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2020年入社
工場長
STORY
この仕事で一番励みになるのは、組合員さんの声がダイレクトに届くことです。年に数回開かれる運営会議では、「このパン、おいしかったよ」と喜んでいただけることもあれば、「あのパンは少しパサパサだった」と厳しい言葉をいただくこともありますが、その率直さがありがたいですね。また、評価は発注数にも表れ、おいしいと思っていただければ注文が増えますし、満足いただけなければ数字は下がります。組合員さんの一言や数字の変化、その一つひとつが、次の商品づくりのヒントになっています。パンは職人の自己満足でつくるものではなく、食べてくださる方と一緒につくりあげる仕事なのだと、日々実感しています。

工場長として製造全体を見ながら、新商品の開発も担当しています。新しいパンを考える時は、生地をもっちりさせたいのか、軽くサクッと仕上げたいのか、そのイメージに合わせて、小麦の組み合わせや配合を考えます。例えば、アルファ化小麦はもっちりとした食感を生み出し、スペルト小麦はナッツのような豊かな風味が魅力。一方で、ブレンドによる品質調整をしていない国産・有機小麦は、ロットによって状態が変わるため、扱いにも経験とスキルが必要です。素材ごとの特徴を見極め、思い描いたとおりのパンが焼き上がった瞬間は、何年経験を積んでもうれしく、やりがいを感じます。

若いころ「いつか喫茶店をやりたい」という思いがあり、それならパンも作れた方がいいという発想からこの世界に入りました。最初は早起きがつらくて、今思えば褒められた新人ではなかった(笑)ですね。けれど、生地の触り方一つで仕上がりが変わる面白さに夢中になり、気づけば「この仕事が自分に合っている」と思うようになっていました。コープブレッドファームへ入社したのは、原材料にこだわったパンづくりができる環境に魅力を感じたからです。以前は2つの製パン工場で経験を積み、工場長も務めましたが、国産・有機栽培の原材料のみを扱うパンづくりは初めてだったので、挑戦してみたいと思いました。
