入社する前、僕が漠然と思っていたイメージはこうです。「現場監督は、現場で一番偉い人」。確かにそういう一面はあるのかもしれません。でも実際はというと・・・偉そうな現場監督は、間違いなく嫌われます。
現場監督にとって、職人さんに嫌われるということは、つまり仕事ができないのと同じこと。なぜなら、現場の主役は職人さんだからです。かといって、みんなにペコペコするべきなのかというと・・・それも違います。今回は、仕事における「役割」についてお話ししたいと思います。
現場監督にとって、職人さんに嫌われるということは、つまり仕事ができないのと同じこと。なぜなら、現場の主役は職人さんだからです。かといって、みんなにペコペコするべきなのかというと・・・それも違います。今回は、仕事における「役割」についてお話ししたいと思います。
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◆この世のすべてに「役割」がある
現場を歩いていると、特に若い監督たちが職人さんに対して、とても偉そうな態度をとっているのを目にします。もちろん、ベテランの人でも偉そうな人たちはいますが、そういう人たちはわかっていながらそうしているのです。
でも若い監督の場合は少し違い、そもそも自分の「役割」を理解していないにもかかわらず、「立場」だけをわかっていることが偉そうな原因なのです。・・・よくわからないですよね。なのでここから、順番にお話ししていこうと思います。
物事には、必ず役割というものがあります。それは人間だけでなく、この世に存在するすべての物には、なんらかの役割があるのです。家族の中で、親の役割ってありますよね。そして子供の役割があります。子供の中でもお姉ちゃんの役割があり、弟の役割もあります。
パソコンも同じ。画面には役割があり、キーボードにもマウスにも役割があります。もっと大きく見ると、自然界の中で海にも空にも、そして僕ら動物にだって役割があります。本当にすべての事柄において「役割」が存在します。
ということは当然、現場にいる人たちにだってそれぞれ役割があるのです。現場監督には現場監督の、職人さんには職人さんの役割が必ず存在するのです。まずはこれを理解しておきましょう。その上で、それぞれの役割はどんなものなのかを、掘り下げると少し見えてくるでしょう。
でも若い監督の場合は少し違い、そもそも自分の「役割」を理解していないにもかかわらず、「立場」だけをわかっていることが偉そうな原因なのです。・・・よくわからないですよね。なのでここから、順番にお話ししていこうと思います。
物事には、必ず役割というものがあります。それは人間だけでなく、この世に存在するすべての物には、なんらかの役割があるのです。家族の中で、親の役割ってありますよね。そして子供の役割があります。子供の中でもお姉ちゃんの役割があり、弟の役割もあります。
パソコンも同じ。画面には役割があり、キーボードにもマウスにも役割があります。もっと大きく見ると、自然界の中で海にも空にも、そして僕ら動物にだって役割があります。本当にすべての事柄において「役割」が存在します。
ということは当然、現場にいる人たちにだってそれぞれ役割があるのです。現場監督には現場監督の、職人さんには職人さんの役割が必ず存在するのです。まずはこれを理解しておきましょう。その上で、それぞれの役割はどんなものなのかを、掘り下げると少し見えてくるでしょう。
◆見ている先でわかる「役割」
私たち現場監督が現場にいるとき、いつもどこを見ているのでしょうか。それは、工事全体を見ています。一方の職人さんの見ている先はどこかというと、それは、実際に動かしている手元です。ここが「役割」を理解する入り口でしょう。もう少し詳しく見ていきます。
現場監督の仕事は、現場の主役である職人さんが、気持ちよく働ける環境を作ることです。職人さんが来る前にはいろいろな準備をし、工事が進めば、仕事のスピードや流れが問題ないかを確認します。
職人さんの仕事が終わる頃には、バトンを渡された次の職人さんが問題なくスタートできるか、その準備に入るのです。こうやって僕らは、常に全体を見ながら、作業の進捗やスピード感を見極める役割を担っているのです。
では職人さんはどうでしょうか。彼らはいつも全体を見ながら仕事しているわけではありません。そんなことをしていては仕事が進まず、また事故を起こしてしまいかねないからです。
自分の与えられた範囲で、自分が専門としている作業をプロフェッショナルとして進めていきます。次に進む先は意識しながら、今できる最高のパフォーマンスを出すために真剣に終わらせていくのです。つまり、自分の範囲を本気で見ているわけです。
