、何も持たないあなたは、自分の今まで生きてきた経験や知識をフル活用して、仕事をするしかなくなります。そんな時、「僕にはまだわからない」と感じたり、「私にはできない」と思うこともあるかもしれません。
もちろん、少しくらい学んだところで建築や土木の知識なんてすぐ身につくことはありません。なかなかに難しい業界です。とはいえ、仕事としてお金を稼いでいかなければいけないですし、そのためには誰かの役に立たなければいけないわけです。
そうなった時に、今あなたが使える武器は何でしょうか。結局は今までの自分の経験しかありませんよね。建築を意識していなかったとしても、ここまで生きてこられた経験値は間違いなくあるわけで、その生活の中にも、実は知識があると思い出すことです。
それがどんなに心もとなくても、自信をもってどれだけ活用していくことができるか。それがスタートであり、そこを切り離して考えている人は、どんなに経験を重ねてきたとしても、センスのない人になってしまいます。
そこに気付くことができるのなら、磨くことができます。まずは、センスを「まだ持っていない」と思うのではなく、「すでに持っているものだってある」と気付くことから。手元にあって初めて「磨く」ことは可能になります。
自分の経験から生まれる個性や知識を仕事に活かすことで、センスを磨きましょう。もちろん、その業界の知識を学ぶことも重要です。でも仕事においては、自分が歩んできた道の経験が貴重な武器であるという視点を持つことがセンスの発展に繋がるのです。
このように、知識と経験を活かして仕事に臨むことが、センスを高める要因であると結論します。そして誰かの役に立つ方法を見つけ、研ぎ澄ましていくことによって、あなたはセンスのある人間になることができるのです。
【プロフィール】
【プロフィール】
武田祐樹(たけだひろき)
HT RaisePLAN 代表
総合建設業に17年在職し、官民問わず数多くの実績を積む。
建設業の効率的な働き方を実現するため、
現在はオンラインを中心に活動し、
中小企業デジタル化応援隊事業(中小企業庁)のIT専門家としても活躍。
現在はオンラインを中心に活動し、
中小企業デジタル化応援隊事業(中小企業庁)のIT専門家としても活躍。
【保有資格】
1級建築士、1級建築施工管理技士、1級土木施工管理技士
【運営事業】
◇GENBA Lab.(現場ラボ)運営
オンライン新人研修、効率化サポート
https://genba-lab.com/
https://genba-lab.com/
◇その他オンライン講師、オンラインセミナー活動も実施
【メディア活動】
◇YouTubeチャンネル【建設業を持ち上げるTV】
https://www.youtube.com/c/nextconstruction
◇音声配信【たけだの作業日報】
https://open.spotify.com/show/2qPIT6VYOzjcp9eBrFODLI
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