現場監督の気持ちはこうです。「俺が全体を見ててやるから、いい仕事してくれよ!」
現場監督の仕事は、現場の主役である職人さんが、気持ちよく働ける環境を作ることです。職人さんが来る前にはいろいろな準備をし、工事が進めば、仕事のスピードや流れが問題ないかを確認します。
職人さんの仕事が終わる頃には、バトンを渡された次の職人さんが問題なくスタートできるか、その準備に入るのです。こうやって僕らは、常に全体を見ながら、作業の進捗やスピード感を見極める役割を担っているのです。
では職人さんはどうでしょうか。彼らはいつも全体を見ながら仕事しているわけではありません。そんなことをしていては仕事が進まず、また事故を起こしてしまいかねないからです。
自分の与えられた範囲で、自分が専門としている作業をプロフェッショナルとして進めていきます。次に進む先は意識しながら、今できる最高のパフォーマンスを出すために真剣に終わらせていくのです。つまり、自分の範囲を本気で見ているわけです。
現場監督の気持ちはこうです。「俺が全体を見ててやるから、いい仕事してくれよ!」
職人さんの気持ちはこうです。「俺がいい仕事してやるから、全体をしっかり見ててくれよ!」
こうやってお互いを信頼しあい、お互いが役割を果たし、両者が力を合わせて一つの物を完成させる。建設業がチーム戦と言われる理由はここにあり、これが本来のカタチなのです。見ている先も、やるべきことも全く違うことはわかっていただけたでしょうか。
こうやってお互いを信頼しあい、お互いが役割を果たし、両者が力を合わせて一つの物を完成させる。建設業がチーム戦と言われる理由はここにあり、これが本来のカタチなのです。見ている先も、やるべきことも全く違うことはわかっていただけたでしょうか。
◆大切にするものだって違う
もう少し具体例を考えてみましょう。見ている先も役割も違えば、当然お互いが大切にするものだって変わってきます。例えば、一人の職人さんの仕事が、少し遅れ気味だったとします。
職人さんは当然、今よりももっと集中して少しでもその時間を取り戻そうと頑張ります。自分のやり方を工夫したり、道具を変えたりしながらとにかく頑張るのです。それが役割だから。
ではその時、現場監督はどうでしょうか。一人の職人さんが遅れているのを理解して上で、それをどうカバーできるのかを考えます。進みの早い人がいれば、フォローに回ってもらったりします。一つがうまくいかなくても、全体で問題が起きないように調整するのです。
職人さんの道具が壊れたとして、それを直そうとするのが職人さん。別の手立てを考えながら、方法や順番を入れ替え、直したり取り換えたりする時間を確保するのが現場監督です。
仕事があまりできない職人さんがいたとしても、全体に影響を与えないなら現場監督にとっては問題ありません。でも職人さんにとっては仕事が進まないので問題ですよね。役割が違えば、大切い思う物も変わってくるのです。
職人さんは当然、今よりももっと集中して少しでもその時間を取り戻そうと頑張ります。自分のやり方を工夫したり、道具を変えたりしながらとにかく頑張るのです。それが役割だから。
ではその時、現場監督はどうでしょうか。一人の職人さんが遅れているのを理解して上で、それをどうカバーできるのかを考えます。進みの早い人がいれば、フォローに回ってもらったりします。一つがうまくいかなくても、全体で問題が起きないように調整するのです。
職人さんの道具が壊れたとして、それを直そうとするのが職人さん。別の手立てを考えながら、方法や順番を入れ替え、直したり取り換えたりする時間を確保するのが現場監督です。
仕事があまりできない職人さんがいたとしても、全体に影響を与えないなら現場監督にとっては問題ありません。でも職人さんにとっては仕事が進まないので問題ですよね。役割が違えば、大切い思う物も変わってくるのです。
◆偉そうにする現場監督は嫌われる
ここまで話してきて、みんなそれぞれ役割があることはわかってくれたことでしょう。現場監督は、全体を見ながら「指示を出す」という役割を担い、職人さんはその指示を聞きながら「作業を進める」という役割を担っているわけです。
それだけの話であり、どちらが偉い偉くないは関係ないこともわかっていただけましたか?でも周りから見れば、確かに現場には「指示を出す人」と、「言うことを聞く人」に分かれているように見えます。
それを見て、現場監督って偉いんだと感じる人も少なくないことでしょう。でも実際はそうではありません。全体のバランスを見ながら指示を出すから、職人さんは安心して仕事に集中できるわけです。
ただ偉そうに「俺の言うことに黙って従え」と考えて指示を出す人。全体のバランスを見ながら「こうするとうまくいく」という方法を考えて指示を出す人。同じ指示を出す人でも、受け取る側はしっかりと見抜きます。
だからこそ、偉そうにするだけの現場監督は、あっという間に嫌われ、だれも言う事なんか聞いてくれなくなってしまうのです。「偉そうな現場監督は嫌われる」というのは、そういう理屈です。
これは現場に限らず、どんな仕事だろうと同じです。それどころか、友達関係でも夫婦関係でも同じことが言えるでしょう。相手の役割を尊重せず、ただ偉そうに「俺の言うことを聞け」と思いながら接したらどうなるか、わかりますよね。
相手の役割を理解しながら、自分の役割を責任をもって全うする。そこで信頼関係が生まれ、安心感の中でお互いが高いパフォーマンスを発揮する。結果として良質な建物や道路等が完成するわけです。
自分の仕事をする。ただそれだけで、実は敬われるべきものであり、そうやってプロフェッショナルがそれぞれの専門性を発揮するからこそ、しっかりとしたものが完成し、それを使って人々は安心で安全で豊かな生活を送ることができるようになります。
もしこれから皆さんが建設現場で働くことになるのなら、必ずこの「役割」の意味はわかっておいてください。そうじゃなくても、役割というものを理解することは生きていく上で重要なことです。人間関係はお互いに認め合うから成立するもの。決してそれを忘れないでくださいね。
【プロフィール】
それだけの話であり、どちらが偉い偉くないは関係ないこともわかっていただけましたか?でも周りから見れば、確かに現場には「指示を出す人」と、「言うことを聞く人」に分かれているように見えます。
それを見て、現場監督って偉いんだと感じる人も少なくないことでしょう。でも実際はそうではありません。全体のバランスを見ながら指示を出すから、職人さんは安心して仕事に集中できるわけです。
ただ偉そうに「俺の言うことに黙って従え」と考えて指示を出す人。全体のバランスを見ながら「こうするとうまくいく」という方法を考えて指示を出す人。同じ指示を出す人でも、受け取る側はしっかりと見抜きます。
だからこそ、偉そうにするだけの現場監督は、あっという間に嫌われ、だれも言う事なんか聞いてくれなくなってしまうのです。「偉そうな現場監督は嫌われる」というのは、そういう理屈です。
これは現場に限らず、どんな仕事だろうと同じです。それどころか、友達関係でも夫婦関係でも同じことが言えるでしょう。相手の役割を尊重せず、ただ偉そうに「俺の言うことを聞け」と思いながら接したらどうなるか、わかりますよね。
相手の役割を理解しながら、自分の役割を責任をもって全うする。そこで信頼関係が生まれ、安心感の中でお互いが高いパフォーマンスを発揮する。結果として良質な建物や道路等が完成するわけです。
自分の仕事をする。ただそれだけで、実は敬われるべきものであり、そうやってプロフェッショナルがそれぞれの専門性を発揮するからこそ、しっかりとしたものが完成し、それを使って人々は安心で安全で豊かな生活を送ることができるようになります。
もしこれから皆さんが建設現場で働くことになるのなら、必ずこの「役割」の意味はわかっておいてください。そうじゃなくても、役割というものを理解することは生きていく上で重要なことです。人間関係はお互いに認め合うから成立するもの。決してそれを忘れないでくださいね。
【プロフィール】
武田祐樹(たけだひろき)
HT RaisePLAN 代表
総合建設業に17年在職し、官民問わず数多くの実績を積む。
建設業の効率的な働き方を実現するため、
現在はオンラインを中心に活動し、
中小企業デジタル化応援隊事業(中小企業庁)のIT専門家としても活躍。
現在はオンラインを中心に活動し、
中小企業デジタル化応援隊事業(中小企業庁)のIT専門家としても活躍。
【保有資格】
1級建築士、1級建築施工管理技士、1級土木施工管理技士
【運営事業】
◇GENBA Lab.(現場ラボ)運営
オンライン新人研修、効率化サポート
https://genba-lab.com/
https://genba-lab.com/
◇その他オンライン講師、オンラインセミナー活動も実施
【メディア活動】
◇YouTubeチャンネル【建設業を持ち上げるTV】
https://www.youtube.com/c/nextconstruction
◇音声配信【たけだの作業日報】
https://open.spotify.com/show/2qPIT6VYOzjcp9eBrFODLI
https://www.youtube.com/c/nextconstruction
◇音声配信【たけだの作業日報】
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